ナガミヒナゲシとポピーとケシの違いとは?

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ナガミヒナゲシとポピーの違いとは?

ナガミヒナゲシ(Papaver dubium)もポピー虞美人草/Papaver rhoeas)も同じケシ科ケシ属の一年草。ですが、性質も見た目も全然違います。

まずはポピーの方から。
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ポピーとケシ

ポピーはケシ科ケシ属のこと、ってことは、ケシとポピーは本来は同じ意味のことですよね。単に日本語と外国語表記の違いです。

でも、なんとなくポピーは園芸用、ケシは麻薬というイメージがあります。

ちなみにほとんどのポピーとして流通しているものに麻薬成分はほぼないです。

アイスランドポピーとは?

ナガミヒナゲシとポピーの違いとは?:アイスランドポピーとは?
ポピーは昔から栽培されてきた園芸植物で、育てたことがない人も、もしかすると画像は見たことがあるんじゃないかと思います。

画像のポピーはアイスランドポピー。単にポピーというとこのポピーでしょう。春(4月〜5月)に毛の生えたツボミが開くと、大きくて鮮やかな花が咲きます。品種によりますが、直径5cm〜8cmくらいです。

ちなみにツボミはこんな感じです。
ナガミヒナゲシとポピーの違いとは?:補足情報
これが開くと上のポピーの花になるんですね。

ギャップがあって、そこも魅力です。画像はオレンジですが、赤・白・黄色…いろんな花色がありますよ。

春に苗が流通するので育ててみてはどうでしょうか??

ナガミヒナゲシとは?

ナガミヒナゲシとポピーの違いとは?:ナガミヒナゲシとは?
画像を見ればわかりますが、ポピーとは全然違いますね。

ナガミヒナゲシは、道端によく生えている雑草です。ナガミヒナゲシはポピーの仲間ではありますが、小さな直径2cmくらいのオレンジの花を咲かせる植物です。

開花後、数万〜20万という大量の種子を作り、その種子があちこちに飛散して、爆発的に広がっていく、なかなか厄介な外来種です。

ところでナガミとは、開花後にできる種の入った実が、縦長の太鼓のように見えることから来ています。実の形状からアフリカの太鼓という別名もあります。

現在、ナガミヒナゲシは特別指定外来種とはされていませんが、すでにかなり問題にはなっています。いずれは指定されるんじゃないかなと思います。

駆除するには、花が咲く前に刈ってしまうか、引っこ抜いて、燃えるゴミの日に出します。ナガミヒナゲシの実は未熟でも発芽するので、開花後に刈った場合は、すでに種をつけていることもあるので、そこいらへんに放置しないようにします。すぐにゴミ袋に入れて廃棄しましょう。

ナガミヒナゲシ以外の場合も

ケシ類は大量の種子をつくり何かに混入するため、場合によっては意図せず、庭に栽培禁止のケシが生えることがあります。ナガミヒナゲシかと思ったら、どうも違うな…って場合は以下のページを参考にしてください。

最後に

ナガミヒナゲシは生えてきても、できれば取り除き、栽培はしないようにします。見た目はかわいいんですがね。

普段のポピー栽培については
を参考にしてください。
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栽培のコツ

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