●冷気と空気中の水分が組み合わさって(水の状態を通さずに)直接氷の結晶となって付着したのが霜。
●では冷気はどうして生じたかというと、地表の熱が赤外線という形で宇宙に逃げてしまい、熱を失った分冷えたから生じた。
●地表の熱が宇宙に逃げるのは、放射冷却という現象。物体は温度に応じた赤外線を放出して温度が下がる。地上の人間から見ると熱が上のほうに逃げているように思うけれど、天体規模で考えると地球の地表の熱が周囲の冷たい宇宙空間全体に対して放たれているイメージ。温かい
コーヒー缶をその辺に置いておくと徐々に冷えていくのと同じ。
●雲など、何か遮るものがあれば赤外線が逃げるのを防げる。逆によく晴れて空に何もない状態だと赤外線が逃げていくばかりで温度が下がる。