クレマチスの種まき・育苗…種子交配と実生栽培

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クレマチスの種子交配と実生栽培

クレマチスの種まき・育苗…種子交配と実生栽培:クレマチスの種子交配と実生栽培
クレマチスの株を増やす方法としては挿し木が一般的。もしくは取り木で増やします。
種子交配は親の性質を必ずしも受け継がず、株の更新のためにはしませんので、種子で株を増やすのは一般的ではないですが、新しい品種を作りたいならがやってみるといいです。なので、種子交配はかなりマニアックな人が挑戦する作業です。狙った性質を持った株同士を掛け合わせて新品種を作ろうとするのはプロの作業。オリジナルの品種がそう簡単にできるわけもないですが、ガーデナーなら一度はやってみたいと思うものです。

ちなみにクレマチスの中でもクロバナハンショウヅルやテキセンシスなどは性質上、挿し木はむつかしいです。これらは種子を蒔いて株を増やします。
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交配

雄しべを除いて自家受粉を防ぐ

クレマチスの種まき・育苗…種子交配と実生栽培:雄しべを除いて自家受粉を防ぐ
受粉させる株(母方)のつぼみが膨らんだら、丁寧にピンセットで花弁と雄しべを取り除く。こうして自家受粉を防ぎます。開花した後だと、すでに受粉し終わっているかもしれないので、必ずツボミの時点で雄しべを取り除きます。花弁と雄しべを取り除いたツボミに袋をかけます。

花びらは全てを取り除かず、1枚だけ残しておくと、残した花びらの角度で「どのくらい開いたか」がわかり、雌しべの成熟具合が分かりますので、1枚残しておくと次の人工授粉のタイミングが分かりやすいです。

雌しべにかける袋はポリ袋か、ホームセンターなどで売っている果実や花を保護する袋でいいです。ポリ袋はジップロックがついているものが便利です。
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●親と同じ性質の株を狙うならば、交配の作業は行いません。自然にできた種子を種まきして発芽させましょう。
●袋をかけた後、袋の中に雄しべの残骸が落ちていることがあるので、定期的に見て取り除きましょう。また、蒸れて水滴が付いている場合も、拭き取っておきましょう。

人工受粉

雌しべが成長して熟成したら、交配させるもう一方の花(父方)の雄しべを、母方の雌しべの頂点に擦り付けて受粉させる。雄シベをピンセットでつまんで、擦り付けてもいいですし、父方の花全体を切って、擦り付けてもいいです。綿棒などを使って、花粉を綿棒につけて、雌しべに擦り付けてもいいです。
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人工授粉が終わったら、また袋をかけて、他の花粉がつかないようにしておきます。
●人工授粉は一回で成功するとは限らないので、間を空けて何度か行うといいです。

ラベルをつける

最後に交配させた雌しべに交配した種類の名前と交配させた年月日を書いたラベルを付ける。色々とやると、何を交配させているのか、わからなくなります。
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種まきと発芽まで

種の採取

種子ができるのは受粉してから、3ヶ月か4ヶ月後。フワフワの特徴的な種子ができます。最初は緑ですが徐々に黒っぽくなります。黒っぽくなったら成熟した証です。採種してください。

種まき

赤玉土3腐葉土4ピートモス3を混ぜた用土を作り、育苗トレイやビニールポットに入れます。種子同士は1センチ以上空け、種子の上に2センチの用土をかけます。

発芽まで

水切れしないように水をやって管理します。発芽までは種類によっては2ヶ月か3ヶ月ですが、普通は10ヶ月かかります。一年くらいかかることもあるので、覚悟して取り組みましょう。

発芽後

発芽して、葉っぱが3枚〜4枚になったら、ポットや鉢植えにして育てていきます。開花するまではそこからさらに3年か4年かかります。そんなわけで種子で株を増やすのは一般的ではありません。
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