パンパスグラスの育て方

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パンパスグラス
目次
パンパスグラスとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
パンパスグラスの管理場所・日当たり
冬前と春の刈り込み
花が咲かない原因は?
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
パンパスグラス
科名
イネ科
属名
コルタデリア属
学名
Cortaderia selloana
別名
白銀葭
水やり
たまにやる程度
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
パンパスグラスの開花時期…植え付け・植え替え時期…月別スケジュールです。
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パンパスグラスとは?

パンパスグラスはイネ科シロガネヨシ属(コルタデリア属)の南米・ニュージーランド・ニューギニア原産の多年草宿根草)。日本で流通しているのはコルタデリア・セロアナ(Cortaderia selloana)です。

寒さに若干弱く、冬になると葉っぱが茶色く変色してしまう。群生しているために霜に当たって地上部が枯れてしまっても、内部までは枯死しているわけではなく、春になると新芽が出て復活する。北関東まで行くと枯れてしまうが、南関東くらいなら枯死しない。育てるのは簡単なのですが、コレを楽しむだけの日当たりと土地の広さを思うとなかなか厳しい。

雄株と雌株があって、揃わないと実は出来ない。流通しているのは雌株で、雄株は穂が柔らかく弱い。
草丈1m〜3m
横幅2m〜3mかそれ以上
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水やり

水をやりすぎて枯れるほどでもなく、乾燥しすぎて枯れるほどでもなく、基本的に頑健です。さすがに猛暑で雨の降らない夏に水を一切やらないと枯れることがありますが、それでも「よほど」です。日照りが無い限りは水やり不要です。

ただし植え付け直後が根付くまで水をやります。春に植え付けをし、根が根付くまでは土が乾いていたら、しっかりと水をやります。根付くには一カ月ほどかかります。

肥料

肥料がなくても大きく育ちます。むしろ小さくしたいくらいです。

植え付け・植えかえ

時期

植え付けは3月〜10月の真夏以外に行います。真夏はさすがに根を傷めるかもしれませんので避けた方がいいでしょう。

用土

用土はなんでもいいです。
根付いてしまえば、少々水はけが悪くても育ちますし、乾燥する土でも育ちます。鉢植えでも育ちますが、パンパスグラスのメリットは生かせません。庭植え推奨です。

庭植えの手順

深さ40cm直径40cmか、それ以上の穴を掘って、よく耕します。できればここに腐葉土を1割ほど追加して混ぜて用土とします。土を半分だけ穴に戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。

株分けも?

春に新芽が出てきたところで、掘り起こして、ノコギリで切って株分けすることが出来ます。ただし大仕事で、普通はしません。やりたい場合は業者にお願いしましょう。

パンパスグラスの管理場所・日当たり

パンパスグラスは日当たりを好みます。真夏の直射日光もなんのその。まったくへこたれませんし、日光が当たらないと花(穂)が咲かないこともあります。あと、葉っぱがギザギザになっていて当たると切れるかもしれないので、人が通る道の側に植えるのは止めましょう。危険です。

耐寒温度はマイナス2度〜マイナス3度で、土が凍結すると根まで枯れてしまいます。寒さにあたって地上部が枯れても、株が大きければ枯葉が防寒となって完全に枯死することはないですが、まだ株が小さいうちは凍結防止のマルチングが必要になります。

冬前と春の刈り込み

秋に花(穂)が終わったら、冬支度です。どでかい饅頭のような形に刈り込みます。完全に根本から刈ってしまうと霜や雪や冷気が根まで及んで枯死してしまいますので、こんもりとしたデカイ饅頭のように刈り込みます。高さとしては80センチくらい。ここで小さく刈り込むことで広がりを防ぐということも可能。邪魔で無ければ刈り込まなくても構いません(確実に邪魔になりますが)。

カヤ(ススキ)のように葉っぱの縁に小さなギザギザがあって斬りやすい。刈り込み作業をするときは必ず軍手など装備をしましょう。
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冬を越して、新芽が出てきたら、枯れ葉を地側から刈り込んでいきます。放置していると新葉と枯れ葉が混在して、非常にみっともないです。

花が咲かない原因は?

花(穂)がつかない理由はいくつかありますが、一番は「日光不足」です。本来の自生地は荒れた痩せ地にパンパスグラスがポコっとコロニーを作るというもの。日光を独占しているわけです。日光が少ないだけでは枯れないのですが、穂がつきません。出来るだけ日当たりで管理してください。

他の理由には肥料が多い、風通しが悪い(パンパスは湿気にちょっと弱い)、などがあります。

特徴・由来・伝承

ススキに似た穂を付ける。イネ科の植物にしては2m以上に成長するドデカイ植物で、群生する。こんもりと大きな緑のカタマリの上に無数の白い穂が見える。田舎の広い土地で見かけるとなかなか圧巻。見応えがあるためか公園でも見かけます。環境が合えば何もしなくてもどんどんと育つ。南米のアルゼンチン・チリ・ブラジル。名前の由来は「パンパ」地方の草(グラス)から。ピンク色の品種もあります。育て方は同じ。

切り花でも人気
穂の白さと、すっと伸びる立ち姿は他の植物では「意外と」見られない。供花としても、生け花の材料としても、フラワーアレンジの材料としても、重宝される。穂を切っておいてドライフラワーにすることも出来ますが、イネ科植物ですから、イネ花粉アレルギーの人は注意。部屋に飾るとくしゃみが止まらないということも。
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