照明で明るいのとは違う
このサイトには観葉植物などに関して「明るい室内で管理」…という書き方をしているのですが、これはあくまで「日光で明るい」部屋のことで、電気照明がこうこうと灯っている部屋のことではないです。
私たちの目には日光の明るさと照明の明るさなんて大差なく見えますが、実際には全く違います。
冬の曇り 15,000ルクス
冬の晴天 50,000ルクス
夏の曇り 50,000ルクス
夏の晴天 100,000ルクス
照明の灯り 750~1,000ルクス
光合成をする、という意味では照明でも光合成は可能です。ですが、まぁ、ど――考えても光の強さが不足します。そりゃそうです。証明では冬の曇りの10分の1ほどの光量しかないんですからね。
また、人工の照明では光合成で重要とされる赤や青の波長が不足していることがあり、人間の目では十分明るく見えても植物の育成には不十分なことがあります。
明るい部屋とは窓から日光が差し込んで明るい部屋です。
日が差していても、窓から離れていると日光不足になるかもしれません。
日光不足から葉っぱが黄色くなってきたな、と感じたらら、場所を変えてみて様子を見ましょう。
●最近では、植物育成ライトなる人工照明も多数発売されています(検索でよくでてくるのは、赤や青の波長をLEDで出すもの)。野菜工場で大量に使われている他、家庭でも観賞用水草の育成に使われているようです。
が、観葉植物の鉢植え一つ二つの管理ならば日の当たる窓辺に移動してしまうのが一番楽で安価かも。
●植物が光合成でスクスク生育するにあたって、一定量の日光(一定以上の強度および時間)があれば、それ以上は要りません(光飽和点や光補償という生物学の用語で検索)。どの程度の光が必要かというのは植物ごとに異なります。その植物にとって強すぎず弱すぎずちょうどよい日光の場所を探してみましょう。