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ロウバイ(蝋梅)の育て方…剪定は花が終わってすぐに

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ロウバイ
目次
ロウバイとは?
花言葉
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
香りがあります
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ロウバイの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ロウバイ
科名
ロウバイ科
属名
ロウバイ属
学名
Chimonanthus praecox
別名
蝋梅・蠟梅・臘梅・唐梅
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ロウバイとは?

ロウバイ:ロウバイとは?

ロウバイ:ロウバイとは?
ロウバイ(蝋梅)はロウバイ科ロウバイ属(シモナンサス属)の落葉低木。中国原産で樹高2m〜4mになり、12月〜2月に黄色い香りのある花を咲かせます。花には蝋(ロウ)が塗ってあるような艶があり、これが蝋梅の名前の由来となっています。江戸時代に日本に渡来し、そのまま根付いています。年末からお正月シーズンの花の少ない時期に咲かせるため、生花や床の間の花に重宝されます。

開花後に実が残るのですが、のちにはカラカラになって、ずっと残り、なんだか奇妙な虫の卵みたいで気味が悪いんですよね。
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花言葉

花言葉は「慈愛」

水やり

庭植えの場合は、植え付け後2週間ほどは根が付くまでは、しっかりと水をやります。その後は降雨だけで充分です。

ロウバイは過湿を嫌います。あまりに土がジメジメしている環境では枯れることがあります。ジメジメしている土のところには植えないようにするか、川砂・軽石などを混ぜるなどして土壌を水はけ良く改良しましょう。

鉢植えならば、土が乾いたら鉢底から水が出るくらいにしっかりと、水をやるようにします。

肥料

開花後の4月〜5月と、開花前の12月に肥料をやります。緩効性化成肥料か油粕のどちらかをやります。ロウバイの株の周囲に深さ20cmの穴を数カ所ほど掘って埋めるか、株元にまきます。

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植え付け・植えかえ

時期

落葉時期の11月〜3月に植え付けます。鉢植えの植え替えもこの時期に行います。
一度植えたら移植はしないでください。鉢植えは2年か3年に一回、根詰まりと土の劣化を防ぐために植え替えをしましょう。

用土

庭土に腐葉土を2割ほど混ぜて用土として、植え付けます。鉢植えの場合は一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。

庭植えの手順

植え付けの1週間前に深さ30cm〜40cm、直径40cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割ほど混ぜ、化成肥料を入れてよく混ぜておきます。1週間経って土が馴染んだから、半分の土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れていきます。最後に水をしっかりとやります。水をやりつつ、棒で根をつついて根の隙間に土を入れると根づきやすいです。
ロウバイ:補足情報
さらに土で株の周囲に土手を作って、水をためて水が引くまで待ちます。これを水極めといいます。水極めをすると、根が土に馴染みやすいです。

鉢植えの植え付け、植え替えの手順

植え付けのときは、鉢の土を取り除かずに、根を傷つけずに根鉢より少し大きなサイズの鉢に植えます。鉢の底の穴には鉢底ネットを置き、その上に軽石を2〜3センチ入れ、その上に用土を入れます。株を鉢に入れ、隙間を用土で埋め、最後に鉢底から水が流れ出るまで十分に水を与えます。

植え替えを行う場合は、現在の鉢よりも一回り大きなサイズの鉢を用意します。一回りとは、現在の鉢より1号か2号大きな鉢を指します。植物を抜き取り、根を傷つけずに古い土を取り除き、同じサイズの鉢に植え替える場合は、根を傷つけないように少量の土を取り除きます。土を取り除くことで、植物が枯れたり、生育不良を起こしたりすることがあるため、できるだけ土を残すようにします。最後に、鉢底から水が流れ出るまで十分に水を与えます。

管理場所・日当たり

明るい日陰でも育ってくれますし、日向でも育ちます。日当りのいい場所は色んな植物が好むので、日陰や半日陰に植えられることが多いですが、日当りがいいほうが当然、花付きは良いです。

ロウバイは、庭植えにした場合、株が若く、樹高が小さいと花が咲きづらいことがあります。

逆に鉢植えにしたり、根巻き苗だと、育ててからすぐに花が咲きます。これはロウバイはある程度老化しないと花が咲かないためです。わざと鉢植えにしたり根巻き苗を植えることで根が伸びるスペースを制限し、老化を早めているためです。

剪定

ロウバイの剪定は開花直後が適しています。花が散ってしばらく後…6月前後…に翌年の花芽をつけますので、剪定はそれまでに行います。

ロウバイは長く伸びた枝ではなく、幹近くの短い枝に花を付けやすい性質があります。そこで、間延びした枝は幹から20センチほどに短く切り詰めてしまいましょう。昨年咲いた枝には花芽が付きません。
●短い枝でも、日光を遮るほど密生するようであれば間引きましょう。
●根本から勢いのある長い枝が出てきます。これをヒコバエといいます。ヒコバエは木の力を衰えさせますので、早めに3本程度残して切り取りましょう。
●長い枝・昨年咲いた枝には花が付かないので短く切り詰めましょう。

香りがあります

香が非常に強いので、虫が寄ってきます。

特徴・由来・伝承

透明感のある花びらの黄色い花を咲かせる落葉広葉の低木です。よく年末年始に生け花で生けられます。蝋梅と書くためにウメの仲間と思われがちですが、ロウバイ科の植物で違う種類です。実の形状も全然違います。

育てやすく、比較的日陰でも育ち、花の少ない冬に花を咲かせるために冬の庭を彩る嬉しい木です。
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