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ドイツトウヒの育て方

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ドイツトウヒ
目次
ドイツトウヒとは?
水やり
肥料
植え付け
管理場所・日当たり
病害虫
剪定・切り戻し
特徴・由来・伝承
関連記事
学名などの基礎データ
ドイツトウヒの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ドイツトウヒ
科名
マツ科
属名
トウヒ属
学名
Picea abies
別名
欧州唐檜・ヨーロッパトウヒ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
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ドイツトウヒとは?

ドイツトウヒ:ドイツトウヒとは?
日本では「ドイツトウヒ」と言う名前で流通しているが、正確には「オウシュウトウヒ」。別にドイツにだけ自生しているわけじゃないです。ちなみにトウヒは「唐」の「檜(ヒノキ)」という意味。

成長が早く、長寿で、50mくらいまで育つ巨木のため、日本の庭には適していない…ハズなんだけど日本のガーデナーには妙な憧れがあるらしく、そこそこ流通している。酸性雨や排気ガスに弱く枯れることがあるが、基本的に育てやすい。また根が浅く、横風に弱い。生育が早くて横風に弱いなんて、事故の元なので植えない方がいい(実際にはそんな事故を聞いたことはないけど)。コレを植えようと考える人は広大な土地を持っているか、かなり腹の据わったガーデナーだと思う。

寒さに強く、北海道でも戸外で越冬し、九州でも育つ。
樹高50m
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。

植え付けて2年ほどは根が張りきっていないので庭植えでも様子を見て水やりをする。3年目以降は上記のように自然に降る雨で十分です。

鉢植えの水やり

鉢の土が乾いていたら水をやる。水をやるときは鉢の底の穴から水がでてくるくらいまでしっかりと水をやる。土が乾くまでは水をやらないようにする。秋・冬・春では水をやりすぎると根腐れします。

夏は鉢植えは乾燥しやすいので水切れしないようにしましょう。

肥料

春に緩効性肥料(化成肥料)をやるか、2月に寒肥として緩効性肥料をやる。肥料がなくても十分育つので、なかったらなくてもいいですが、葉色が悪いならやって方がいいです。

植え付け

時期

春か秋に行う。春の方が適期です。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。庭植えの場合は、庭土に腐葉土を3割ほど混ぜて使用する。庭土があまりに水はけが悪い粘土質ならば、川砂や軽石や赤玉土などを混ぜてから腐葉土を混ぜて植える。

鉢植えの手順は?

鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
●鉢植えでも育てられないわけじゃないが、生育が早くすぐに鉢では限界が来る。いずれは庭植えにすることになる。
●植え替える場合は、古い鉢から株を取り出し、土を落とさないで1号か2号大きな鉢に植え替えます。
●鉢植えはクリスマスツリーによく利用される。

庭植えの手順は?

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量だけ入れ、よく混ぜて用土とします。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

庭植えにしたら、基本的には移植はできない。庭植えにしたら、そこから移動できないんで植え付ける場所はよく考えましょう。

管理場所・日当たり

普通、庭に植えても高木でもそこまで大きくならないんですがドイツトウヒはかなり大きくなる。他の植物(樹木)とは最低2m以上離すこと。

ドイツトウヒは日当たりが多少悪くても生育します。でも、日当たりがいい方が生育がいいので出来るならば日当たりに植えるようにします。

冬の寒さには強い。北海道でも戸外で越冬する。

病害虫

カイガラムシハダニなど。

剪定・切り戻し

ドイツトウヒは放置していても円錐形の樹形になる。ただ放置していると際限なく大きく育つので、樹形を整えつつ、大きさを抑える剪定をしていきます。剪定は3月ごろにします。
大きくしたくない剪定
大きくしたくない場合…例えば2mに抑えたいのであれば、2mになった時点で天辺(テッペン)を切って、それ以上伸びないようにする。天辺の枝を切っても次の枝が伸びてきて「新しい天辺」になろうとするので、伸びてきて大きくなりすぎなら、またそれを切る。

特徴・由来・伝承

ドイツトウヒはドイツの有名な「黒い森(シュバルツバルツ)」によく生えているのでドイツと冠するようになったよう。ただシュバルツバルツのドイツトウヒは植林らしい。ドイツトウヒは少ない日光でも光合成し、葉っぱが多く、その葉っぱがなかなか落葉しない。そのためドイツトウヒの森は鬱蒼と暗くなる。日本ではドイツトウヒの木材を「ホワイトウッド」と呼ぶことがあるが、日本以外でホワイトウッドと呼ぶことはないらしい。バイオリンやピアノの材料として利用される。クリスマスツリーとして利用される。どデカイ「実(=球果=コーン)」をつける。地面に落ちたコーンは犬のフンにしか見えない…が、飾れば綺麗なので、よくリースの材料にも使われる。

モミノキの仲間で、幼木の時はモミノキとよく似ているがモミノキより根が浅くて横風に弱い。
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