アイスチューリップの育て方
目次
アイスチューリップとは?注意点植え付け来年は?その後の栽培・管理は…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アイスチューリップ
- 科名
- ユリ科
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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アイスチューリップとは?
チューリップが開花するためには秋に植え付けてから一旦寒さに当たって「冬が来たな」と思わないと、開花しません。通常は9月に植え付け3月〜4月に開花します。
そこで冷蔵庫で寒さに当てて、真冬(12月〜2月)に開花させたものを「アイスチューリップ」と呼びます。特定の品種はなく、低温処理をしたチューリップのことです。
通常のチューリップは3月〜4月に開花し、春の気温20度に当たって数日でパカっと花びらが開いて、しぼんでしまいます。気温が高いと三日も持たないこともあります。チューリップを栽培したことがある人はわかりますが、秋(9月〜10月)に植え付けてから、芽が出るのは2月、そこからやっとこさ開花しても、1球根に1輪しか咲かず、それが数日でしぼんでしまうので、なんだか苦労の割に満足感がないんですよね。
ところがアイスチューリップは11月ごろに植え付けて、12月〜1月に開花させます。真冬に開花するため、寒さで花びらが開きにくく、花が長期間維持されます。大体一ヶ月ほど続きます。なので非常にお得です。
アイスチューリップはまずは球根を植え付け、鉢やポットごと低温処理して開花させるため、球根販売はありませんが、植え付けて低温処理したポット苗や鉢植えが流通しています。これまでのチューリップとは使い勝手が違うので、庭の風景が変わって新鮮な感じがします。上級者さんはぜひどうぞ。
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注意点
植え付けの際に土を崩さず、根をいじらないで植え付けましょう。根をいじると生育不良を起こします。
植え付けて、球根の頭が隠れるように少し…1cm〜2cmほど土をかぶせて、水をやってあとは通常のチューリップと同じ管理をします。大体3週間で開花するとされますが、気温が低いとズレこみますので、気長に管理しましょう。
植え付け
時期
11月ごろに流通するのでこれを植え付けます。
用土
鉢植えの場合は一般的な花と野菜の
培養土で植え付けます。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成
肥料を混ぜたものを使います。
庭植えにする場合は前もって
苦土石灰で中和して、腐葉土や
堆肥を混ぜて
用土とします。
鉢植えの植え付けの手順は?
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、苗を入れます。アイスチューリップの芽が深さ1cm〜2cmになるように、高さを調節して配置し、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。これで完成です。
苗の土はほぐさずに、根をいじらないで植え付けてください。
庭植えの手順は?
庭の土壌改良をします。
まず庭土を20cmから30cmの深さまで掘り返します。次に、土壌の
酸性を中和させるために、苦土石灰を使います。苦土石灰は有機物や化成肥料と反応して熱を発生させるので中和処理だけをまずは行います。しかし、待つのが面倒であれば、
有機石灰を利用することもできます。有機石灰は反応がゆっくりで熱を発しないので有機物や化成肥料を一緒に入れても大丈夫です。
中和反応が終わったら、腐葉土か堆肥を元の土壌に対して約20%程度追加します。さらに、化成肥料を説明書に従って適切な量を土壌に混ぜ込みます。
穴に半分だけ作った用土を戻して、苗を入れます。苗の芽が深さ2cmくらいになるように高さを調節して、配置し、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。
苗の土はほぐさずに、根をいじらないで植え付けてください。
来年は?
開花し、しぼんだ後は夏に掘り上げて日影で管理すれば来年も開花させることができますが、低温処理をしていないので、来年は「アイスチューリップ」ではなく、通常のチューリップと同様に秋に植え付け、春に開花するようになります。
ちなみに5度で一ヶ月〜二ヶ月ほどで低温処理になるので、ポットに植えて根が伸びてから、冷蔵庫で保存すれば一般家庭でもアイスチューリップができなくもないです。普通はしません。
その後の栽培・管理は…
通常のチューリップと同じなので
を参考にしてください。
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