サルナシの育て方
目次
サルナシ(猿梨)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- サルナシ
- 科名
- マタタビ科
- 属名
- マタタビ属
- 学名
- Actinidia arguta
- 別名
- コクワ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 上級者向け
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サルナシ(猿梨)とは?
サルナシは
マタタビ科マタタビ属のツル性落葉樹。5月に開花し、収穫は9月〜11月ごろ。ツルが非常に頑健。見た目がマタタビとよく似ているが、マタタビの方が繁殖力があり、サルナシは貴重な存在。サルナシとマタタビの違いはサルナシの葉柄が赤いことくらい。葉柄は葉っぱと茎の間の部分のことです。
サルナシはツルで木に絡みつくことから、木の生育を阻害する「やっかいもの」と見なされて、伐採されることが多い。
トキワサルナシ
アカバナトキワサルナシ赤い花をつけるサルナシの品種。常緑性だが、強い寒さに当たると落葉します。育て方はサルナシと同じですので、気にせず栽培しましょう。結実はしないとされています。
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水やり
乾燥に強い植物で日本の山の中で自生しているくらいですから、自然に降る雨だけで十分です。夏など乾燥する時期は様子を見て
水やりをします。また、開花時期と実をつけているときは水切れしないようにしましょう。
肥料
2月に春の新芽のための寒肥として、10月の収穫後に結実による疲労回復のお礼肥として緩効性化成
肥料を規定量与えます。鉢植えの場合は、水やりで肥料成分が流れていきやすいので2月と10月とは別に7月にも化成肥料をやってください。
肥料が多すぎると茂るばかりで花がつかなくなり、肥料が切れると生育が悪くなり、収穫量が減ります。規定量を守りましょう。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え付け、植え替えは落葉時期(11月〜2月)にします。鉢植えは2年に一回植え替えをします。
サルナシには
雌雄異株のものと
雌雄同株(雌雄混株)のものがあります。雌雄同株には両性花が咲きます。雌雄異株の場合はオスとメスの木がないと実が成らないので、雌雄同株の苗木を植えるようにします。
用土
水はけがよく、水もちがいい――ごく常識的な土質ならば問題なく生育します。庭植えにする場合は、庭土に
腐葉土か
堆肥を入れて植え付けます。鉢植えにする場合は花と野菜の
培養土を利用します。自作する場合は
赤玉土7腐葉土3くらいです。
鉢に植え付け・植え替え
植え替えの時は古い鉢から株を取り出して、古い土を3分の1ほど落とします。
新しい鉢の底の穴を網で塞いで、
軽石を2センチほど入れます。その上に
用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやって完成です。
庭植えの植え付け手順
直径50cm、深さ50cmの穴を掘ります。掘り出した土には、腐葉土か堆肥を元の土に対して2割〜3割ほど加え、よく混ぜて用土とします。用土を1週間〜2週間寝かせると、土が馴染んで根が広がりやすくなります。
穴には半分程度の土を戻し、株を植えます。隙間に用土を追加し、最後にしっかりと水を与えてください。水やりを行う際は、根全体が十分に水を吸収できるように心がけましょう。これで植え付けが完了します。
棚に絡ませる
サルナシはツル性で自立できません。何かに絡ませる必要があります。鉢植えならば、支柱を絡ませます。庭植えならそれなりに大きな棚が必要です。
キウイの棚について注意点を参考に棚を用意してください。
管理場所・日当たり
日光を好む。日当たりが悪いと花付が悪くなり収穫が少なくなる。日本に自生している植物ですので、暑さ・寒さに強いです。
剪定
剪定は落葉時期の1月〜2月に行います。落葉時期であれば樹液が動いておらず、切り口から雑菌が入って枯れることはないですが、他の時期に剪定すると危険です。
サルナシはツルの根元に芽がつかないので短く切り詰めないようにします(短梢剪定)。
剪定はキウイと同じですので
キウイの剪定のページを参考にしてください。
病気・害虫
ほとんど見られない。
特徴・由来・伝承
キウイフルーツの親戚。キウイはサルナシ(Actinidia arguta)の近縁種のシナサルナシ(Actinidia chinensis)を品種改良したもの、とされる。
サルナシはもともと日本で自生している植物で、本州中部以南では山間部に育つ。キウイとは味は同じ。下手なキウイの品種よりおいしいと言う人も居る。キウイの果実は毛が生えてて茶色いが、サルナシは緑。
サルが我を忘れて食べることからサルナシとなった。とか。サルや熊はサルナシが大好き。
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