ツルバラの育て方

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ツルバラ

ツルバラ
科名バラ科
学名Rosa
みずやり水を好む
場所外の日なた
難易度上級者向け
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開花
植え
肥料
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栽培の特徴

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ツルバラは春に開花してあとは、生育にエネルギーを注ぐ傾向があります。これを一季咲きと呼びます。ソレに対して、春以降、秋も花を咲かせるものを「四季咲き」とか「返り咲き」と呼んでいます。ツルバラは基本的に一季咲で返り咲きは鈍いものです。
ツルバラは何かに寄りかからせるのが前提になっていますので、それがないならブッシュ樹形・シュラブ樹形のバラを栽培するようにします。苗木を植え付けて7年で一通りの生長に達します。かなり大きくなり、予想を超えた生育をすることがあります。トゲがあり、放置していると種子を作って増えるので管理できずに放置していると庭がとんでもないことになります。ツルバラはネットの「植えてはいけない植物(=トゲがある植物)」に挙げられることもありますので、管理する自信ないなら植えないほうが無難な植物です。

ツルを誘引させないといけない
伸びたシュートを誘引することも大切です。ツルバラという名前がついていますが、一般的なツル性植物のように他のものに絡みつく性質は無く、放置しておくと確実に株が倒れたり、折れてしまいます。そこで伸びたシュートを何かにヒモや針金で固定します。50cmごとに固定しておきます。シュートはやわらかくて折れやすいので間隔が広すぎるとポッキリと折れます。
●誘引は12月。ツルバラは普通のバラよりも新芽の動きが早く、新芽が動き出してから誘引すると傷つけてしまうので、早めに取り掛かる。
●誘引は水平へ導く。水平に伸びた枝から上へと伸びる枝が出る。そこに花が咲く。
参考バラの新苗・大苗(二年生苗)・鉢苗の違い

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品種

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品種
モッコウバラ(黄色の八重小輪・トゲが少ない)
アルティシモ
天津乙女
オーガストルッセル
ふれ太鼓
ゴールデンシャワー
ハンザアート
羽衣
宮城野
ニュードーン
スパニッシュビューティー(大輪)
ピース
イーナ・ハークネス
アイスバーグ
レディヒリンドン
サマースノー(八重咲き・白・トゲが少ない)
ピエール・ド・ロンサール(大輪)
ホワイトクリスマス
アンジェラ(返り咲き)
イエスタデイ(返り咲き)
カクテル(返り咲き)
コンスタンススプラ(半ツル性)
アブラハムダービー(半ツル性)
ピルグリム(半ツル性)
グラハムトーマス(半ツル性)
キャサリンモーリー
アリーローズ
ヘリテイジ
シャリファアスマ
プロスペリティー
パフビューティー
コーネリア
ペネロープ
バレリーナ(小輪・シュラブ樹形)
ラベンダードリーム(小輪・シュラブ樹形)
マダムブランティエ
セレスティアル
アンリ・マルタン
シャルル・ド・ミル(垂れ下がる)
フラウ・カール・ドルシュキー
スーブニール・ド・ドクタージャメイ
バロン・ジロー・ド・ラン
バレリーナ
ピンキー

水やり

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土が乾いていたら水をしっかりとやってください。朝早くに水をやるのが向いています。10時までに水をやり、夕方に土の乾き具合を見て、もう一度水をやるか判断します。

真夏は真昼の水やりを避ける
真夏の昼に水をやると、水が暑くなって根を傷めます。
真冬の水やりは朝のうちに
真冬の夕方に水をやると、朝方にその水が凍って根を傷めます。そこで冬は午前中に水をやります。冬は生育が鈍くなりますから、土が乾いて数日経って水をやる程度に控えます。

花に水を掛けないよう
水は花やツボミや葉に掛からないように、土に注いでください。水が葉や茎に掛かると蒸れて病気の原因になったり、水滴がレンズの役割をして葉っぱが焼けることもあります。また水が花に掛かると花が早くしぼんでしまいます。

肥料

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肥料は固形肥料を
バラは肥料を必要とします。植え付けしてしばらくは液肥でも構いませんが、液肥では肥料不足になりますので、緩効性固形肥料をやってください。ツルバラは徐々に大きく成長するごとに肥料を増やすようにします。株が小さいうちは肥料は少なめにし、頻度を多くします。

