クレマチスの誘引のコツのまとめ…オベリスクの巻き方など

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クレマチスの誘引のコツ

クレマチスの誘引のコツのまとめ:クレマチスの誘引のコツ
クレマチスは一部木立性のものもあるのですが、ツル性で何かに絡ませないといけません。普通はフェンスやネットなどに誘引させます。これらが用意できない場合は、行灯仕立て(アンドンジタテ)にします。行灯仕立ては朝顔が絡ませているアレです。
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クレマチスの場合は、意図的に行灯仕立てに意図的に誘引しないと他のものに絡みついてしまいます。特に、近くに行灯仕立てのクレマチスがあると、お互いの枝を絡ませあって、外せなくなるので注意。
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通常の誘引

誘引の必要性

クレマチスはツル性植物で、自分の力だけでは自立できません。そこでフェンス・オベリスク・ネットなどに誘引させなくては勝手にあっちこっちに伸びていきます。クレマチスは下へ下がると葉っぱや花が出ません。基本的に斜め上に誘引させることで、花と葉を出させることができます。そのままにしておくと真直ぐ上に伸びます。

誘引しないと好き勝手に絡みつくが、誘引することで思った場所に咲かせられる。種類によっては人が絡ませないと絡まない。どの程度絡むかは種類にもよるが、とにかく誘引は必要。
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誘引する時期

落葉時期に仕立て直し、3月から10月の枝葉が伸びる生育時期には、ずっと誘引をしてください。誘引しないと乱れます。夏は枝がよく伸びるので毎日、誘引することになります。

冬に仕立て直す、もしくはバッサリ剪定

旧枝咲きと新旧枝咲きは、乱れるようなら冬の落葉時期に仕立て直します。フェンスなどから外して、芽が少ない枝は落とし、整理します。これが非常に重労働。新枝先は冬にバッサリと剪定するので、冬の仕立て直しは不要です。

思い通りにはならない

クレマチスは思い通りに育ってくれません。イメージと違ってもおおらかな気持ちで育てましょう。

誘引するか、しないか

もー乱れてもいいわー!って思ったら、誘引しないでもいいんですよ。それでクレマチスが枯れるってことはありませんからね。正直な話、クレマチスの剪定・誘引をそんなに頻繁に(教科書通りに)やってる人っていないと思います。

ただ、上に伸びていった結果、手の届かないところに伸びて、剪定や枯れ枝を処理するときに大変な思いをすることになるかもしれません。それに、クレマチスは伸び放題に広がるため「植えてはいけない植物」によく挙げられますので、そこまで伸びるようなら誘引し、冬に仕立て直しましょう。

誘引の方法

クレマチスの誘引のコツのまとめ:誘引の方法
誘引はツボミが見え始めてからします(新枝咲きと新旧枝咲き)。新芽が出て直後くらいは枝がポキっと折れやすいです。枝が硬くなってから誘引を始めます。クレマチスが絡んでいたら、これを解きます。すでに硬くなったクレマチスの枝は針金のようですから、解けないこともあります。その時は絡んでいるところを切ってしまいます。誘引するときも、多少力を入れて、曲げます。仮に折れても大丈夫です。十分硬くなった枝は、完全に切断してしまわなければ枯れません。というかクレマチスは繁殖力が旺盛なので、多少切れたからといって気にしないでいいです。

クレマチスを平面のフェンスやネットに絡ませるならば「S字」をイメージして山道みたいにクネクネと上へと上らせます。もしくは枝が重ならないように広げていきます。オベリスクなどはトグロを巻くように上へ上へと上らせます。針金や紐で縛って誘引します。針金は便利ですが、燃えないので麻ヒモがいいでしょう。

枝が折れたら?

