アエオニウム・黒法師の育て方
目次
黒法師(クロホウシ)とは?水やり肥料植えかえ黒法師(クロホウシ)の挿し木黒法師(クロホウシ)の管理場所・日当たり特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アエオニウム・黒法師
- 科名
- ベンケイソウ科
- 属名
- アエオニウム属
- 学名
- Aeonium arboreum
- 別名
- サンシモン
- 水やり
- 乾かし気味に
- 場所
- 冬は室内 夏は外
- 難易度
- 中級者向け
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黒法師(クロホウシ)とは?
黒法師(クロホウシ)はカナリー諸島に自生する
ベンケイソウ科アエオニウム属の
多肉植物。黒法師(クロホウシ)は葉っぱの色がほとんど黒色の紫という植物の中でも非常に珍しい色合いの品種で、独特の雰囲気が魅力的な葉っぱがまるで花のように見える
観葉植物で、春から秋にかけて流通します。
黒法師(クロホウシ)は秋から春にかけて生育し夏には休眠します。夏は基本的に水を控えるものですが、庭植えしていることもあるくらいですから、水を全く必要としないのではなくて、夏でも水を定期的にあげてください。でもとにかく控えめ。
秋〜春に生育する「冬生育型」ですが生育温度は8度〜25度と真冬(12月〜2月)は寒さで生育が止まりますので、この時期は
水やりを控え、
肥料もストップします。
樹高80cm
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水やり
黒法師(クロホウシ)は多肉植物で乾燥に強く多湿に弱いので、基本的に水やりは控えます。水をやりすぎて枯らすパターンが多いです。春と秋は土がカラカラに乾いて白く変色してから水をやります。土が濡れているうちに水をやっていると根が腐ってしまいます。水をやるときは鉢底から染み出す位にしっかりとやってください。
夏の水やり
黒法師は夏は休むパターンで基本的に断水(一切水をやらない)します。でも、何せ夏の高温が激しいものですから、あまり水を控えるとシオシオになってしまいます。葉っぱをよくみたらシワがよっているようなら、夕方に涼しくなってから水をやりましょう。
冬の水やり
秋になり気温が下がってくると黒法師(クロホウシ)は生育がよくなり、こころなし艶やかになってきます。黒法師(クロホウシ)は秋冬が生育時期なんで、冬はできれば水をやりたいのですが、8度以下になると黒法師(クロホウシ)の生育が止まるので、冬は水やりを控えます。
土が乾いていたら水をやる程度にします。冬は、暖かい日の朝に、できれば人肌程度に温めた水をやるといいです。
肥料
春と秋に生育期に2週間に一回程度、薄い液体肥料をやります。夏は休眠しているので肥料はやらないでください。黒法師は秋〜春に生育する冬生育型ですが、8度以下になる真冬は生育が止まっています。冬に生育が止まっているようなら肥料をやらないでください。
植えかえ
時期・頻度
そこまで生育が早いわけじゃないので、めったに植え替えることはありません。鉢の底から根がはみ出していたら植え替えをします。植え替えは春か秋に行います(ただし梅雨は
根腐れしやすいので避ける)。
用土
市販されている
サボテンの土か多肉植物の土で植え替えをします。
植え替え手順
植え替えの10日前から水やりをやめ、古い鉢から株を取り出し、土を三分の一ほど落とします。古い根を整理しますが、太い根は傷つけないようにします。太い根を傷つけると生育不良を起こします。
ウィルス病や
病気を予防するために、根を切るハサミは消毒してから使う。消毒剤(次亜塩素酸など)で消毒するか、ガスコンロやバーナーなどで刃を消毒してから使う。
新しい鉢は同じ大きさの鉢でもいいし、一回り大きな鉢でもいいです。ただ、極端に大きな鉢にすると土から水が蒸発しにくくなって根腐れするので気をつけましょう。
新しい鉢の底の穴を鉢底網で塞いで
軽石を3センチ敷き、その上に
用土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていきます。植え替え後には水を一週間はやらないようにします。植え替え直後に水をやると根腐れを起こします。
黒法師(クロホウシ)の挿し木
黒法師を育てているとヤシの木のように上には黒い葉っぱがついているのに下の葉っぱは落ちていき、頭でっかちになります。これが正常な形です。しかしこのまま育てていくと、鉢がひっくり返ってしまいますし不恰好です。そこで適当に短く切って、切り口を日陰で3日か4日ほど乾かしてから、サボテンの土に
挿し木します。簡単に付きます。挿し木は秋(9月〜10月)に。最初は日陰で水をやらずに管理し、根付いたら徐々に水やりをはじめ、日当たりで管理するようにします。
残った側もそのまま管理していると新芽が出ますよ。ただ、不恰好なので
挿木(=仕立て直した側)を残して廃棄するのが普通です。
もしくは
芯止め(
摘芯)して脇芽を出させて、それを挿木にするといいです。
黒法師(クロホウシ)の芯止め
黒法師の花に見える中心部分…成長点を潰すことで、脇芽を出させることを芯止めといいます。摘芯と同じですね。摘芯すると脇芽が出て、その脇芽を挿木で増やすことで、好きなだけ株が増やせます。
黒法師(クロホウシ)の管理場所・日当たり
基本的には日当たりを好む。
春と秋は日当たりで管理し、夏は暑さに若干弱いので
半日陰か風通しのよいところで管理します。冬は寒さ(5度以下)に当たると枯れてしまいますので、必ず室内に取り込んでください。熱帯性の植物で霜に当たると枯れます。
日光の方に茎を伸ばすので、時々、鉢を回転させてやらないとバランスが悪くなって鉢がひっくり返ります。2週間に一回方向を変えてあげましょう。
夏越し
夏は暑さで休眠します。休眠すると下葉から落ちていきます。これは地上部を減らして根の負担を減らしているだけで、問題ないです。変に慌てて水をやると根腐れしますので注意しましょう。
冬の管理場所
耐寒温度は1度〜2度と寒さには強い方ですが霜には当てない方がいいです。最低気温が5度になる前に室内に取り込みます。室温が8度以上だと冬でも生育するので土の様子を見て水やりをします。
冬に室内で管理していると、弱い光に慣れてしまい、春の直射日光に当たっても
葉焼けしてしまいます。そこで春になってすぐに戸外に出すのではなくて、戸外の日陰で10日→戸外の半日陰で10日→日当たりと徐々に慣らしてください。
特徴・由来・伝承
ベンケイソウ科アエオニウム属の多肉植物です。原産地はカナリヤ諸島。黒いうろこの様な肉厚な葉っぱが幾重にも花のように茂ります。好みの分かれる容姿です。生育が遅いので変化が少ないです。
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