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デンドロビウムの育て方

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デンドロビウム・ノビル
目次
デンドロビューム・ノビル系とは?
水やり
肥料
植えかえ
管理場所・日当たり
花の手入れ
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
デンドロビウム・ノビルの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
デンドロビウム・ノビル
科名
ラン科
属名
セッコク属
学名
Dendrobium nobile
別名
ノビル系
水やり
水控え目
場所
室内
難易度
中級者向け
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デンドロビューム・ノビル系とは?

デンドロビューム・ノビル系はラン科セッコク属(デンドロビウム属)のデンドロビウム・ノビルを原種として交配された品種群。「デンドロビウム」というとこのノビル系のことを指していると考えていいです。

その他のデンドロビウムの品種グループについてはデンドロビウムを参考に。

デンドロビューム・ノビルは熱帯の木の枝や幹に張り付いて生育する着生植物です。空気中の湿度の高い環境を好みます。

開花する人の特徴?

最初から何年も育てようと気負わずに、花を楽しんだあとは「なりゆき」くらいに考えたほうが上手くいきます。というのもラン類を毎年咲かせる人の共通点が「あまり世話をしない人」だからです。デンドロビュームを枯らす原因の一番は水のやりすぎです。
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水やり

受け皿の水は捨てる
基本的には、ミズゴケが乾いてから、水をやってください。受け皿があって、そこに水が溜まっているのであれば、その水は捨ててください。溜まっている水を放置しておくと水が腐って、根っこを傷めてしまいます。

霧吹きが適してます
春や夏も乾燥しますが、冬も暖房のために室内が乾燥します。ジョウロでやるよりも霧吹きでミズゴケを濡らしたり、葉っぱに直接霧吹きします。デンドロビュームは空中の湿度が高い状況を好み、葉っぱや茎からも水を吸収します。デンドロビュームの状況を見て適宜霧吹きをしましょう。

冬は水を控えます。水を控えることで耐寒性があがります。冬はミズゴケに霧吹きで塗らす程度にしておいて…びっしょりと濡らさず、あとは葉っぱに霧吹きを掛けるようにします。

鉢にカビが生える

デンドロビウム・ノビル:鉢にカビが生える
素焼き鉢の通気性がよいので、素焼鉢に植えられることが多いです。するとこの素焼き鉢にコケやカビが生えてくるのですね。しかし、素焼き鉢は表面に細かい穴が空いていて、ここから水が蒸発するからデンドロの根が健康が保たれるわけで、健康的な水やりをしているなら、コケ・カビが生えるのはむしろ当然。逆に、1年栽培してもコケ・カビが生えないなら、「水やりが不足している」と考えた方がいいくらいです。

気になるなら洗ってもいいのですが、ゴシゴシと洗うと穴が潰れて通気性が悪化してよくないので、通常は無視する。このカビやコケを「かっこいい」と思うようになると上級者?なんてことを言う人もいる。

肥料

春~夏の生育時期…気温が20度〜30度の頃は、液体肥料を週に1回ほど与えてください。葉・バルブがよく生育します。ただし8月以降は肥料を止めてください――つまり7月いっぱいです。これ以降に肥料をやっていると、低温に当てても花芽がつきにくくなります。
●緩効性固形肥料は一ヶ月に一回やれば済むので楽なんですが、8月以降に肥料が残りやすいので、初心者は避けましょう。

植えかえ

時期・頻度

開花後の春に植え替えをします。花が咲いている時に植え替えをするとダメージがあって生育不良を起こすので避けます。どうにも植え替えをしたいならば、花茎の根元から切って花を取り除いて植え替えをします。植え替えは2年に一回しますが、水苔が傷んで黒く変色しているなら、毎年、植え替えをしましょう。

植え替え時に株分け…バルブ分けもできます。

用土・鉢

植え込み資材には水苔を使います。

プラ鉢でもいいんですが、地上部が大きくなると不安定になって倒れるので、素焼き鉢や陶器の鉢の方がいいかもしれない。ハンギングにするならプラ鉢で。

植え替え手順

デンドロビウム・ノビル:植え替え手順
成長してきたら、植え替えをします。植え込み資材はミズゴケでおこないます。鉢から株を取り出し、古いミズゴケを全て取り除きます。ピンセットを使って細かく取り除くといいです。傷んで変色した根があれば、切ってしまいます。終わったら、根を新しいミズゴケで包みこんで、鉢に突っ込みます。以上で完成です。

株分けも可能で、分ける場合は最低4本づつ分けて植え替えます。

発泡スチロールは?

