アエオニウムの仲間と育て方

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アエオニウムの基礎データ

アエオニウム
科名
ベンケイソウ科
属名
アエオニウム属
学名
Aeonium
水やり
乾かし気味に
場所
冬は室内 夏は外
難易度
中級者向け
アエオニウムの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

アエオニウムとは?

アエオニウムはベンケイソウ科アエオニウム属の多肉植物のグループのこと。モロッコ・アフリカ・カナリア諸島などで見られる。日本でよく流通しているのは黒法師(クロホウシ=Aeonium arboreum)で、アエオニウム=黒法師となりがちですが、日本に流通していないだけで、結構な数の種があります。

アエオニウムは基本的に秋冬生育型ですが、日本の冬では寒すぎて活動が止まってしまうので、実質生育するのは秋がメインとなります。

気を付けるのはとにかく水。肉厚な葉から想像がつくように乾燥に強いのですが、湿度に弱く、真夏は暑すぎて休眠しますので、水を控えるか、与えないでください。

アエオニウムの仲間・品種

黒法師

黒法師(Aeonium arboreum)はまるで黒い葉っぱが花のように重なります。昔からよく流通していて、庭植えにしていることもあります。育て方は以下のページを参考にしてください。

まだら黒法師

まだら黒法師(eonium 'MADARAKUROHOUSI')は葉っぱにマダラの模様が出る品種。

カシミアバイオレット

カシミアバイオレット(Aeonium canariense x A. arboreum ‘Zwartkop’)はアエオニウム・カナリエンスと黒法師の交配種で、色合いはクロホウシ、形状はカナリエンセに近いとされています。日光が不足すると緑になってしまいます。ちょっと臭い。

他にカシミアヤブラック・ビターブラックといった黒法師関連の品種があります。

スターバースト・ムーンバースト・サンバースト

スターバースト(Aeonium 'Starburst')は縁がピンクが入っていて、中心か縁にクリーム色の斑入りの品種。斑入りの仕方で、スターバースト(外側に広いクリーム色)・ムーンバースト(中心にクリーム色)・サンバースト(外側に狭いクリーム色)と別々の名前で流通する。

小人の祭り

小人の祭り(アエオニウム・セディフォルム=Aeonium sedifolium)は小さな葉が大量につく種。黒法師に次いで流通しているアエオニウムです。

紅姫

紅姫(Aeonium haworthi)は寒さに当たると葉っぱのフチが赤くなる種です。秋・冬以外は緑葉です。

水やり

アエオニウムは乾燥に強いですが、反面、湿度に弱く、アエオニウムが枯れるときは、腐って枯れるか、冬に室内に入れ忘れて霜で枯れるかのどちらかです。

春〜秋は鉢の土が乾いてから数日経ってカラカラになってから、たっぷりと鉢底から水が出るくらいに水をやってください。多少、水やりを忘れたくらいでは枯れません。葉っぱにシワがよってから水をやっても回復します。

夏の水やり

アエオニウムは夏に高温で休眠します。

真夏の生育が止まっているときは水を控えてください。一切やらず断水してもいいです。ほんとうに土がカラカラになって白く変色して、葉にシワがよってからあげます。水をやるときは夕方の涼しい時間に鉢底から水が出るくらいにやります。

冬の水やり

アエオニウムは冬に生育するタイプではあるんですが、冬も8度以下になるとさすがに寒さで活動が止まりますので、水やりを控えます。冬は土がカラカラに乾いたら、土の表面を濡らす程度の少量の水やりにします。

鉢底から水が出るくらいにやると、その水が乾き切らずに根腐れします。ただ、室温が夜中でも10度〜12度以上を維持できているなら少しですが生育していますし、15度以上だとまぁまぁ生育しているので、様子を見て水やりの量を増やしましょう。

肥料

アエオニウムは肥料はほとんど必要ありません。春と秋に2週間に1回ずつ、薄い液体肥料を与えれば十分です。肥料が多いと根腐れしやすいですし、徒長したり葉色が悪くなることもあります。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

生育時期である春か秋に植え替えをします。植え替えの頻度は2年か3年に一回です。

用土

市販されているサボテンの土か多肉植物の土で植え付けをします。アエオニウムは水はけの悪い土だと腐って枯れてしまいます。

植え替えの手順

植え替えの10日前から水やりをやめ、古い鉢から株を取り出し、土を三分の一ほど落とします。古い根を整理します。

新しい鉢は同じ大きさの鉢でもいいし、一回り大きな鉢でもいいです。

新しい鉢の底の穴を鉢底網で塞いで軽石を3センチ敷き、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていきます。植え替え後には水をやらず、その後も1週間〜2週間はやらないようにします。植え替え直後に水をやると根腐れを起こします。

管理場所・日当たり

アエオニウムは日光を好みますので、冬は室内の日当たりへ、春から夏は日の当たる戸外で管理してください。

生育温度は5度以上と寒さにもほどほどの強いので、霜が降りるまでは日の当たる戸外で管理しても大丈夫です。

寒さにはある程度抵抗がありますので、霜が降りる季節になるまでは外で管理していても大丈夫です。霜に当たると枯れてしまいますので、それまでに室内に取り込んでください。

挿木・更新について

アエオニウムは多肉ですが、葉を土に挿して、増やすことはできません。挿木はできます。伸びた茎を切り落として、発根するまで、土にもささず、水もやらずに、日当たりで放置。発根したら土に植えてやります。

病気・害虫

ほとんど病気害虫は見られない。

それより水やりが多かったり、土の水はけが悪いと、根腐れしたり、徒長したり、雑菌が繁殖して斑点が出るなどするので、そちらの方が問題です。
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庭植え多肉植物乾燥に強い室内休眠

ベンケイソウ科

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