タツナミソウ(立浪草)の育て方…増えすぎて困る?対策は?
目次
タツナミソウ(立浪草)とは?増えすぎて困る?!種類・仲間水やり肥料植え付け・植えかえ種まきから管理場所・日当たり特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- タツナミソウ
- 科名
- シソ科
- 属名
- タツナミソウ属
- 学名
- Scutellaria indica
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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タツナミソウ(立浪草)とは?
タツナミソウは
シソ科タツナミソウ属(
スクテラリア属)の常緑
宿根草で、北海道以外の日本に自生しているため、寒さにも強いです。タツナミソウ(草丈20cm〜40cm)の変種であるコバノタツナミ(ビロードタツナミ=草丈5cm〜15cm)が園芸でよく
グランドカバーに利用され流通していますが、若干寒さに弱いです。どちらも地下茎で増え、
こぼれダネでも増えます。複数の品種のタツナミソウを植えていると交雑して、少しずつ色合いの違う花が咲きます。
コバノタツナミは花も葉っぱも小さめでかわいいです。コバノタツナミは関東南部より西で育ちますが、関東北部では寒くて枯れてしまいます。一方タツナミソウは北海道以外で栽培可能です。
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増えすぎて困る?!
地下茎で広がり、こぼれダネでも増えるため、タツナミソウは他の植物を駆逐する可能性があります。栽培するのであれば、鉢植えにして地下茎で広がりすぎないようにし、種ができないように、花はまめに摘ます。もしくは根の仕切りをして植え、範囲の外に出たら抜きます。
しかし、
そんなことでは抑え切らないことも多く、手がかけられない場合は植えない方がいいですね。種類・仲間
コバノタツナミ
コバノタツナミソウ(Scutellaria indica var. parvifolia)は関東南部から九州に自生する
多年草。草丈5cm〜15cm。
コガネバナ
コガネバナ(Scutellaria baicalensis)はロシア・朝鮮・中国に自生するので、寒さに強いです。名前の黄金は根の断面が黄色いことから来ています。草丈は5cm〜20cmくらい。
アカボシタツナミソウ
アカボシタツナミソウ(Scutellaria rubropunctata)は沖縄・奄美に自生する種。葉っぱの裏に赤い点々が見られる。園芸用としてはほぼ流通していないがたまに山野草としてみられます。ちなみに沖縄ではよく見る植物です。
オオタツナミソウ
オオタツナミソウ(Scutellaria javanica)はコスタリカ原産の半耐寒性多年草。名前が似ているんですが、タツナミソウは比べるとオオタツナミソウはかなり寒さに弱いので、栽培する際は気をつけましょう。栽培の詳細は
を参考にしてください。
水やり
鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやってください。タツナミソウは比較的乾燥に強い方です。管理のコツは乾燥気味にすること。庭植えにした場合は、植え付けのときにしっかりと水をやったら、あとは自然雨だけで十分です。ただし軒下で雨が当たらない場合や、日照りが続いて乾燥したら水をやってください。
鉢植えの冬の
水やりは控えめに。春や夏と同じ感覚で水をやると腐ってしまいます。土が乾いて数日して水をやる程度にします。冬の水やりを忘れがちです。冬は生育が鈍いですがしっかりと生きています。
肥料
タツナミソウは
肥料が無くても十分育ちます。肥料をやると大きくなりますし、生育が早くなりますが、小さいほうが可愛いですし、生育が早いのも一長一短です。また肥料が多いと乱れます。ケースバイケースで対応します。
肥料は新芽が出る春と花が終わった時期の夏前に緩効性肥料を少量(説明書の半分の量)やる程度です。
植え付け・植えかえ
植え付けは開花時期と真夏と真冬を除けば大体いつでもいいですが、一般的には初春か秋です。
根詰まりがおきやすいので二年に一回か毎年行ってください。その際株分けも行います。
用土
よほど
水はけが悪くなければ、
用土は選びません。一般的な花と野菜の
培養土か、もしくは花と野菜の培養土に
赤玉土を3割まぜたもの、もしくは山野草の土を利用します。
鉢植えの植え付け・植え替え手順
6号〜7号に1苗を植えます。鉢の底の穴を鉢底網を塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやって完成です。
植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出して、古い土を3分の1落として、植え替えをします。このとき、株分けをして別々に植え替えてもいいです。
庭植えの植え付け手順
庭土を深さ15cm〜20cmを掘り返して、土に
腐葉土か
堆肥を2割ほど追加してよく混ぜて用土とします。ここに20cm〜30cmほど株間を空けて植え付けします。株間を空けても地下茎で広がるのでもっと広げてもいいです。
庭植えする場合は地下茎が広がり過ぎないように、土中を板で区切るなどするべきです。それでもこぼれダネで増えるため、抑えきれないですが、そこからはみ出して生えてきたら、速攻で抜きましょう。
種まきから
6月から9月に種が出来るので、これを冷蔵庫に保管しておいて2月・3月に撒くと春に発芽、成長して開花するのは翌年です。種を取って撒かなくても、こぼれダネで増えるので、そこまでしなくても大丈夫です。地下茎でも増えるので、無理に増やそうとしなくても。
地下茎で増えてこぼれダネでも増えるので、あまり市場に流通しません(お客さんが毎年買ってくれないからビジネスにならない)。ほしいと思っていて
ホームセンターで見かけたら即買うか、ネットショップで買ったほうがいいです。
管理場所・日当たり
タツナミソウは北海道以外の戸外で栽培が可能。というより自生している植物ですから、寒さは気にすることありません。コバノタツナミは関東南部以西でないと寒さで枯れます。暑さには問題がありません。
日当たりから明るい日陰まで生育します。といってもよく咲くのは日当たりのいいところです。明るい日陰でも育たないことはないですが、メリットも薄いです。植えるなら日当たりのいいところへ。
特徴・由来・伝承
上へクイと伸びて首をもたげるような形に咲く。「タツナミソウ」と言う名前はこの花の咲き様を「波」に見立てたため。花色は主にムラサキ。ピンクや白い品種も出回っています。観賞用でも愛される。日本の山や林に生える植物。変異が激しく、かつ細かいので見慣れた人でもタツナミソウの仲間の識別は難しい。
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