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クレマチスの病気と害虫のまとめ

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クレマチスの病気と害虫のまとめ

基本的には病害虫はほとんどない。特に、しっかりと日光に当てて、適切な肥料をやって、過湿にせず、極端に乾燥にしないでいれば大丈夫です。株が元気だと、病気・害虫に対して耐性がつきます。
まとめ
●病気部分は切除して焼却する。
●対応した薬剤を散布する。
●葉っぱに水をかけることでハダニうどんこ病などを予防できる。
●窒素成分の多い肥料をやると赤さび病になりやすい。
●根を傷つけると病気になりやすい。
●葉っぱが密生しているとアブラムシが発生しやすい。余裕を持って誘引することで予防できる。
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病気

赤サビ病(赤渋病)

サビ病(赤渋病)はサビ病の一種。赤サビ病の原因はカビです。9月10月に気温が低下する頃に発症します。葉っぱの表には黄色い斑点が出て、葉っぱの裏には赤褐色の粉っぽいのが付いています。徐々に枯れこんでしまいます。症状が出たら、広がるので見つけ次第、病気部分を切除して焼却処理します。むしってそこいらへんに投げていたら胞子を飛ばして、再発します。

9月ごろにトリホリン乳剤か、マンネブ水和剤を散布して予防します。
●窒素の多い肥料をやっていると、赤さび病が悪化しやすいです。
●風通しが悪いと発症しやすいです。

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灰色かび病

灰色かび病は梅雨(6月7月)と秋の長雨(10月)の湿度の高い環境で発生します。灰褐色のカビが発生します。過湿状態だと発症するので、水はけを良くし、風通しを良くします。

発症したらベノミル水和剤を散布します。
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うどん粉病

うどん粉病は白い粉状になります。原因はカビ。近くにある雑草から感染しますので、雑草を刈ることで多少は予防になります。うどん粉病の菌はそこいら中にいるものですから、発生はある程度はしょうがないです。予防のためには株を健康に保つことと、乾燥させないこと。

乾燥する夏に発症しやすい。水をやるときに葉っぱに水をかけることで予防できます。ウドンコ病は乾燥すると発生しやすいが、霧吹きしたってなるものはなる。多少は予防できるが完全な予防はむつかしい。夏の30度以上の高温になるとウドンコ病は発生しづらくなり、秋になって涼しくなるとまた発生する。予防として殺菌剤(ダコニール・アーリーセーフ・カリグリーン・トリホリン乳剤など)を散布するといい。治療薬を散布すると回復する。
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白絹病・菌核病

白絹病・菌核病は湿度が高いと発症します。原因はカビ。株元の茎が黒くなって、白い蜘蛛の糸のようなものがまとわりつきます。葉っぱが黄色く変色して枯死して、土の表面に2mmの白か黄色の菌核がポコポコと出てきます。菌核を見つけ次第、引っこ抜いて焼却処分にします。引っこ抜いた土にバリダシンやリゾレックスを混ぜ込んで殺菌します。

酸性土壌だと発症しやすいです。用土の水はけが悪かったり、水をやりすぎていると発症しやすいです。
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立ち枯れ病

原因ははっきりしないが、カビが原因。傷ついた葉っぱやツルから病原菌が入り込んで発症する。とにかくツルが垂れ下がります。発症したら、その部分を切り取ってしまいます。株全体が発症したならば、全体を伐採し取り除きます。大抵は一部が突然立ち枯れるが、病気部分を取り除くと、その分、また伸びてくる。
●フロリダ系の細いタイプは立ち枯れ病が多い。
●強風で株元がグラつくと、葉っぱやツルが傷ついて、そこに菌が入り込んで発症する。しっかりと誘引することで予防できる。
●過湿にならないようにする。
●肥料濃度が高いと立ち枯れしやすい。化成肥料・液体肥料が多いと立ち枯れしやすいという話もある。

炭そ病

炭そ病は葉っぱに褐色の斑点が見られて、それが広がっていく。葉っぱがカラカラになって枯れてしまいます。放置していると全体に広がるので、その前に病気の部分を切除して焼却します。

