日向土(ボラ土)…pHと性質・使い方・価格相場は??
目次
日向土(ボラ土)とは??赤玉土と日向土の違い鹿沼土と日向土の違い日向土の価格は?関連記事スポンサーリンク
日向土(ボラ土)とは??
日向土(ヒュウガツチ)は
軽石の一種で、宮崎県南部などの霧島火山帯などで産出されるもの。湿った状態のものを「ボラ土」と呼ぶ。ボラとは役立たずという意味。これは
水はけが良すぎるシラス台地の土が「役立たず」だったため。宮崎あたりが「日向」と呼ばれる地域だったことから、1969年に川田幸という人物が販売する際に「日向土」と名付けたことが名前の由来。ちなみにその販売会社は「ひゅうが土販売株式会社」で、日向土は登録商標、つまり「商品名」です。
日向土の性質特徴
Phは5〜6程度で弱酸性。日向土は水はけが非常によいので、水はけのよい土を好む植物なら日向土がよい。どうしても「
根腐れしやすい」のであれば、
赤玉土を日向土に変えたり、日向土を足して水はけをよくして使うといいです。ただし、水はけがよいということは、
水もちが悪く、肥料が流れ出やすい。水を好む植物では水切れを起こしやすい。
軽石であるため、赤玉土や
鹿沼土に比べると
経年劣化しにくく、何度も使いまわせるのも非常によいです。
腐葉土と配合して使い、使用後は日向土を取り出してリサイクルして再度利用する…を繰り返せます。経年劣化しにくいので、
植え替え頻度の少ない多肉植物や、植え替えを嫌う植物の土に使うといいです。
袋から取り出した直後では無菌なので種まきや
挿木に使われることもあります。
●
初心者のガーデニングで枯らす要因は水のやりすぎ。赤玉土を日向土にやりかえるだけで、根腐れしなくなった!ってことは多いです。ただ、
用土を配合する時点で上級者なんですけどね。
●土のリサイクルは中級以上のガーデナーには共通で発生する問題。リサイクル作業のスペースがあるなら日向土は一つの選択です(勧める人は多いです)。
●日向土は軽石で小さな穴が空いていて、そこで菌が繁殖するため、土壌改良の効果もある!とされる。効果はあんまり感じないけど。
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赤玉土と日向土の違い
よく利用される赤玉土は泥を乾燥させて固めたものであるため、経年劣化(時間が経つと劣化すること)する。大体2年か3年でボロボロになって「泥」になる。泥になると水はけを悪化させ、根腐れの原因になったり、もしくは泥になって鉢の中から流れ出して、土が減る。土が減れば根を張るスペースもなくなり、
根詰まりを引き起こす。
赤玉土のこの経年劣化問題の解決のために「硬質赤玉土」というのがある。硬質というのは焼き締めるなどして、劣化しにくくしたもの。劣化しにくいが、「全く劣化しないわけじゃない」ため、完全な解決には至っていない。そして硬質赤玉土はちょっと高い。
じゃあ、どうして赤玉土を世間が使い続けるのかというと「安くて手に入りやすい」からです。
また、赤玉土は泥であるため、赤玉土自体に「保水」効果があるのに対して、日向土にはほとんどありません。また、赤玉土には肥料を保持する力もあります。日向土は「水はけがよい」代わりに「水もち・肥料もち」が悪いです。水はけがよい方がよくて、肥料がさほど必要でない植物なら、赤玉土→日向土にしてもいいです。
鹿沼土と日向土の違い
鹿沼土も日向土同様に「軽石」ではあるんですが、すでに劣化して脆(モロ)くなっています。また鹿沼土はpH4〜5の
酸性で、山野草・
ツツジ科など水はけがよくて
酸性土を好む植物に使われます。
鹿沼土は酸性で、日向土は弱酸性で、利用場面がちょっと違う。鹿沼土の代わりに日向土を〜ということはあんまりないですが、鹿沼土と日向土を混ぜるということはあります。
日向土の価格は?
14Lで2000円前後。
ホームセンターではあまり見かけない。特に関東ではあまり流通していないとされます。赤玉土より割高。購入するならネットショップが早い。スペースがあるなら一つ買っておいて損はないです。
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