ニセアカシア
目次
ニセアカシアとは?育て方??駆除について関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ニセアカシア
- 科名
- マメ科
- 属名
- ハリエンジュ属
- 学名
- Robinia pseudoacacia
- 別名
- ハリエンジュ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ニセアカシアとは?
ニセアカシア(ハリエンジュ)は北アメリカ原産の
マメ科ハリエンジュ属の落葉高木。根っこから芽を出す性質があるために、一旦植えると、切り倒しても切り株から芽が出ますし、根が残っていれば復帰します。また、マメ科の植物で根粒菌を持ち、空気中の窒素を取り込むので痩せ地でも旺盛に生育します。幹にはトゲがあり、別名のハリエンジュは
エンジュに似ていて針(トゲ)を持っているという意味。ちなみにアカシアや
エンジュにトゲはありません。
公園、街路樹、土止め、砂防に植えられるなどして全国でよく見かけます。花に蜜が沢山あることと、ニセアカシアが大量に植えられているのもあって蜂蜜の元……
蜜源植物として非常に有名。
見るとそこらへんに生えているので流通もしていません。どこかからか拾ってきて植えてもいいですが、今後、特定外来種に指定された場合、むやみに植えると罰せられることもありますし、手に負えないので植えないようにしましょう。
樹高最大で20m〜25m
花言葉慕情
花以外には毒
ニセアカシアの花はてんぷらで食べたり、ホワイトリカーに付けた「アカシア酒」もあります。ですがニセアカシアは花以外の部位には全て毒があります。
人が花以外の部位を食べることはないんですが、家畜などが食べて中毒を起こしたことはあります。実際にあなたの庭で事故が起きることはないでしょうが、庭に生えている場合は知っておきましょう。
ニセアカシアはアカシア
ニセアカシアは渡来時は「アカシア」として一気に広がりました。その後本来のアカシア(マメ科アカシア属)が日本に来たので、ニセアカシアと改名したのですが、ゴチャゴチャになっています。現在でもニセアカシアがアカシアとして扱われています。
例えばニセアカシアの蜂蜜は「アカシア蜂蜜」として流通しています。札幌のアカシア並木、また小説の題材や歌に出てくる「アカシア」はこのニセアカシアです。
戦後の日本の山に植えられた
戦時中、日本は燃料として山の木を切ってしまいました。それで山はハゲ山になってしまい、土砂災害が発生しやすくなりました。そこで山に成長の早い樹木が植えられました。
その一つがニセアカシアでした。
ニセアカシアの別名にハゲシバリというのがあります。ハゲシバリとは山がハゲるのを食い止めるという意味です。ハゲシバリという名前は、治山目的で植えた植物の通称で、ニセアカシア以外の植物でも呼ばれます。
土砂災害を避けるために植えたのですが、ニセアカシアは根が浅く、30年ほどで逆に腐って倒壊しやすくなり、あまり効果がなかったようです。
生態系を壊す外来種
過去においては…特に戦後に緑化、砂防、治山のためにニセアカシアはアチコチに植えられていましたが、現在では生態系を壊す外来種として危険視されるようになっています。
しかし蜂蜜だけでなく、資材としても利用されてきたニセアカシアを単純に今から排除していいのか?ちょっと分かりません。コレに関しては色々と思うこともあり、色んな意見があります。
ただ、
一度植えるとしつこく生えてくるし、種であちこちに出てくる、他の植物を駆逐し、トゲがある…と、厄介な植物であることは間違いないのですね。スポンサーリンク
育て方??
水やり
帰化して生えているくらいですから、自然に降る雨で十分。
肥料
ニセアカシアには空気中の窒素を土中に固定する性質があり、追肥は不要です。
種蒔きで増やす?
挿木でも増えますし、秋に見るとマメに似たサヤがぶら下がっていますので、ここから
種子をとって庭に撒いておくと、発芽して成長します。
管理場所・日当たり
日当たりが適しています。
駆除について
ニセアカシアを伐採しても切り株から新芽が出て来て、たった1年で4m以上に育つ。そのくらいによく茂る。また根は横に伸び、そこから新株が生えてくるので、一つ植えると群生することになる。
種は何年も休眠が可能で、何年も後に発芽することもある。
そんなニセアカシアを駆除するためには、まずチェーンソーで伐採し、伐採した切り株にグリホサート系の
除草剤を原液で塗りつけ、切り口以外も全体にも希釈したものを散布します。
これで切り株と根はある程度は枯れるのですが、土中に残った種子と、残った根から新株が出てくる可能性はあることと、成長速度の速さがありますから、一回で終わるということはないです。毎年、出て来た株を伐採+除草剤で駆除していくのを何年も続ける必要があります。
これは厄介。
絶対に植えてはいけないですね。スポンサーリンク
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