誘引すると折れる。風に揺られて折れる。品種によって折れやすさに差があるが、折れるものは折れる。折れたら折れた部分をセロテープや接木テープで固定するとくっつくことがあるので、やってみるといいです。ただし、折れても下の葉っぱの根元から新しい新芽が出るので、あんまり必死にならなくてもいいです。
参考:クレマチスのツルが折れた場合の対処法

折れた枝は土にしていると根が出てきます。100%とは言いませんが、ボチボチうまく行くので、やってみるといいです。挿木についての詳細はクレマチスの挿し木の方法のまとめを参考にしてください。

枝が折れないようにするコツ

誘引する前に水を二日ほど絶って切らせると、クタっとなって、誘引しやすく、折れにくくなる。この手法は朝顔などで利用されてきて伝統的な手法。ただしダメージで立ち枯れることもある。株の様子を見つつ判断する。

行灯仕立てやトレリスに絡ませるのは、枝がポキポキ折れて非常に難しい。やるなら花が終わってから。失敗しやすいので覚悟を持ってやるべし。

誘引のコツ

●種類によっては花が上に向く・横向き・下向きとあるので、考慮して誘引する。上に向く種類を高い位置に誘引しても花が全く見えない。
●誘引して別種のクレマチスやツルバラを同じフェンスや壁に絡ませることもできるが、絡み合って、翌年外すのが大変なので、やらない方がいい。やるなら上下左右でエリア分けするくらいに。

オベリスクの巻き方・行灯仕立ての誘引

クレマチスの誘引のコツのまとめ:オベリスクの巻き方・行灯仕立ての誘引
下から順々に螺旋状にグルグル回りながら、上へ上へと登っていきます。ゆったりと間隔をあけて登らせます。誘引は針金か紐で支柱に固定します。ゆったりと固定します。ギュっと縛り付けるのではなく、余裕を持って縛ります。

一番上まで登ったら、下に降ります。クレマチスは上へ登っている時だけ花や葉っぱがついて、下に降りる時 は花や葉っぱが出てこない「ただの枝」です。そこで一番上まで登ったら、登る時と同じようにグルグル螺旋状に降りるんじゃなくて、一気に下に降ります。あとは下から上へ登って頂上まで行ったら、一気に下に降りるというのを繰り返します。

行灯仕立ては新枝咲きが多い

新枝咲きクレマチス(遅咲きタイプ)は、冬になると地上部が枯れますし、刈り取っても問題ありませんから、毎年、地上部は刈り取って、春以降に誘引していきます。

タイプは品種から調べるといいです。品種のタグがない場合で、行燈仕立てで販売していたのならば新枝咲(遅咲き)だと判断していい。

旧枝咲クレマチス・新旧枝咲クレマチスの行灯仕立て

旧枝咲クレマチス・新旧枝咲クレマチスは、あまり行燈仕立てにしない。

旧枝咲クレマチス・新旧枝咲クレマチスで、ツル下げしても、行燈仕立てにして「もう絡められなくなった」「やりづらくなった」ら、来年開花しないことを覚悟して(再来年は開花します)冬の落葉時に根元からバッサリ剪定します。もしくは、挿し木して新株を作って更新します(古い株は廃棄)。

冬に仕立て直す(12月〜2月)

新枝咲きタイプは冬に根本からほぼ刈り取りますので、仕立て直す必要はなく、毎年春以降に誘引していきます。旧枝咲き、新旧枝咲きは、バッサリ剪定はできませんし、地面の近くの枝には新枝が出にくく、花も咲きにくいので、この新芽が見られない枝は、株元にホースみたいにグルグル巻きにしてまとめておいて、開花の位置を下げる「ツル下げ」をして、開花位置を調整します。この作業は何年か栽培して、ツルが伸びすぎた場合にのみ行います。イラストでは鉢植えになっていますが、庭植え(地植え)でも同様にしてください。
クレマチスの誘引のコツのまとめ:補足情報
ツル下げをしてから、S字や重ならないように上へと広げて誘引していきます。
春になったら新枝が出てきますので、これをその都度、誘引します。
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