カリガネソウの育て方
目次
カリガネソウ(雁金草・帆掛草)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- カリガネソウ
- 科名
- クマツヅラ科
- 属名
- カリガネソウ属
- 学名
- Tripora divaricata
- 別名
- 雁金草・帆掛草
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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カリガネソウ(雁金草・帆掛草)とは?
カリガネソウ(雁金草・帆掛草)は
シソ科カリガネソウ属(トリポラ属)の東アジア(日本・朝鮮・中国)原産の
多年草。非常に独特の花を咲かせます。花には非常に長いオシベと花柱が付いていて、花粉や蜜を目当てにした虫…蜂など…が花に飛びつくと、その重みで花がしなり、オシベの花粉が虫の背中に付いたり、背中についた花粉が花柱に触れて受粉する。
もともと日本に自生していた植物なので栽培は容易で頑健。多年草で、冬は地上部が枯れますが、地域によっては枯れずに常緑で越冬することもある。草丈1mに育ち、
こぼれダネでも広がります。
ただし問題があります。花が臭い。言葉ではいい表せない独特の香りがあり、切花にして室内で飾ろうと思う人は少ない。ですが、その花の造形を好む人は多いです。
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水やり
カリガネソウは乾燥しすぎると傷みます。鉢植えの場合は、土が乾いたら水をたっぷりとやります。
庭植えにした場合はほとんど自然の雨だけで生育しますが、夏や乾燥する時期は水をやってください。路地に植えても生育します。とにかく頑健。
肥料
植え付け時に緩効性
肥料をやります。市販されている花と野菜の土には肥料がすでに入っているので、これで十分です。その後は花が終わった後に固形肥料を少量やります。
カリガネソウは肥料が多いと枯れてしまいますので、肥料は少量で十分です。
植え付け・植えかえ・種蒔き
植え付け・植え替えは春が適しています。
用土
市販されている土で植え付けします。土質に関してはこれといったものはありません。
ホームセンターなどで売られている土で植え付けをします。乾き過ぎを嫌うので
水捌けが良すぎるものは避けます。
鉢植えの植え替えの手順
一回り大きな鉢を用意します。古い土を少し落とし、根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めます。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから
軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
庭植えの手順
植え付けの1週間前に庭の土を20cmほど掘り返して、
堆肥を庭土に対して2割ほど追加し混ぜて
用土とします。ここに苗を植え付けます。
管理場所・日当たり
日当たりを好みますが、
半日陰でも育ちます。
暑さ・寒さに強く、特に真夏の暑さにもへこたれません。
冬も霜に当たると枯れてしまいますが、地下では生きていますので、春になるとまたニョキニョキと生えてきます。地上部が寒さで枯れ込んだら、刈り込んで取り除きます。放置していると、春に枯れ枝と新葉が混在して汚くなります。
剪定
放っておくと、背が高くなりますので、適当な高さになったら
剪定して高さを調節します。
特徴・由来・伝承
日本各地の山に自生する植物。斑入り雁金草(フイリカリガネソウ)として市場に出回るようになりました。画像のカリガネソウは斑入りであることから
カラーリーフプラント扱いですが、花も咲きます。
トリガープランツも、虫の背中に花粉をつけるシステムを取っていますが、通常の受粉システムよりも優れた利点があるのでしょうか??と考えてみると、虫を花粉まみれにする必要がない(花粉を大量につくらなくてよい)…ということではないかと思います。また、蜜を差し出す必要が無い、というのもあるのではないでしょうか??
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