プレイオスピロス・ネリイ(割れたまご)の育て方
目次
割れたまごの特徴は?栽培の肝!夏越しと越冬のポイントは?基本の水やり管理場所肥料植え替え剪定・切り戻し病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- プレイオスピロス・ネリイ
- 科名
- ハマミズナ科
- 属名
- プレイオスピロス属
- 学名
- Pleiospilos nelii
- 別名
- ワレタマゴ、プレイオスピロス・ネリイ
- 耐寒
- 8度
- 水やり
- たまにやる程度
- 場所
- 季節による
- 難易度
- 上級者向け
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割れたまごの特徴は?
プレイオスピロス・ネリイ(割れたまご)は
ハマミズナ科プレオスピロス属の
多肉植物。本来は冬に生育するタイプで、夏は休眠します。
不思議な形状をしていることから、いくつもの名前で流通しています。「割れたまご」も商品名です。
そもそも多肉の中でも栽培難易度は高めな植物で、多肉・
サボテン栽培をしたことない人がいきなり手を出すと水のやりすぎで
根腐れさせることが多いです。
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栽培の肝!夏越しと越冬のポイントは?
夏に高温多湿で弱って枯れるというか蒸れて溶けて消えることが多いです。風があると蒸れが防げます。多肉マニアは蒸れ予防のためにサーキュレーターを持っていて、夏はずっと回しているくらいです。そうじゃないと
夏越しは難しい…そういうレベルの難易度です。
冬の寒さには弱いので、冬は必ず室内の暖かいところで管理し、
水やりを控えましょう。ただし、室温が10度以上なら生育していて水を欲しがるので様子を見て水の量を増やしてください。
見た目に感動して正月前後に衝動買いした人は厳冬期や夏に枯れても、「これは仕方ないな」と諦観するといいですよ。あなたは何も悪くないのです。
そんな難易度と理解した上で栽培のコツ・条件を確認してきましょう。
基本の水やり
多湿が苦手で水やりが多いと腐って枯れてしまいます。春と秋は土がカラカラになってから、鉢底から水がしっかりと出るくらいに水やりをします。葉っぱにシワがよってから、水をやるくらいでもいいです。
夏の水やり
気温が25度〜30度くらいになると徐々に休眠するので水やりを控え、断水します。断水ってのは水を一切やらないってことです。葉っぱにシワがよっても、グッと我慢です。気温が下がって25度くらいになったら、水やりを再開します。
冬の水やり
自生地では秋から冬・春に生育するのですが、自生地より日本は寒く、10度以下になると活動が止まるので、冬は水やりは控えます。冬の水やりは土がカラカラになってから、土の表面を少し濡らす程度の水やりをします。完全に断水するより、様子を見て少量の水をやった方がいいです。
室温が10度以上の家だと冬に生育しているので、様子を見て水やりを増やします。葉っぱがシワシワになるようなら水が足りていないので、頻度を増やしましょう。
管理場所
春・夏・秋の管理場所は?
日光を好みますので、夏以外はできるだけ日当たりで管理しましょう。気温が15度〜25度の時期はできれば戸外の日当たりか室内の日当たりで管理します。
夏は休眠しているので木陰か日陰か室内の涼しいところで管理します。大事なのは風です。風があると蒸れが防げます。サーキュレーターで風を通すと夏越しの確率がグっと上がります。
冬越し
最低気温が10度以下になる前に室内に取り込みます。寒さに弱い種類ですからとにかく暖かいところで管理しましょう。その上で、室内の窓辺で日光にしっかりと当てましょう。
ただし、窓の近くは寒波が来ると夜中に0度以下になるので、寒波が来るときは窓から鉢を離しましょう。また、冷暖房の風が直撃すると乾燥で枯れるので、直撃を避けてください。
肥料
気温が20度以上になる春と秋に通常の2倍に薄めた液体
肥料を水の代わりに2週間か3週間に一回やります。ただ、肥料が多いと調子を崩すのであくまで控えめにしておきましょう。
ただし30度以上になる夏と冬は肥料はやりません。
植え替え
植え替えの時期・頻度
二年か三年で
用土が劣化して泥になり、水もちがよくなって根腐れしやすくなるので植え替えをしましょう。気温が20度前後になる秋に植え替えをします。
適した用土は?
多肉植物・サボテンの土で植えます。
鉢植えの植え替えの手順は?
購入時の鉢のまましばらく管理して、2年か3年に一回植え替えをします。
植え替える前の一週間〜10日ほど断水して土をカラカラにしてから、古い鉢から株を取り出し、土を半分ほど落とし、変色した根を落とします。できれば日陰で2日か3日ほど干して根の切り口を乾かすといいです。
鉢植えの底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、株を入れて、隙間に用土を入れておきます。このとき水やりはしません。
このまま1週間〜2週間ほど日陰で管理して養生させます。それから通常の管理場所に戻して、やっと水やりを再開します。これで完成です。
剪定・切り戻し
葉っぱがしぼんだら取り除いてください。花もしぼんだら取り除いてください。放置していると水を吸って腐って
病気の元になることがあります。
病害虫
ハダニ、
カイガラムシなどが発生しますが、それより水のやりすぎと夏と寒さの方が問題ですね。
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