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サンセベリアの冬越しの管理と水やりのコツ

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サンセベリアの冬越しの管理と水やりのコツ

冬越しの管理と水やりのコツ…サンセベリアは夜に呼吸してます:サンセベリアの冬越しの管理と水やりのコツ
サンセベリアは頑健で育てやすい観葉植物として、店舗でよく見かけるのですが、いつのまにか弱ったり、腐ったりして、そのまま消えてしまうことが多いです。

このページではサンセベリアの性質から冬越しのための「管理と水やり」について解説しています。
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CAM型光合成

サンセベリアはCAM型光合成を行っています。CAM型は砂漠での光合成の一種で、昼間に気孔を開けて二酸化炭素を吸収すると、水分を失うので、夜間の涼しい時間に気孔を開けて二酸化炭素を吸収し、昼間は気孔を閉じている。

よって夜中に気温が低すぎて活動が鈍い場合は、二酸化炭素の吸収が鈍く、光合成自体が行われず、水分の消費がなくなり、水やりすると根腐れが起きやすい。逆に夜間の温度が高い場合は、冬でも光合成を行い、水分を消費しているため、シワシワになりやすい(水不足になり、株が弱る)。

つまり、冬のサンセベリアの水やりは夜間温度が大きく影響する(昼間の温度が高くても夜間温度が低いとダメ)。

サンセベリアが冬にシワシワになるのは…

冬に葉っぱがシワシワになるのは結局「休眠していない」から。活動しているから、葉っぱの水分が失われているわけです。なのでシワがよるのならば土の表面を濡らす程度の水やりをやったほうがいい。

ただし、極々少量とし、決して鉢底から水が出るほどはやらないようにします。環境や用土の配合にもよりますが、小さなコップいっぱいとか大さじ2杯とかそのくらいの量です。

もしくは葉っぱに霧吹きをかけてやります(葉水)。

サンセベリアの冬越しの問題点

寒さに弱い

サンセベリアが寒さに弱いといっても5度以下にならなければ枯れません。また霜に当たらなければ大丈夫です。5度と言うと一般的な観葉植物の耐寒温度と同じで、室内で管理する限りは問題ありません。

過湿(水のやりすぎ)

過湿とは要は「水のやりすぎ」です。サンセベリアは冬の間は眠っていてほとんど活動していません。その上、気温が低いために、土から水が蒸発する量も減り、土の中の水が減りません。この水が長期間残って根を腐らせることが多いです。
特にサンセベリアは縦長の鉢に入っていることが多く、この構造だと水分が尚のこと蒸発しづらいです。

暖房の風に弱い

暖房の風は極端に乾燥していて、乾燥に強いサンセベリアであっても、長く暖房の風に当たっていると乾燥で枯れてしまいます。直接風に当たらなければ、とりあえずは大丈夫です。

冬の具体的対応策

サンセベリアは育てるのが簡単と言われて買ったのに、実際に育ててみると、結構難しい。枯れないまでも色が褪せて、なんか変。そんで触ってみるとパタっと倒れる。見ると根元が腐っている。最後は茶色になって誰の目にも「枯れてる」という状態になる。

目に見えて枯れるのは夏かもしれませんし春かもしれませんが、枯れる原因は冬に作られています。それが後を引いているだけです。

だから冬の管理が大事です。

というわけで冬の管理を二つのケースに絞って見てみます。

冬の管理方法①断水

冬は一切やらないのが王道

大体が水のやりすぎです。夏は水をやって日に当てていると面白いようにニョキニョキと芽が出てきます。そこで同じペースで水をやっていると、冬は水のやりすぎとなって、サンセベリアが腐って枯れてしまいます。

冬は水を控える、どころではなく一切やらないようにするのが一般的です。
●春にパタパタを倒れるのは冬に水をやったからってのが多い。倒れたら、挿し木して株を増やすことでリカバリーできます。
●冬は一度でも水をやると根が腐ると言われています…が、環境にもよります。
●冬の断水は初心者向けの手法で、サンセベリアの健康にいいのは「冬でもそこそこに水をやる」方。

断水のやり方

秋になり気温が20度以下になってきたら水を減らし、10度になる頃には水を一切やらないようにします。それで春まで水をやりません。ゼロです。置き場所は5度以上の場所で、日当たりが良ければ良いですが、日当たりより気温を重視します。

