クレマチスの蔓下げの方法…旧枝咲き、新旧枝咲きには必要な作業です
目次
クレマチスの蔓下げ(ツルサゲ)とは? 行う時期は2月 作業の目的ツル下げの手順 ①枯れたツルを切る ②フェンス・支柱から外す ③ツルを株元にまとめる最後に関連記事スポンサーリンク
クレマチスの蔓下げ(ツルサゲ)とは?
クレマチスは枝の先から芽が出て、その芽が成長して花が咲きます。その芽も「上へ」伸びている時しか葉っぱや花が出ませんから、芽がでる位置を地上部が枯れ込んでいる時期に「下へ」まとめてあげないといけません。これを「ツル下げ」と言います。
これは旧枝咲き(早咲き)、新旧枝咲き(中間タイプ)ではやらないといけない作業です。新枝咲き(遅咲き)は不要な作業です。
行う時期は2月
2月になると落葉している枝の節から新芽が出てきます。この新芽を株の下へとまとめていく作業です。3月だとちょっと遅いです。2月の新芽が見えるようになったら、すぐにやってください。2月以前は新芽の位置が分からないので出来ません。
作業の目的
ツル下げをすることで、小さくまとまり、のちの誘引・
剪定作業が楽になります。ツル下げをしない場合、好き勝手に伸びていって、ネットやフェンスに絡ませている場合、手が届かない場所に伸びてしまい、脚立で作業しなくちゃいけなくなって、足腰が弱い人は危険です。
また、花は伸びた枝からしか咲きませんから、ツル下げをしない場合、花が高い位置から咲くようになって、それが目線と同じ程度ならいいのですが、上へ上へと伸びていって、視界に入らないようでは育ててる甲斐がありません。それに、手に負えないほどに大きくなりすぎるのがクレマチスの怖いところでもあります。ツル下げと言わず、適度に剪定をしてまとめていくのが、クレマチスを育てる上でポイントです。
●ツル下げをしなかったら枯れるってことはありません。生育には関係ありません。
スポンサーリンク
ツル下げの手順
①枯れたツルを切る
まずは枯れた葉っぱを落とします。
次に枯れているツルを落とします。節に新芽が出ているところは生きていますので、そこまで
切り戻します。新しい株ほど、株元まで新芽が出てきません。そういう株は株元近くまで切り戻す事になります。全く珍しいことではないので、安心してください。
②フェンス・支柱から外す
ツルをフェンスや支柱から外します。クレマチスは葉っぱの茎をクルっと回してまとわりついています。無理に外そうとするとツルが折れてしまいますので、最初からハサミやカッターで絡んだ葉を切ってしまいましょう。支柱に針金でくくっている場合は、針金をニッパで切ってしまいます。
③ツルを株元にまとめる
そのツルを株元にまとめます。ぐるぐる巻きにします。ぐるぐる巻きにしますから、折れるかもしれませんが、それでもぐるぐる巻きにします。針金か紐でゆるく、フェンスや支柱に固定すると暴れないですみます。
新芽があるツルを誘引し、鑑賞しやすい高さに調整します。イラストでは鉢植えになっていますが、フェンスなどでも同じことです。
新芽が出る位置は株元に近いこともあります。そうなるとツルはグルグル巻きに出来ませんから、グルグルにせず適当に支柱に紐で誘引します。株が若いほど、株元近くで新芽が出るもので異常ではありません。株が若いと株元に芽を出すわけですから、若い株ではツル下げの作業はさほど必要ないですが、新芽より先の枝は不要ですので、それを落とす作業は必要です。
株が大きくなると、ツルの上の方で新芽が出るので、ツル下げは株が大きくなるほど(何年も育てているほど)に必要になる作業です。あとは新芽があるツルを、フェンスやオベリスクなどに誘引していきます。
誘引については
クレマチスの誘引のコツのまとめのページを参考にしてください。
以上で終了です。
最後に
ツル下げ作業は終わりましたか?3月には常緑系が、4月以降は様々なクレマチスの開花が始まります。綺麗に開花させるにはツル下げは必要な作業です。
今後の管理は
2月のクレマチスの栽培・管理、
3月のクレマチスの栽培・管理を参考にしてください。
スポンサーリンク
関連記事