春から秋の長期に発生しますが、対処すれば問題ない。
毎年発生する場合は、TPN水和剤・ジネブ水和剤などを散布して予防します。
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根頭がん腫病

根頭がん腫病は根にコブができる。生育不良になり、最後は枯れます。根が傷つくと発症しやすいので、根を傷つけないこと。
●苗の時点から菌を保持している場合もある。植えるときによくよく観察する。
●水はけを良くすることで予防できる。

害虫

アブラムシ

アブラムシは一匹から大量に増えますので、軽く見ているとあっという間に広がります。アリが上り下りしていたらアブラムシがいます。葉っぱに黄色い斑点が出ます。葉っぱが茂って密生していると発生しやすいので、ツルをゆとりを持って誘引することで予防できます。
オルトラン粒剤かマラソン乳剤かスミソン乳剤を散布して薬殺します。
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ネコブセンチュウ(ネマトーダ)

ネコブセンチュウ(ネマトーダ)という虫が寄生して根にコブが出来ます。株が弱って生育不良を起こします。6月から9月に発生。治療はできません。見つけ次第、株全体を駆除します。放置していると別の株にうつります。
庭植えだと、寄生されても症状が出にくい。鉢植えだとセンチュウの密度が高くなるので。症状が出やすい。

オンシツコナジラミ

オンシツコナジラミは葉っぱを揺すると白い虫が飛んでいたら、オンシツコナジラミです。葉っぱの裏に付いています。放置しているとコナジラミの糞にカビが発生して「スス病」になり、黒ずんでしまいます。見つけ次第、対応する農薬を撒いて駆除する。
オンシツコナジラミは雑草にも住んでいるので、周囲の雑草を除草・刈ること予防になる。

ハダニ

高温期6月から9月の乾燥したときに発生しやすい。葉っぱに水をかけることで予防できる。

ケルセン乳剤・ヘキシチアゾクス水和剤などを散布して薬殺する。ただし薬剤耐性がつきやすいので、同じ薬剤を何度も使うのではなく、違う薬剤を交互に使ってください。
ハダニ
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ハモグリバエ(エカキムシ)

ハモグリバエエカキムシ)は葉っぱの中に卵を産み付け、かえった蛆虫が葉っぱを食べます。葉っぱに白い不規則な線が描かれていたらソレです。マラソン乳剤を散布して薬殺しますが、葉っぱの中のウジムシは指で潰せます。
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ナメクジ

ナメクジは柔らかい花や新芽を食べる。やっかいなやつ。葉っぱが虹色に光っていたら、ナメクジがいる。見つけ次第補殺するか、薬剤をまいて薬殺する。活動するのは夜。
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イモムシ類

イモムシ・毛虫が発生し、葉っぱを食べます。見つけ次第補殺。薬剤を撒くのもいいが、放置しているとアシナガバチなどが飛んできて食べてしまいます。
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ハマキムシ

ハマキムシは葉っぱを丸めてしまう。放置しているとツルだけになる。見つけ次第補殺。カルホス乳剤、スミチオン乳剤を散布する。
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雑記

●うどんこ病とハダニは乾燥すると発生する。鉢植えにして普通に毎日水をやってる限りは発生しづらい。
●病害虫が発生したら対応する薬剤を散布する。
●風通しを良くして、適度な湿度で、株が元気なら、発生しても被害は少ない。
●アブラムシはどうしようもないので前もってオルトランを撒いておくと良いです。オルトランはアザミウマにも効きます。
●アザミウマとアブラムシは植物に穴を開けるわけではなく、植物の汁を吸うだけなので、パっと見には被害がない。
●オルトランは耐性がつくので、他の薬剤を交互に使用します。
●雨・高温多湿になるとカビ系の病気が発生しやすい。発生しやすいなら薬剤を散布する。
●でも薬剤を散布すると薬害が出る。黒い斑点が出たりする。
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