宇宙芋(エアーポテト)の育て方

TOP > ヤマノイモ科 > 管理
宇宙芋
目次
宇宙芋(エアーポテト)とは?
水やり
肥料
管理場所
植え替え・植え付け
摘芯
収穫
保存
病害虫
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
宇宙芋
科名
ヤマノイモ科
属名
ヤマノイモ属
学名
Dioscorea bulbifera
別名
エアーポテト
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
宇宙芋の開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
スポンサーリンク

宇宙芋(エアーポテト)とは?

宇宙芋(エアーポテト)はヤマノイモ科ヤマノイモ属のニガカシュウ(苦荷首烏)の変種。ニガカシュウ(苦荷首烏)のムカゴは苦くて毒があるのですが、宇宙芋(エアーポテト)は食べられます。東南アジア原産で、宇宙芋は日光種苗が販売するときの商標。ツル性のヤマイモの仲間で、ツルの途中にムカゴができる。このムカゴを食べることができる。このムカゴが大きくてゴツゴツとして隕石のようだから宇宙芋と名づけられたらしいです。

春に苗を植え、夏に生育して秋になるとムカゴができる。霜に当たると枯れてしまう。土中に芋が残るが寒さに弱く、越冬できないため、毎年栽培するには毎年苗を買うか、昨年のムカゴを室内で保存しておいて春に植える。ただ、宇宙芋の苗はまだちょっと高い。
大きさ・草丈3m〜10m
宇宙芋 苗の商品画像
宇宙芋 苗の購入はこちら
Amazon
楽天市場

栽培のまとめ

●日当たりで育てる。
●水切れしやすいので注意する。
肥料はあまり必要としない。
●春に苗を植え付け、夏に茂り、秋にムカゴができる。
●ネットに這わせる。
摘芯する。摘芯しないと脇芽が出ない。

参考:グリーンカーテン
スポンサーリンク

水やり

土が乾いたら水をやります。宇宙芋(エアーポテト)は水切れに弱いので注意します。株元にワラを敷いて蒸発を防ぐと水切れを予防できます。

肥料

宇宙芋(エアーポテト)は肥料はさほど必要としません。庭植えの場合、7月に緩効性化成肥料を少量やれば、それでいいです。もしくは7月〜9月に薄い液体肥料を二週に一回のペースでやります。

鉢植えの場合は7月〜9月に緩効性化成肥料を1ヶ月に一回少量やるか、薄い液体肥料を二週に一回やります。

管理場所

栽培に適した温度は8度〜30度とかなり暑さに強い。日当たりで育てるとよく繁茂する。

植え替え・植え付け

時期

4月〜6月に苗(芋)を植える。もしくは昨年収穫したムカゴを植える。
●宇宙芋の苗はまだ高価です。一度植えたら、ムカゴを収穫して来年植えれば、苗を買う必要はないんですが、保存は面倒だし、ムカゴが本格的に収穫できるのは10月〜11月と秋も終わった頃で、グリーンカーテンとして植えた人はさっさと撤去したい衝動に駆られます。撤去するってことは、ムカゴは採れない。ムカゴを取らなかった場合で来年も宇宙芋を植えたいならもう一度、苗を買うことになる。
●グリーンカーテン向けの植物は他にもあるので、そちらもどうぞ。参考:グリーンカーテン

用土

鉢植えならば一般的な培養土で植える。庭植えにする場合は庭土に2割か3割の腐葉土堆肥を足して混ぜて用土とする。

庭植え

庭土を深さ20cm〜30cmほど掘り返して、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割か3割を追加してよく混ぜて用土とします。宇宙芋(エアーポテト)は弱酸性で生育するので、よほど土が酸性に傾いていなければ苦土石灰を入れなくてもいいです。水切れしやすいので畝は立てない。株間は30cm空けます。元肥は必要ないです。

ムカゴは気温が上昇してくると発芽してくるので、発芽したところを地表に出すように植え付けます。芋も同様です。

鉢植え

直径30cmの鉢に苗を一つ植えます。宇宙芋(エアーポテト)は水を好む植物で夏に水が不足しやすいので、できるだけ大きな鉢に植えましょう。また、鉢の側面に日光がガンガン当たると水が蒸発して水切れしやすいので、鉢の側面に日光が当たらないように何かで遮光しましょう(何かの影になればいいです)。プランターなら65cmのものに2苗を植えます。

支柱・ネット

ムカゴが重いため、しっかりとした支柱・ネットを立てます。直立ではなく、合掌造りなどにします。摘芯すれば小さくまとめられるので、ネットの長さは2mで十分です。

摘芯

宇宙芋(エアーポテト)はそのままだと一本ただただ伸びるだけなので、摘芯(成長点を切って脇芽を出すこと)します。ツルが20cm〜30cmになったらツルの先を切ってしまいます。すると脇芽が出てきます。これをネットなどに紐でくくりつけて誘引します。これを何度も繰り返すことで、広範囲をワサワサにします。

収穫

9月〜11月にムカゴができます。それまではグリーンカーテンにしていても維持しましょう。ムカゴはそのままだと落ちてしまい、落ちると食べる気がなくなるので、その前に収穫するようにします(食べられるなら食べる)。霜が降りると株全体が枯れるので、その直前…霜は最低気温が4度以下になると降り始めるので、それ以前に収穫しましょう。ひねると収穫できます。あまり早くに収穫してしまうと、皮を剥いても緑色で食べれません。

クックパッドなどで宇宙芋(エアーポテト)の調理方法を調べると色々と出てきますが、こんな保存がきいて、その上、美味しいものであればスーパーに流通するわけですから、そこまでいいものであろうはずがない。期待しない方がいいです。グリーンカーテンした上でのオマケと考えた方が気が楽です。

保存

ムカゴは来年、植えると芽が生えてきます。ムカゴは親株のクローンなので全く同じ性質の宇宙芋(エアーポテト)が生えます。ムカゴは寒さに弱いので10度以上になるように管理します。発泡スチロールの箱の中に新聞紙を丸めて入れてクッション材にして、その隙間にムカゴを入れます。この発泡スチロールの箱をリビングなどの人が生活する場所(昼間に暖房がかかってる部屋って意味)で管理しておきましょう。

土中の芋は越冬したり、しなかったりです。土が凍るならば一発で枯れますが、土が凍らない地域では越冬することもあります。なので植えっぱなしにしておく人が多いです。

病害虫

あまり病害虫は発生しないが、スズメガ(イモムシ)・コガネムシが発生する。スズメガの幼虫は成長すると巨大な芋虫ですごい勢いで食べるので発見次第、取り除いて踏み潰す。
スポンサーリンク