昔は新聞紙でくるんでタンスの中で越冬してた

昔は冬越しのためにサンセベリアの地上部だけを新聞紙でくるんで箪笥(タンス)の奥にしまっておいたくらいです。そのくらい乾燥に強いし、冬は多少、日光に当たらないくらい問題ありません。

シワシワからの回復は時間がかかる

冬の断水で葉っぱにシワがよるが、春に水やりするとふっくらする。

断水してシワシワになったものに水をやって、それで回復するまでは多少、時間がかかる。気温によるが、4月に水をやって、膨らむのは5月ってこともある。気温が低いと回復まで時間がかかる。焦らないでください。

冬の管理方法②ちょっとだけ水をやる

水を一切やらない、って言ったじゃん!

お花屋さんでもネットでも「冬は水を一切やらない」というのが一般的な管理方法で、そう提言されます。ところが、その通り実行しても枯れる人がいます。

サンセベリアはCAM光合成を行うため、夜間の気温が高い家だと冬でも活動があり、断水すると、乾燥で株が弱って根が傷み、春に水をやったときに活動が鈍っているために水を吸い上げられずに根が腐ってしまったり、春以降の成長が鈍くなり、年々弱っていきます。そういう家では断水するのはむしろ危険。

よって夜の室温が高い環境なら、冬でも定期的に水をやりましょう。

「断水」と「少し水やり」の境目は?

「水を一切やらない」と「冬でも定期的にやる」の境目がハッキリしません。これは気象や地域性や鉢の水はけなどでそれぞれ違うので、一概に言えません。

管理人の考え

管理人の個人的な考えですが、おそらく夜の室温が8度〜10度以上だとCAM光合成行うのだと思います。よって夜の室温が8度〜10度以上だと、水をやる方が成功する!のだと思っています。

冬も水をやる具体的な間隔

土や葉っぱを見て、1ヶ月に一回か、2ヶ月に一回か程度、鉢底から水が染み出すくらいにやるのではなく、小さなコップ1杯とか、大さじ二杯とかその程度の…ちょっと土を湿らす量の水をやります。そして、昼間は日光に当てて光合成させます。これで冬も弱らず、越冬します。

定期的に水をやらず、葉っぱがシワシワになったり柔らかくなったり何らかの変化をしているようだったら、活動しているので、水を補給するようにしましょう。元気な葉っぱはハリがあり、ある程度硬く、滑らかな表面をしていますので、変化があったら水をやるようにしましょう。

吸水が終わって葉っぱの状態が元に戻り(シワシワがとれる、コチコチに硬くなりハリが出てくる)、元気になったら、また乾燥気味になるようにします。葉っぱに水分が行き渡ったら、それで十分であり、土中がいつまでも濡れているとよくないので、受け皿の水は捨て、風通しをよくして土中をある程度乾かすように心がけます。

それでまた、シワシワになってきたら、少量の水をやります。これを繰り返しましょう。

あくまで断水が無難

冬は断水!が無難な方法です。水を与えないでも変化が特にないようだったら、水は要りません。「冬は水を一切やらない」で失敗する場合、この「冬でも水をやる」という方法を取ってください。

サンセベリアはこのあたりの具合が微妙です。よく分からない場合は冬の間は水を一切やらずに…断水して様子を見てください。

大事な冬対策…春から秋に生育させておく

春から秋にしっかりと日光に当てて生育させている方が冬越ししやすいです。

サンセベリアは基本的には日光を好む植物です。春と秋はしっかり日に当てた方が良いです。インテリアとして飾っているわけですから、そうそう日当たりに移動できるとも限りません。それで年中室内の日の当らない場所で管理していると、徐々に色褪せ、弱っていきます。この場合だと冬越しとは無関係に体力の衰えと共に枯れてしまいます。葉っぱの模様が鈍いのは日光不足を疑います(模様が無い品種も多いので注意)。

最後に…

さてサンセベリアの越冬方法はどうでしたか?
普段の管理は
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リュウゼツラン科サンセベリア属Sansevieria trifasciata ‘Laurentii’
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リュウゼツラン科チトセラン属Sansevieria Boncellensis
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リュウゼツラン科サンセベリア属Sansebieria
などを参考にしてください。
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