デンファレ系の育て方
TOP
>
ラン科
>
デンドロビウム
…
最終更新
2022-02-08
画像投稿
デンファレの基礎データ
科名
ラン科
属名
デンドロビウム属
学名
Dendrobium phalaenopsis
別名
デンドロビウムファレノプシス
水やり
水控え目
場所
室内
難易度
中級者向け
デンファレ系とは?
デンファレ系は
ラン科
デンドロビウム
属の着生植物のデンドロビウム・ファレノプシス、もしくはデンドロビウム・ビギバムを品種改良した品種群のこと。ニューギニア・ボルネオ・オーストラリアなどの熱帯性の湿地が自生地で寒さに弱いため、日本の一般家庭での越冬は厳しい。
根元のふくらみのバルブに水をためるので、乾燥に強く、他のランよりも暑さに強く、翌年に開花しやすいです。古いバルブからも
花茎
が伸びて開花するので、大きな株になりやすいです。
まとめ
●越冬には最低7度、できれば10度以上。生育させるなら15度以上欲しい。温室があるといい。高気密高断熱の家なら越冬は可能。
●低温処理は不要。春〜夏にちゃんと生育すれば
花芽
はつく。
●冬にダメージがなければ5月から開花する。ダメージがあると開花はずれ込む。
●春から秋にかけて
肥料
をやって太らせる。
●水は霧吹きで
水苔
にやり、
葉水
をする。
●春に水苔で植え替えする。
花言葉
花言葉
は「お似合いの二人」「有能」です。
お似合いの二人は、デンファレが樹木に着生している姿が夫婦が寄り添っているように見えることから。
水やり
デンファレの根元の土・コケが乾いていたら水をしっかりとやってください。冬や春先の気温が低いときは、土・コケが乾いてないうちに頻繁に水をやると、水が腐って枯れてしまいます。
冬は暖房で乾燥しやすく、土・コケが湿っていても、葉っぱが乾燥してしまうこともあります。そこで、葉っぱに直接霧吹きを掛けてやって水分を補給してやってください。
水やり
は霧吹きで
春以降は土・コケが乾いたら水をやります。水は
ジョウロ
でどぼどぼとやるのではなくて、霧吹きで葉っぱや
ミズゴケ
を濡らしてください。デンファレは根よりは葉っぱから水を吸収する力が強いです。
夏は置き場所にもよりますが、乾燥しやすくなりますので、毎日水をやってください。
肥料
肥料はやり続けることも可能
デンドロビウム・ノビル
は秋以降に水を少なくして花芽をつけますが、デンファレは生育期に水を肥料をしっかりやっていれば花芽がつきます。低温処理は不要です。
春から秋にかけて、液肥をあげてください。デンドロビウムのように7月に肥料を止めないと花が咲かないということはありません。冬は活動していないので、肥料をあげないでください。
液体肥料の購入はこちら
Amazon
楽天市場
植え付け・植えかえ
時期と頻度
植え替えは春に行います。開花していない4月〜5月に植え替えをします。予想外に早く開花してしまったら9月の暖かい時期に植え替えをします。開花している間は植え替えをしません。やってしまうと調子を崩します。
植え替えは2年に一回はやります。水苔が腐っていたら植え替えをしましょう。ヘゴに植え付けた場合は、そのままです。
ポットから出しましょう
ギフトで出回るデンファレの鉢は、中に数個のポットが入れられてます。ポットに入れられて鉢植えに詰められる状態は、植生とはまったく違い、蒸れて
根腐れ
しやすいです。そこで、鉢から出し、ポットから出して、別々にして管理します。
用土・鉢と植え付け手順
デンファレは着生して育つ植物ですから、理想はヘゴや木のチップでできた「ラン用の鉢」に植えつけて管理します。針金などで固定していると、ヘゴの内部に根が侵入して固定されます。
ラン用ヘゴの購入はこちら
Amazon
楽天市場
もしくはできるだけ通気性の良い鉢にミズゴケで根を包んで突っ込みます。一般的にはミズゴケで植え付けます。
水苔の購入はこちら
Amazon
楽天市場
管理場所・日当たり
春以降、最低温度が18度以上になったら、室外で管理しても大丈夫です。春は直射日光が当たる風通しのいい場所で管理しますが、真夏になると直射日光はデンファレには強すぎて、葉っぱが焼けることがあります。そこで
半日陰
へと移動するか、室内に取り込んでカーテンで遮光してください。
もしくは春〜秋まで室内の日当たりの良いところで管理し、適宜、レースのカーテンなどで遮光してあげます。
デンファレの越冬
冬は7度以上
秋以降最低温度が10度以下になる前に室内に取り込みます。霜に当たったら即アウトです。耐寒温度は7度まで。これも水やりを減らして、寒さに強くした上で、ダメージを覚悟した上での温度で、できれば10度以上欲しい。生育するには15度以上。健康に成長させたいなら18度以上欲しい。となると、温室でもないと一般家庭では無理。
家庭用温室の購入はこちら
Amazon
楽天市場
7度というと、室内の人が生活するような場所でも、寒波が来ると5度くらいまで下がりますから、厳しいです。寒波が来るようならば、発泡スチロールやダンボールで囲って防寒する必要があります(だった、温室買った方がいいかな)。
無理なら冬まで楽しんで、廃棄するくらいの気持ちの方が精神的に楽です。
特徴・由来・伝承
デンファレはデンドロビウムのファレプシス系品種のことです。
ファレノプシス
とは
胡蝶蘭
(
コチョウラン
)のことですが、デンドロビウムとコチョウランの交配で出来たのではなく、花びらの質感がコチョウランに似ているから名づけられた名前です。
その他のデンドロビウムについては
デンドロビウムの仲間(品種グループ)のまとめ
ラン科セッコク属Dendrobium
を参考に。
フラワーギフトとしても
胡蝶蘭ほどの高級感がありませんが、デンファレ独特の愛らしさがあり、価格も高くないので、ちょっとしたギフトには重宝します。ただし、胡蝶蘭や
シンビジュウム
よりも、花の開花時期が短く、傷みやすいです。それでも花としてはかなり花は長持ちで、切り花でもよく流通しています。
スポンサーリンク
記事が気に入ったら拡散をお願いします。
Facebook
Twitter
はてブ
LINE
関連記事
デンドロビウムの仲間(品種グループ)のまとめ
ラン科
キンギアナムの育て方…植え替えの時期は?用土は何?手順を解説
ラン科
デンファレのカテゴリ・タグ
鉢植え
、
花
、
寒さに弱い
、
品種
、
葉水
、
室内
、
オーストラリア
、
ラン科
、
ラン
、
湿地
、
フラワーギフト
ラン科
金稜辺(キンリョウヘン)の育て方…開花調整のテクニック!
ラン科
ホンコンシュスラン
ラン科
オブリザタム
ラン科
春蘭(シュンラン)の育て方
ラン科
紫蘭
ラン科
フウラン
ラン科
パフィオ
ラン科
関連する花BBSの投稿
スポンサーリンク