ノラニンジン、オルレア、レースフラワーの違いと見分け方

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ノラニンジン、オルレア、レースフラワーの違いと見分け方
ノラニンジン(Daucus carota)
レースフラワー(Ammi majus)
オルレア(Orlaya grandiflora)
まとめ
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ノラニンジン、オルレア、レースフラワーの違いと見分け方

野草や庭園の装飾植物として知られるノラニンジン(クイーンアンレース)、オルレア、レースフラワーは、いずれも美しいレースのような花を咲かせることで人気です。似ているのですが、それぞれの植物には特徴があり、見分け方があります。この記事では、これらの植物の違いと見分け方について詳しく説明します。
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ノラニンジン(Daucus carota)

ノラニンジン、オルレア、レースフラワーの違い:ノラニンジン(Daucus carota)
ノラニンジンは、一般的に「クイーンアンレース」とも呼ばれます。セリ科の植物で、30〜100センチメートルの高さに成長します。白い小さな花が集まって傘状に広がり、中央に赤または紫の小さな花があることが特徴です。葉はにんじんの葉に似ており、細かく分裂しています。茎は直立し、繊維質で硬く、細かい毛が生えていることが多いです。

ちなみに、根は若いときに食用に適する白または黄色がかった細長い形状です。花が咲くと根は硬くなってしまいます。

ノラニンジンの名前の由来は、野生のにんじんに似ていることから「ノラニンジン(野良人参)」と名付けられました。英名のクイーンアンレースは、イギリスのアン女王(1665-1714)が美しいレースを編んだという伝説からきています。この伝説では、アン女王がレースを編んでいる最中に指を刺し、その血が中央の赤い花となったと言われています。うーん、おしゃれなネーミング。

また、ノラニンジンは帰化植物として広く分布しており、雑草として扱われることもあります。特に乾燥した日当たりの良い場所を好み、野原や道端でよく見られます。植えてもないのに綺麗なレースフラワーが咲いた!って喜ぶ人が多いんですよね。でも、違います。
ノラニンジン、オルレア、レースフラワーの違い:補足情報
見分け方としては、中央に赤や紫の小花があることが多いこと。全ての花にあるわけじゃないんですよ。でも、一本だけ開花することはないので、注意深く見てみましょう。ぱっと見、虫かゴミでもついているようなので、気に留めませんが、これが野良ニンジンの特徴です。

このポッチがなぜあるのか?はよくわかっていません。

ところであまり知られていないですが、繁殖力が強いので植えてはいけない植物として語られることがあります。自発的には増やさない方がいいですよ。

レースフラワー(Ammi majus)

ノラニンジン、オルレア、レースフラワーの違い:レースフラワー(Ammi majus)
レースフラワーは、別名「ビショップフラワー」とも呼ばれるセリ科の二年草です。昔から見かける植物ですが、庭の植物というよりは切り花としてよく見ますね。

高さは60〜120センチメートルに達し、白い小さな花が密集して傘状に広がります。花は非常に細かく、レースのような見た目です。葉は羽状に分裂しており、薄緑色をしています。茎は直立しており、滑らかです。

レースフラワーの名前の由来は、その花の見た目が細かいレースに似ていることからきています。また、「ビショップフラワー」という別名は、教会の儀式で使用されるビショップ(司教)の衣装に似た華やかさから名付けられました。

レースフラワーの見分け方としては、非常に細かく密集したレースのような花と、他の二つの植物に比べて背が高い点が挙げられます。

オルレア(Orlaya grandiflora)

ノラニンジン、オルレア、レースフラワーの違い:オルレア(Orlaya grandiflora)
オルレアは、セリ科の一年草で、庭園での装飾植物として人気がありますね。ホームセンターで苗をよく見かけます。

高さは30〜60センチメートルに達し、白い花が複散形花序を形成します。外側の花は大きく、内側の花は小さいという特徴的な配置です。葉は羽状に深く切れ込みが入っており、繊細な見た目です。茎は滑らかで直立しています。

オルレアの名前の由来は、属名「Orlaya」に基づいています。これは、古代ギリシャ語の「orlo」が「境界」や「端」を意味し、この植物が野原の境界や端に自生することにちなんで名付けられたとされています。

オルレアの見分け方としては、外側の大きな花と内側の小さな花の配置が特徴的。他の二つとは花が違うので、わかっていれば見間違うことはないですね。また、葉が深く切れ込んだ羽状の形状をしています。
オルレア(オルラヤ)の育て方
オルレア(オルラヤ)の育て方
セリ科オルレア属Orlaya grandiflora

まとめ

ノラニンジン、オルレア、レースフラワーはいずれもセリ科に属する植物で、美しい白い花を咲かせますが、それぞれの特徴と見分け方は異なります。ノラニンジンは中央に赤や紫の小花があることがあり、にんじんに似た葉が特徴です。また、帰化植物として広く分布し、雑草として扱われることがあります。オルレアは、外側の大きな花と内側の小さな花の配置が特徴的で、羽状の葉が深く切れ込んでいます。レースフラワーは非常に細かく密集した花と、高さが特徴です。これらの違いを理解することで、庭園や自然の中でそれぞれの植物を正確に見分けることができます。それぞれの植物が持つ独自の美しさを楽しみながら、観察してみてください。
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