トクサの育て方
目次
トクサ(砥草)とは?水やり…見た目よりは乾燥に強い肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- トクサ
- 科名
- トクサ科
- 属名
- トクサ属
- 学名
- Equisetum hyemale
- 別名
- 砥草・木賊
- 耐寒
- マイナス30度〜マイナス25度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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トクサ(砥草)とは?
トクサは
トクサ科トクサ属の植物。
雑草の
スギナと同属で、地下茎で意外と繁殖し、
除草剤(グリホ)があんまり効かず、かなりしぶとい植物。。気がついたら家の周囲を取り囲んでることがよくあります。痩せ地を好みます。ビオトープには適しているので、そういった用途では雰囲気があり人気。
切花の材料をそのまま水につけているだけで発根し、節から芽吹くほど頑健。枝分かれせず一本が伸び、先には
ツクシに似た胞子を出す胞子葉群が出来る。これも鑑賞価値があります。
草丈が30センチから1メートルほどに伸びますが、強い風に吹かれるとポキポキと折れます。
草丈30cm〜1m
特徴・由来・伝承
茎の表面がザラザラとしていて硬く、砥石(トイシ)代わりに刃物を研ぐことが出来ることから「砥草(トクサ)」と呼ばれるようになりました。茎を煮て乾燥させたものは紙やすりとして利用され、現在でも漆器や木製品の仕上げに利用される。滝廉太郎はトクサで爪を磨いていた。
生け花・フラワーアレンジなどの素材として利用されます。独特の直線と節は幾何学的なデザインによく使われます。
育て方のまとめ
●トクサはトクサ科の植物でスギナと同属で強い。
●庭植えにしたら、よく広がる。
●
肥料はなくてもいい。
●
半日陰か日陰で管理する。夏の直射日光には傷む。
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水やり…見た目よりは乾燥に強い
庭植えにしたら、自然に降る雨でほぼ大丈夫。あんまり日照りがつづくなら水をやってください。湿地性の植物のイメージがありますが、水辺を好むのではなく、湿地でも普通の土でも育ちます。乾燥にも耐えますが、強い乾燥に合うとそのままカリカリになって、先から茶色くなって枯れてしまいますので、水が切れないようにしましょう。
鉢植えの場合は、通常と同じで土が乾いたら水をやります。
肥料
生育期間に一ヶ月に一回、液体肥料をやってください。痩せ地で育つものなので、やらなくても生育します。肥料が多いと大きく太くなってかわいくなくなります。
植え付け・植えかえ
トクサは頑健な植物で生け花の花材をそのまま土に刺しただけでも根付いて繁殖します。あまりトクサの苗は流通していませんが、たまに見かけますので、欲しいなら見たときに買っておきましょう。
(切り花の
挿し木からよりは)苗からの方が繁殖スピードが速いです。
植える時期は?
春〜梅雨くらいの間に植え付けるといいです。鉢の植え替えも同じ時期にしておきます。
用土は通常の培養土でいいです
水はけのよい土ならこれといった問題なく育ちます。市販の花と野菜の
培養土で植え付けをします。
庭植えの手順
土にも育ちますが、多少乾燥に弱いので、土は水もちがよいものにするか、水はけの悪い場所に植えるといいです。
深さ15cm〜20cmを掘り、掘り出した土に
腐葉土を2cmほど入れてよく混ぜておきます。穴に混ぜた土を半分戻して、苗を入れ、隙間に
用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。
鉢植え
そこに穴のない鉢でもいいですし、穴があるものでもいいです。穴のない鉢だと水がたまって
水やりの頻度が少なくて済むんですが、ボウフラなどが湧いてしまうので、一番は庭植え(地植え)にするか、次はやっぱり穴のある通常の鉢ですね。
あとは通常の鉢植えと同じように植えます。
鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、土が流れ出ないための鉢底石を入れ、その上に用土を入れて苗を入れて、植え付けて、最後にしっかりと水をやります。これで完成です。
管理場所・日当たり
夏の直射を嫌うので
トクサは日光を好み、春と秋に日を浴びると旺盛に成長します。しかし、トクサは少々の日陰でも枯れませんし、夏の強い直射日光に当たると傷んでしまいますので、夏に半日陰になるような場所が無ければ、最初から半日陰の場所で植えるか管理するようにします。
冬は霜に当てないでください
霜に当たると根まで枯死することも。自生地は本州中部から北海道までと寒さには強いです。霜に当たらなければ戸外でも越冬可能です。
病気・害虫
ほとんど見られない。
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