金鯱の育て方
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最終更新
2024-01-17
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金鯱の基礎データ
科名
サボテン科
属名
エキノカクタス属
学名
Echinocactus grusonii
別名
ゴールデンバレルカクタス
耐寒
5度
水やり
たまにやる程度
場所
季節による
難易度
中級者向け
金鯱(キンシャチ)の特徴は?
金鯱(キンシャチ)はゴールデンバレルカクタスとも呼ばれる
サボテン科
エキノカクタス属のメキシコ、アメリカ南西部に自生する
多肉植物
。これぞ
サボテン
という見た目。寿命は30年で、自生地では生育場所が減っていて絶滅危惧種とされています。ちなみに開花するまで20年かかり、平均寿命が30年とされています。
植物園でもよく見かけるし、鉢植えでもよく流通していて見慣れたサボテンです。でも、なんだか飽きない。暑さで調子を崩すこともありますが、弱いということもなく、寒さには強いというわけでもないが、室内管理には十分な耐寒性で、
初心者
向け。
トゲが魅力的なんですが、トゲがペット・子供には危ないです。
生育タイプは夏型ですが、夏は高温すぎて調子を崩すため、春・秋が生育のメインとなります。
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仲間・品種
棘の長い
長棘金鯱
(
チョウシキンシャチ
)やトゲの無い棘無金鯱(
トゲナシキンシャチ
)や、その他様々な品種・変種が存在し、希少なものは結構な高値で取引されています。
長棘金鯱
サボテン科エキノカクタス属Echinocactus grusonii
刺無金鯱
サボテン科エキノカクタス属Echinocactus grusonii
王金鯱
サボテン科エキノカクタス属Echinocactus grusonii v.
白刺金鯱
サボテン科エキノカクタス属Echinocactus grusonii
短刺金鯱
サボテン科エキノカクタス属Echinocactus grusonii var. brevispinus
水やり
春〜夏〜秋は土がカラカラに乾いて白く変色したら、十分な量の水を与えるようにしましょう。
水やり
の際には、鉢底から水が出るまでじっくりと与え、受け皿にたまった水は捨てるようにしましょう。受け皿に水を溜めておくと、
根腐れ
の原因になります。
冬になり、気温が15度を下回ると植物の成長が鈍り、10度以下になると完全に停止します。そのため、水やりの頻度を減らす必要があります。断水してもいいですし、1ヶ月に1回程度、土の表面がカラカラに乾いてから、土を少し濡れる程度の少量の水を与えるようにします。
肥料
肥料
はなくても枯れないですが、成長させたいなら肥料をやります。春と秋の気温が20度前後の時期に薄い液体肥料を2週間に一回やります。もしくは1ヶ月に一回固形肥料を少量だけやります。固形肥料は根に当たらないように鉢の端っこに置きましょう。
真夏は気温が高すぎて生育が止まるので肥料はやりません。冬は寒くて成長しないので同様に肥料はやりません。
植え替え・植え付け
植え替えは春か秋にします。春が植え替えのダメージを取り返しやすいのでおすすめです。植え替えは土の劣化を防ぐために2年か3年に一回やりましょう。
用土
多肉・サボテンの土で植え替えます。
水はけ
の良い土で植えないと根腐れしやすいです。
鉢の植え替え・植え付け手順
現在の鉢より1号だけ大きな鉢か同じ大きさの鉢に植え替えます。
植え替えの前の1週間〜10日前から水やりをストップします。これは土に水が残っていると植え替え後のダメージで生育が止まっている金鯱がそのまま根腐れするから、ってのもありますし、鉢から抜きやすくする効果もあります。
古い鉢から株を取り出します。トゲがすごいのでトゲがささらない革手袋を用意して装着した上で、金鯱を新聞紙などで包んで抜きます。古い土を3分の1ほど落とします。必要ならもっと落としても大丈夫です。痛んで変色した根を切り落としましょう。根の色が違うのですぐわかります。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石
)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土
を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて完成です。水やりはせず、そのまま1週間〜2週間ほど日陰で養生させてから、日当たりに移動させ、水やりを再開して通常の管理に戻します。
株を増やす
株元から子株が出てくるので、これを切り取って切り口を日陰で乾燥させてから、土の上に置いていると発根して株が増えます。
管理場所
日当たりか
半日陰
で管理します。日光が不足すると徒長して縦長になるので、戸外の日当たりか、室内の日当たりで管理します。戸外で管理する場合は、雨に当たらないところで管理しましょう。雨にあたっていると寝腐れします。
夏の管理・夏越し
35度を超えると調子を崩して、休眠するか、休眠しかけて、直射日光にあたると
葉焼け
を起こしますので、この頃は半日陰に移動させるか、遮光してください。
冬の管理・冬越し
気温が15度以下に下がると生育が鈍化し、5度前後では枯れる可能性があります。冬季は基本的に屋内に移動し、窓辺など日光の当たる場所に置きます。ただし、窓際は寒波が来ると夜間に0度以下になることがあるので、寒い夜は窓から離して暖かい場所に移動させましょう。最近は二重窓や断熱材が進歩していて、窓の近くでも0度以下にならないこともあるので、最低最高温度計で計測しておくといいです。
また、冷暖房の風に直接さらされると乾燥して枯れるので直撃しないようにします。
開花
20年以上栽培すると開花する!なんて言われます。花は植物園でしか実質見られないかな〜。
病害虫
ハダニ
、
アブラムシ
も発生しますが、一番は水のやりすぎによる根腐れです。
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