サボテン兜丸の育て方…夏に休眠する理由は?夏越しと水やりのポイント
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サボテン科
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最終更新
2024-02-28
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アストロフィツム・兜丸の基礎データ
科名
サボテン科
属名
アストロフィツム属
学名
Astrophytum asteria
耐寒
5度
水やり
たまにやる程度
場所
日の当たる室内
難易度
中級者向け
兜丸(カブトマル)の特徴は?
兜丸(カブトマル)は北アメリカのテキサスからメキシコに自生する
サボテン科
アストロフィツム属の
多肉植物
。春か秋に黄色い花を開花することがあり、そこから種を採取して株を増やすこともできます。
トゲが退化して、斑点のようになったものが8つに分かれた綾に並び、それとは別に白い点が並び、また表面には白い毛が生えています。馬糞ウニというか、独特の形状をしていて、トゲがなく、
サボテン
ぽくなく、好きな人はとっても好きで、ネットショップではそこそこ高値で取引されています。好きじゃない人は「あんなの何がいいの?」って感想を持ちます。
そんなかわいい兜丸の栽培では夏の
水やり
が問題になります。夏に休眠しているのに、水をやりすぎて腐って枯れてしまうんですね。しかし、不思議ですよね?サボテンの自生地は乾燥高温地帯で、暑さには強いハズなのに…
季節の水やり
夏に休眠する理由と夏の水やり
兜丸の自生地の夏は、昼間は40度になるのですが、夜中は10度〜15度くらいに涼しくなるのです。だから、夜に二酸化炭素を吸収して、昼に光合成するのですね。これを
CAM光合成
といいます。
しかし、日本の夏は夜の気温が高く…連日25度〜30度を超えるのですね。すると、兜丸は「昼間だ」と勘違いして、夜中に二酸化炭素を取り込まないのです。そのため、昼間に日光に当てても光合成できず、弱るばかりになります。
だから、メキシコの夏に枯れない兜丸も日本の夏に弱ってしまうわけです。弱ったサボテンに水をやると
根腐れ
したり、調子を崩してしまいます。
そこで夏は水やりを控えた方が
夏越し
しやすいのです。全く水を切ってもいいですが、それでは今度はカリカリになって枯れることがあるので、土が乾いてシワがよったら土の表面が濡れるくらいの水やりをします。
春と秋の水やりは普通に
春と秋は土がカラカラに乾いてから、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやり、水を溜める受け皿の水は捨ててください。
冬も休眠していますので断水します
冬は10度以下になると活動が止まり、5度以下で枯れます。15度以下になったら、水やりを控え10度で水を切り、一切やりません。断水したまま、5度以下にならないように管理します。ただ、家の断熱材によっては真冬でも10度以上、15度以上ということがあり、その場合は、活動しているので適した水やりをしてください。
詳細は以下のページを参考にしてください。
冬の水やりと根腐れの関係
雑記
管理場所
春と秋は戸外か室内の窓辺で日光にしっかりと当てます。 兜丸は他のサボテンより多湿に弱いような気がするので、湿度が高いなら水やりの頻度を減らし、サーキュレーター(扇風機)で風を回すといいです。
夏は高温(30度以上あたり)で弱り、直射日光に当てると
葉焼け
しますので、寒冷紗やレースのカーテンで遮光するか、木陰に移動させます。
耐寒温度は5度。水やりを控えた上で、冬は5度以上を維持します。
暖地
では戸外で問題ないですが、
中間地
・寒冷地では室内に取り込んで、日当たりで管理します。窓辺で管理することになりますが、窓の近くは寒波が来ると氷点下になることがありますので、寒波が来るときは窓から離してください。
肥料
追肥は必要ありません。植え替えの時の土に含まれる
肥料
だけでいいです。ただ、生育がよいと肥料があった方がより良いので生育時期の春と秋に通常の2倍に薄めた液体肥料を2週に一回やるといいです。生育が止まっている夏と冬は肥料をやらないでください。
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植え替え・植え付け
時期・頻度
植え替えは、4月から6月上旬の梅雨の前までに行います。植え替えは、
根詰まり
や土壌の劣化を防ぐために、2年から3年に1回行います。
用土
多肉植物・サボテンの土で植え替えます。
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鉢の植え付け手順
まず、植え替えの1週間〜10日ほど断水してカラカラにしておきます。
鉢から引っ張り出してから、同じ大きさの鉢か1号か2号大きな新しい鉢に新しい土に植え替えます。古い土を適当に落とし、腐って色が変わっている根を切ってしまいます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石
)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土
を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、水をやらずに1週間〜10日ほど日陰で管理して養生させます。その後に日当たりに移動させ、水やりを再開して通常の管理に戻します。
病気・害虫
ネジラミ・
カイガラムシ
・コナムシなどが発生します。
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