逆に十分に大きくなったら肥料は控えます。十分な大きさってのは、品種や育てる環境にもよりますが、ラベルや品種の要約に書いてある「樹高」の長さが目安です。大きく育ったら、肥料は冬にやる寒肥(元肥)だけにして春から秋の肥料は控えるようにします。
●肥料が多いと大きく成長しすぎる。
●ツルバラはラベルや品種の要約の「樹高」よりかなり大きく育つ。あの樹高は「健康な管理をする上で目指すべき樹高」であって、管理しないとえらいことになるので注意。
●「バラは肥料ぐい」とされるが、それはハイブリッドティー・フロリバンダなどでツルバラはちょっと事情が違う。ツルバラは一季咲で開花は基本的に春のみ。ハイブリッドティー・フロリバンダは四季咲きで春から晩秋まで開花するため、この差がある。

植え付け・植えかえ・種蒔き

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植え付け時期
植え付けは12月から2月。この時期に出回る大苗は枝も葉っぱもない状態。この大苗は土を落として植え付けが可能で、根付いてしまえば大きく育ちます。5月前後に鉢苗(葉っぱがついた苗)が出回りますが、この時は土を落とさないで植え付けます。
●鉢苗を植える方が失敗が少ない。旧来は大苗の方が初心者向きとされてきたが失敗が多い。それに12月から2月に植えてもツルバラは今年は咲かない(咲きづらい)ので5月に植える方が無難。

用土
用土は水捌けがよければ、質はそこまで問わない。鉢植えのならば、バラ用の土がホームセンターや園芸店で販売していますのでそれを使います。一般的な培養土でも問題はありません。
庭への植え付け
直径40cm深さ40cmから50cmの穴を掘って、掘り出して土に腐葉土堆肥を2割か3割ほど追加し、用土としますが、水捌けが悪い場合は、穴の底に軽石などを入れ、用土にも赤玉土を追加して水捌けをよくして、高植えにします。
用土を半分戻して、株を入れ、隙間に用土を入れていきます。株から40cm離れたところに1株当たり緩効性化成肥料200gを置いて、よく土と混ぜます。できれば余った土で株の周囲に土手を作って水鉢にします。最後に水をやります。水鉢を作ったのであれば、ここに水が貯まるまでしっかりとやります。

植え付け後
植えた後の二ヶ月は環境に対応しようとバラが頑張っていますので、デリケートになります。少々葉を落としたりしますが、頻繁に場所を変えたりせず、気長に観察していてください。徐々に新芽が出てきたら一安心です。
植え付けして二ヶ月は根が広がっていないので水切れが起きやすい。庭植えでも水やりをしっかりとする(植え付けが寒い時期でも)。庭植えで水鉢を作ったのであればそこに水を貯めるようにする。

ツルバラに限らず、バラは非常に肥料を喰います。

管理場所・日当たり

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日当りがよく、風通しのいい場所が適しています。日当りは一日のうち最低でも3時間は当たる場所にしてください。3時間当たればよく咲きます。
日当りが悪いと成長が鈍くなりますし、花色も悪くなります。風通しが悪いと、湿度が高くなり、虫が発生したり、病気の原因にもなります。

鉢植えにした場合、夏場にコンクリの地面に置いておくと熱せられて根が傷んでしまいます。鉢とコンクリの間にレンガで台を作って風が通るようにしたり、二重鉢にしたりして熱を防ぐか、それでも暑い場合は日陰か半日陰に移動させます。
寒さ対策
基本的に寒さには強いが、寒冷地では寒さ対策が必要になる。積雪が多い地域では枝に雪が積もると枝が折れてしまいます。そこで秋に剪定をして紐で束ねて枝折れを防ぎます。雪が少ないけど、寒風が吹く寒冷地では枝折れはないのですが乾燥で株が弱るので、上記のように秋に束ねてムシロを巻いて乾燥を防ぎます。

剪定

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剪定の基礎知識
バラは春になって、ある程度の長さの枝を伸ばすと開花します。その花が実をつけると枝の生育は止まります。そこで花は切り戻します(花ガラ剪定)。花を剪定すると新しい新芽が出てきて、伸びていきます。この時、何度か開花する(返り咲き)する品種もありますが、ツルバラは基本的にあんまり返り咲きせず、代わりにツルをグイグイ伸ばします。その伸びた枝に来年開花します。

それとは別に株元からベーサルシュート(ヒコバエ)が伸びてきます。シュートは勢いがありますが、あんまり分枝せず、今年は開花しません。ただし、来年は開花しますので、大事に育てましょう。
●穴は昨年伸びた枝の先に開花する。「冬の剪定」で切り戻して脇枝を出させて枝先を増やして開花させ、春に開花した後に切り戻す「花ガラ剪定」をします。ツルバラの剪定はこの二つ。ブッシュ樹形(木立樹形)・シュラブ樹形のバラは冬剪定・花ガラ剪定・夏剪定の三つを行うので、ツルバラ剪定は若干楽。

