高麗芝(コウライシバ)の育て方

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高麗芝の基礎データ

高麗芝
科名
イネ科
属名
シバ属
学名
Zoysia matrella
耐寒
マイナス5度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
高麗芝の植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

高麗芝とは?

一口に芝生といっても多種ありますが、一般家庭で育てるのは高麗芝(コウライシバ)か野芝(ノシバ)。高麗芝はホームセンターなどでも流通していてよく見かけるもので、芝の中では育てやすいです。
●姫高麗芝は高麗芝の「細い版」であり、植物としては大差ないのですが、生育が早く、刈り込みが必要なため、姫高麗芝の方が管理が大変です。
●姫高麗芝の方が踏みに弱い。
●姫高麗芝はゴルフのグリーンに使われます。

高麗芝の特徴
野芝よりもキメが細かく、日本に自生しているので育てられます。冬になると寒さで茶色くなります。高麗芝・野芝は葉っぱが硬く荒いために座るとチクチクします。

西洋シバは冬も常緑で格好がよく葉っぱも柔らかいのですが、夏の暑さに弱く病気にも弱い為に失敗するケースが非常に多いです。日本では高麗芝をオススメします。

水やり

年間を通して降雨だけで十分水は足りています。ただし夏は日当たりと乾燥で水切れを起こして葉っぱが黒く変色して丸まってきて枯れて来ますので、その前に水をやってください。

肥料

肥料が無いと徐々にところどころが禿げて来ます。ホームセンターなどで芝生用の肥料がありますので、それを春(4月前後)パラパラをまきます。
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植え付け・植えかえ・種蒔き

まずは土地をならす

高麗芝の天敵というべきものが「水たまり」です。何かの拍子に土地に凹凸があるとそこに水が溜まり、芝が枯れてしまうのです。そこで植え付けをする前に地面を馴らします。

水はけの悪い土なら

あなたが貼ろうとしている土地の水はけが悪いなら、地面を馴らす前に、土を削って、そこに水はけのよい土を敷いて、水溜りが出来にくい地面を作ります。まず下地に川砂を5センチ敷き、その上に2センチほど培養土を敷きます。この土を踏み込んでしっかりと締めてから芝生を貼ります。

地域によってはそれでも水はけが悪かったり、立地の性質上、水がたまるということがあります。裏技的な方法で、地面を斜めに整地してそこに芝生を張るというのもあります。まぁ、そこまでして芝生をはる必要があるのはゴルフ場くらいなんじゃないでしょうか。

目地張りとベタ張り

ホームセンターで買ってきた芝生のシートの張り方のことです。ベタ張りはいきなり隙間無くビッシリと敷き詰めること。これだとすぐに芝生が行き渡り思い通りの結果が出やすいです。目地張りはシート同士の間に1センチから2センチの隙間を入れる方法で、この目地から肥料が土に染みやすいですし、目地はいずれ埋まりますから一般的には目地張りで行います。

芝生は目地張りが一般的

ホームセンターで買ってきた芝生を貼り付けます。この芝生のシートは目地張りを前提として大きさになっていて「0.5帖」とか書かれています。目地張りでなく、隙間無く詰めるベタ張りだと枚数が多めに必要になります。
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隙間を1cm〜2cm空けて、芝生を敷き詰め、芝生の根が広がって欲しくないところには根止めを埋めて広がらないようにします。芝生は管理が大変な植物ですが、弱い植物ではなく、もしも今後、芝生を引き剥がしても、しばらくの間は芝生が生えてくるくらいにしぶとい植物です。広がって欲しくないところには根止めをしましょう。
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管理場所・日当たり

日当たりで管理します。生育温度は24度〜35度と暑さに強いです。

寒さにはある程度の強さがありますが、関東南部〜中間地暖地では問題なく越冬しますが、寒冷地では冬に枯れるので、冬にマイナス5度以下になる寒冷地ではノシバ・寒地型芝を植えるといいです。寒地型芝は逆に暑さに弱く、生育温度15度〜20度で25度前後が2ヶ月以上続くと枯れ始めます。

病害虫

サビ病
サビ病は葉っぱがサビのようになる。症状部分を取り除き、殺菌剤を散布して対応する。雑草ヘクソカズラを中間宿主としたサビ病が発生する。

フェアリーリング病
キノコが生えて、水が渡らずに芝生が枯れていく。

ヨウトムシ
ヨトウムシは夜になると地上に出てくて葉っぱを食べる蛾の幼虫。

コガネムシ
甲虫のコガネムシで、成虫のうちは葉っぱを食べ、幼虫の時は根を食べる。

モグラ
土中のミミズなどを食べに穴を掘ってきて、庭にモグラ塚と呼ばれるコンモリとした土の塚を作ります。超音波で寄せ付けない機械を設置すると予防できますが、音がしてうるさい。

深く根止めを打ち込むか、庭を掘って、砕石を敷いた上に土を入れ、その上に芝を茂らせることでモグラは予防できますが、これは造園業者の仕事ですし、一般家庭では厳しい。ちなみに人工芝にするとミミズが徐々にいなくなり、被害はなくなります。

性質と駆除についての詳細はモグラを参考に。

特徴・由来・伝承

シバ植物が密生して生え、それが絨毯のように整えられた状態のことを一般に「芝生」といいます。こまかく言うと芝生という植物はありません。

芝生はシバ植物を植えつけて刈り込んで整えたものです。平安時代から和歌に詠まれていたり、書物に取り上げられているので芝生の歴史は相当に古いです。

大雑把に日本シバと西洋シバがあって、日本シバが古来からあるもので日本の気候にあっています。西洋シバは明治以降に流入したもの。西洋シバはゴルフ場で植えられるシバで、成長が早くために頻繁な刈り込みを必要とし、病害虫に弱い為に農薬の散布が必要。ゴルフ場の農薬散布による害が問題になったのはこのため。

西洋芝
西洋芝にも暖地向きのものもありますが、寒冷地向きの品種が多く、冬になっても緑です。反面夏の篤さに弱いです。暖地では寒冷地向きの芝は適していません。

日本の芝
暖地向きの品種が多いです。夏の暑さに耐性があって、冬には枯れて茶色くなってしまいます。
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