サワフタギの育て方
目次
サワフタギの特徴は?水やり肥料植え付け管理場所・日当たり剪定果実について病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- サワフタギ
- 科名
- ハイノキ科
- 属名
- ハイノキ属
- 学名
- Symplocos sawafutagi
- 別名
- ルリミノウシコロシ・ニシゴリ
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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サワフタギの特徴は?
サワフタギは北海道〜本州〜四国〜九州に自生する
ハイノキ科ハイノキ属の落葉
低木。庭木に植えて
シンボルツリーにすることもあります。
北海道から九州の沢などのジメジメしたところに生育する…と言われるが、実際は普通の乾燥する場所でも生育する。5月6月に白い花が開花して9月10月に瑠璃色の果実がなる。この果実が非常に綺麗。ただし葉っぱが虫に食べられたり、風に当たると落ちたり破れたりして思ったようにはならないし、瑠璃色の果実も数がならない。
ネットで見ると青い実が大量になっている画像がありますが、あんなに実がならないです。
樹高最大で2mから4mだが、1m前後におさまる。
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水やり
サワフタギは本来は湿地に育つ植物とされるが、普通のところ(乾燥する場所)でも育ちます。なので
水やりは普通の庭木への水やりと同じ感覚でいいです。ただし、花と果実は水切れすると落ちるため、綺麗な果実を維持するためには「水切れしないよう」に水やりをしないといけません。なので、庭植えでも水切れしないようにサワフタギの様子を見ながら水をやる。
●開花時期(5月)は水切れが起きやすい。この時期は水をやる。水をやるときは花に水がかからないようにする(花粉が流れて結実しにくくなるため)。
肥料
2月に寒肥をして緩効性化成
肥料をやるだけにするか、春(4月)と秋(9月10月)に少量の緩効性化成肥料をやる。サワフタギは肥料が多いと、徒長(=ひょろ長くなること)したり、実つきが悪くなるので、肥料は控えめにする。
●骨粉など、リン成分の多い肥料をやることで開花・果実が増える。
植え付け
2本以上植える
サワフタギは自家受粉しにくいため、一本では果実が少ない。できないわけではないが、二本以上植えないと実は少ない。なので果実を期待するなら二本以上植える。
植える時期は?
新芽が出る前の休眠時期(2月3月)に植え付けをする。寒さに若干弱いので真冬は避ける。
用土
庭の土に3割か4割ほど
腐葉土を足してよく混ぜて植え付けをする。
庭への植え付けの手順は?
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて
用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
サワフタギは太い根がある。崩さずに、とぐろを巻いたまま植える。
根が麻布で巻かれていたら、そのままで植え付ける。布はいずれ、腐って消えるので。ビニールや金属のワイヤーで巻かれていたら、取り除いてから植え付けましょう。
増やし方
挿し木・根伏せでよく増える。
管理場所・日当たり
陰樹で
半日陰が適している。ただし、あまりに日陰だと花付き・実つきが悪くなるが、夏に日当たりがいいと水切れが起きやすい。水切れすると花・果実が落ちるので、年間を通して半日陰で育てるのがよい。
風について
風通しの良いところが好ましいが、強風が抜けるとサワフタギの葉っぱが破れやすい。なんて、細かいことを言うと植えにくくなるので、強風は気にしない(それで枯れるわけじゃないから)。
北海道南部以南
本州・九州では自生。北海道南部でも育てることは可能です。
剪定
花芽分化は6月に起きるので、7月以降に
剪定すると翌年の花を落とすことになる。剪定は5月の開花した直後にするか、花芽は落としてもしょうがないと考えて落葉時期(11月から2月)に剪定する。
5月に剪定する場合は、開花していない枝を落とす。開花していない枝はもう開花しないため。あとは邪魔な枝を落として樹形を整える程度にします。
冬の剪定は強くはしない。あまりに強い剪定をするとそのまま枯れることがある。
果実について
自家受粉しづらいために、一本だけ植えると結実しづらい。サワフタギを二本以上植えることで結実しやすくなります。できれば、人工授粉すると良いです。
また、花も果実も水切れすると落ちてしまうので、5月から10月まで水切れしないようにする。サワフタギは沢の近くで育ち、水を欲するので、水切れしないようにするためには、夏に半日陰になるような場所で管理するほうが良いです。
樹木って赤い実をつけることが多いので、青い実がなる樹木は少ないです(草にはあるが)。
病気・害虫
シロシタホタルガの幼虫が葉っぱを食害する。
特徴・由来・伝承
沢に蓋をするように繁茂することから「サワ・フタ・ギ」と名づいたらしい。別名のルリミノウシコロシの「ウシコロシ」はカマツカの別名。木が硬く、牛を殺せるくらいに硬いって意味。
実がなると、メジロなどの野鳥が食べに来ます。食べきれなかった果実はそのまま枝に残って干からびます。食べられなくもないですが、食べても味はしない。
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