冬の剪定・誘引
冬に剪定して、枝を誘引します。枝を誘引した先で新芽が出て花を咲かせるので、冬の剪定・誘引で春以降の咲く姿が決まります。剪定時期は12月から2月。2月にはツルバラの根が活動しはじめ、3月には芽が伸びるので2月までに作業を終えておきます。
フェンスなどに絡ませている場合は、まずはヒモを解いてツルバラを下ろし、葉っぱは全て取り除きます。葉っぱを残していると、春に病気(黒点病など)を持ち越すことになります。葉っぱを切って取り除いて、その場に放置するのではなく、回収して廃棄します(放置すると土中に病気を持ち越すため)。
次に細い枝・枯れた枝・病気の枝を取り除きます。
次に残す枝を決めます。ツルバラは昨年伸びた開花していない枝に春に開花します。なので「去年咲いた枝」から春以降に出た「開花していない枝」を残します(それとベーサルシュート)。ツルバラは春になると爆発的に葉っぱと枝を伸ばすため、全ての枝を残すと繁りすぎて綺麗ではなく、また密生すると風通しが悪くなり病害虫が発生しますので、枝数は控えめにして間引いていきます。

●トゲがあるので作業は革手袋をつけて行う。
●適した枝数は品種・環境によって違う。ここは経験によって調整していく。
●ツルバラは枝先を切り戻さなくても開花します。ツルバラの冬剪定・誘引は開花させるというよりは、ツルバラでフェンスなどに「デザイン」する作業だと考えてください。
●ツルバラは曲げて誘引させることも可能。
●枝が古くなると細い枝が増えてくる。切り戻すことで更新することもできる。更新は開花後の6月7月に行う。この頃に古い枝を切り戻すと、新枝が伸びて、その深枝に翌年には開花する。

その他

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病害虫の予防は観察
バラは害虫に食われやすい植物です。アブラムシや病気を少しでも見かけたら、まずは虫や病気の箇所をむしって捨てましょう。そのために毎日の観察が大事です。
ちなみにバラ農家では週に1回薬剤を散布します。家庭でそれは難しいので毎日観察して早期発見早期治療で対応しましょう。

樹形

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シュラブ樹形
バラにはブッシュ樹形(木立樹形)とツル樹形があります。このどちらでもないものはシュラブ樹形に入れられます。このシュラブ樹形の中でもツル樹形に近いものがあり、それをツルバラとして仕立てます。「半ツルバラ」という言い方をすることもある。シュラブ樹形の品種の中には四季咲きもあり、返り咲きする傾向があるが、ツルバラとして仕立てるとどうしても一季咲き傾向になる。
クライミング樹形(クライミングローズ)
一般的なツルバラ。樹高は3m以上になる。株元から1mほどはガッチリとして自立して上に伸び、その後はツルを伸ばす。なので低いフェンスだと、自立部分でフェンスのほとんどが終わるので適していない。枝先に開花するので小さなアーチに絡ませると、カーブ部分の頂点にだけ開花するようになるので適さない。クライミング樹形は壁や高いフェンスに絡ませるようにする。春の一季咲きが基本で、返り咲きする品種もあるが返り咲きは鈍いのが普通。花は前年伸びた枝先に開花し、枝先に開花して株元にはあまり開花しないので、そこを考慮して誘引しないと思い通りのところに開花しない。初心者向きじゃない。
●小さなアーチであればシュラブ樹形のものを植えた方が良い。

クリーピング樹形
クリーピング樹形は匍匐するタイプ。長さは6m以上になる。剪定しないとそれ以上に伸びる。株の根本まで柔らかいので、低いフェンスにも適している。基本的には一季咲き。
アンブラー樹形
ランブラー樹形はクライミング樹形とクリーピング樹形の間とされるもの。クリーピング樹形よりは上に伸びるが、クライミング樹形ほどは上には伸びない。もちろん一季咲きの傾向が強い。前年伸びた枝先に開花するが、株全体に均一に開花する傾向がある。花つきはよい。
●低いフェンスに適しているのはこの樹形。

ミニバラのツル樹形
上記とは別にミニバラでツル性のものがあります。短いものは1m。長いものは5m以上になるので、小さなアーチには適している。性質がここで取り上げるものとは違うのでミニバラのページを参考にしてください。

特徴・由来・伝承

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バラやモッコウバラも参考にして下さい。花の咲く時期は品種によって違いますので、参考までにしてください。
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