店頭で販売しているデンドロの鉢の中に「発泡スチロール」が入っていることがあります。これは通気性・水はけ・鉢全体を軽く仕立てる、という点で非常に優れているモノです。もしもデンドロの鉢の中に入っていたら、そのまま植え替えたときにも利用してください。ミズゴケだけよりも、良いです。
発泡スチロールの商品画像
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管理場所・日当たり

春~秋は戸外の半日陰か明るい日陰か、室内の日当たりへ。もしも直射日光がきつくて葉っぱが変色するようであれば、カーテン越しに移動するか、日光が当たる時間が少ない場所へ移動させてください。

夏は直射日光が強すぎて葉っぱが傷んでしまいますので、日陰に移動してください。春から戸外の日光に当てっていれば順化(強日光に慣れること)して、夏も大丈夫!なんてことを言う人がいますが、品種にもよるし、基本的には遮光しましょう。

秋の長雨や梅雨に当てていると、根ぐされしますので、この時期は室内か軒下に取り込んでください。

耐寒温度は5度。冬は室内に取り込みます。品種によっては寒さに結構強いですが、基本的には5度以下にしないようにし、できれば10度以上を保ち、日光に当ててください。冬は暖房がかかっていると乾燥するので、葉水をよりしっかりとしましょう。

花の手入れ

開花させるための低温処理(花芽分化)

デンドロビューム・ノビルは品種にもよりますが、基本的には秋以降に寒さ(最低気温13度以下を20日〜25日ほど)に当たらないと、花芽が出来ません。

まず、8月以降は肥料を与えません。肥料を与えると花芽が付きにくくなります。また、秋以降は戸外の軒下で管理します。軒下で管理するのは霜に当たらないようにするためです。水やりも控えます。寒さで活動自体は鈍くなるためです。花芽が見えれば、低温処理はもう不要です。室内に取り込んで管理します。
まとめ
8月以降 肥料を断ち切る
10月以降 水を控える
10月〜11月 寒さに当てる
11月〜12月 花芽ができたら取り込む

咲くのは種類にもよりますが3月〜7月。ずっと咲くわけではないですよ。
●株が未熟(バルブが少ない・小さい)だと低温処理しても開花はしません。
●春〜秋にバルブが飴色になるくらいにしっかりと日光に当てておくとより開花しやすいですが、そこまでしないでもいいです。
●寒さに当たらなくても、株が充実すると開花する品種も増えているので、低温処理は必須ではないです。そういう低温処理が不要な品種は、上記の処理は不要。春以降に株が充実して夏に開花することがあります。

花のための支柱を

低温処理をして花芽がつきます。花が伸びてきたらに支柱を立てて、茎が折れないようにしておきます。矮性種は支柱がなくても問題ないです。

花ガラ摘み

花が咲き終わった茎から新しい芽は出にくいです。根本から出てくる新芽に次の花が付きます。葉っぱで栄養をつくるので次の新芽のために、茎は花がしぼんでから摘みましょう。その際にバルブを切らないようにします。

茎に葉と根が出た?

茎に突然、葉っぱと根が出てきたら、それは「高芽」です。デンドロビウム・ノビル系ではよく見られます。高芽はバルブと根が出てきたら、切って水苔に植えれば小さな「株」が新しくできます。

高芽…胡蝶蘭の花茎から葉っぱと根が出てきたらを参考に。

特徴・由来・伝承

デンドロビュームという名前はギリシャ語で「デンドロ=木」と「ビウム=生じる」に由来する。デンドロビウムやコチョウランなどは、密林の木に着生する植物で、土に植わって成長しない。
店頭に出回るラン類は当たり前のように鉢に植えられているのですが、実際に育つ環境とは違うために、そのままだと根が蒸れやすいということもあります。

その他のデンドロの品種群についてはデンドロビウムを参考に。
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