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バーバスカムの育て方

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バーバスカム
目次
バーバスカムの特徴は?
種・品種
水やり
生育期に液肥を
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
作業
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
バーバスカムの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
バーバスカム
科名
ゴマノハグサ科
学名
Verbascum phoeniceum
別名
ビロードモウズイカ
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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バーバスカムの特徴は?

バーバスカムはヨーロッパと北アフリカ・アジアが原産で日本やアメリカ・オーストラリアに帰化しているゴマノハグサ科モウズイカ属(バーバスカム属)の一年草多年草。ロゼット状に株を広げて、そこから長い花茎を伸ばして花を咲かせます。花は穂状につき、下から順番に咲き、上まで咲くと花が終わります。

夏の暑さに若干弱く暖地では枯れてしまうことが多いですが、夏越しが出来ないわけではなく、風通し良くして、過湿に気を付ければ夏越しは可能です。
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種・品種

ビロードモウズイカ

ビロードモウズイカ(Verbascum thapsus)は黄色い花を咲かせる種。日本に帰化している外来種。種で増えるが、発芽するために開けた土地が必要で、他の植物を駆逐するほどの勢いではないです。

ポーラーサマー

ポーラーサマー(Verbascum bombyciferum 'Polar Summer')はシルバーリーフの葉っぱに黄色い花を咲かせる品種。草丈が1m〜1.5mになる大型種で、庭植え推奨。寒さには強く耐寒温度はマイナス20度前後。

シルバーリーフとしても綺麗で、存在感はすばらしい。
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フォエニセウム

バーバスカム・フォエニセウム(Verbascum phoeniceum)は草丈は1mほどになります。

サザンチャーム

サザンチャーム(Varbascum‘Southern Charm’)はいくつかのバーバスカムを交配させて作られた品種。多くの色合いがあり、開花時期が長いです。
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水やり

バーバスカムは比較的乾燥を好み、過湿を嫌います。水をやり過ぎると根腐れを起こします。

庭植えの水やり

水をやりすぎないように気を付けてください。庭植えの場合は、自然に降る雨だけでも十分です。日本に帰化している種があるくらいですから、そんなに手をかけなくても大丈夫です。

鉢植えの水やり

鉢植えにした場合は、土が濡れているうちは水をやらないようにしてください。水をやるときは、鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやって、受け皿に溜まった水は捨てます。その後、土が乾くまでは水やりはしない…メリハリの効いた水やりをするといいです。

夏の水やり

夏の蒸れに弱いので、葉っぱをむしって風通しをよくして、これまで同様に土が乾いてから水やりをします。

生育期に液肥を

生育する時期(4月〜6月・10月前後)に二週間に一回程度液肥をやります。もしくは一ヶ月に一回、固形肥料をやります。8月に暑さで若干弱るので、この時期に肥料がない方がいいですし、あまり肥料を必要としていないので、控えめにするのがコツです。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

春か秋に苗を植え付けます。苗が流通しているのでこれを植えるといいです。もしくは春か秋に種まきして苗を作ります。

用土

市販されている花と野菜の土に川砂を混ぜたもので植え付けをします。庭植えする場合は、土に腐葉土を混ぜ、水はけが悪い粘土質ならば川砂を混ぜて水はけをよくします。

鉢植えの植え付け・植え替え

大型のものを鉢植えにするなら、8号〜10号かそれ以上の大きさの鉢に1苗を植え付けます。少し小さめの品種で8号以下では植えない方がいいです。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えをするときは土を落とさないで、ひと回り大きな鉢に植え替えます。

庭植え(地植え)の手順は?

深さ30cm〜40cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。

水はけが悪いなら川砂かパーライトを入れて水はけをよくしてから植えるか、レイズドベットや高植えにして水はけをとにかくよくします。水はけが悪いと夏越しの確率が下がってしまいます。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
レイズドベッド
レイズドベッド
園芸用語RaisedBed花壇
高植え…目的と手順は?
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園芸用語

種まき

バーバスカム:種まき
気温が20度くらいの春か秋に種まきをします。一般的には苗を植えて、それを栽培するので、種まきはしないです。

ポットに用土(栽培用土でも市販の種まき用土でもいいです)を入れ、種を適当にまいて、その上に軽く土をかぶせます。あとは明るい日陰で乾燥しないように水をやっていると発芽します。乾燥しないように腰水をするといいです。

発芽したら元気なものを残して間引き、木陰に移動させて生育させます。葉っぱは3枚になったら鉢植えか庭植えに植えます。直根性でポット内に根が行き渡ると、植え付けても根付かないことがありますので、早めに植え付けましょう。

管理場所・日当たり

できるだけ日当たりで管理します。日当たりが良いとよく開花し、株が大きく育ちます。もともと、ひらけた荒地で育つ植物なので、日当たりが悪い場所には適していません。

鉢植えなら夏は半日陰、他の季節は日当たり

鉢植えの場合、春と秋と冬は戸外の日当たりで管理しますが、真夏に暑さと多湿で枯れることがありますので、鉢植えにした場合は、半日陰の風通しのよい場所に移動させてください。

庭植えなら半日陰も

庭植えの場合は、年間を通して日当たりの方がよいですが半日陰でも生育します。庭植えするときは半日陰も。半日陰では花が少なくなりますが、夏越しが楽になるというメリットがあります。

またバーバスカムはカラーリーフとして人気で外国の植物園でよく見かけます。魅力は花だけではないので半日陰での管理もOKです。
半日陰:半日陰の定義は1日午前中だけ日が当たるか、木陰のこと
半日陰:半日陰の定義は1日午前中だけ日が当たるか、木陰のこと
園芸用語

越冬・冬の管理

バーバスカムは冬は「冬芽」と呼ばれる小さな葉っぱだけを残して、生育が鈍くなります。

耐寒性は強く、秋に種を巻いた場合は小さな苗だと霜に当たると枯れてしまいますが、春に苗を植えて夏秋を越して冬を迎えた株は霜に当たっても枯れません。

小さな苗で冬を超える場合は、軒下など霜の当たらないところで管理します。

作業

花ガラを摘む

花が穂状に咲きます。全ての花が終わったら茎の根元から切ってください。出来れば小さな花がしぼむたびに摘み取ります。

種をとる場合は、必要なだけの花を残しておき、採取します。

切り戻し

冬になるとそれまで茂っていた葉っぱが枯れ、冬芽になります。枯れた部分は取り除いておくといいです。放置していても、それで問題にはならないんですが、汚いので取り除きましょう。

病気・害虫

立ち枯れ病など
水はけが悪い、水のやりすぎなどで雑菌が繁殖して枯れてしまうことがあります。水やりの頻度や土の配合などの見直しをすることで避けられます。

メイガ
蛾の幼虫が茎の内部を食い荒らし、枯れることがあります。薬剤を散布して早めに駆除します。大事なのは毎日観察して、変化を見逃さないことです。

特徴・由来・伝承

本来は大きな穂状に花を咲かせる大きな「ビロードモウズイカ」と呼ばれるバーバスカムが一般的でしたが、今は株の小さな品種が出回っています。どちらも寒さに強いです。

ビロードモウズイカはイングリッシュガーデンでよく見かける植物です。冬も常緑で品種によってはシルバーリーフで葉っぱも綺麗です。
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ゴマノハグサ科