譲葉の育て方
目次
譲葉(ユズリハ)の特徴は??水やり肥料植え付け管理場所・日当たり剪定毒病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ユズリハ
- 科名
- ユズリハ科
- 属名
- ユズリハ属
- 学名
- Daphniphyllum macropodum
- 別名
- 楪
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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譲葉(ユズリハ)の特徴は??
譲葉(ユズリハ)は
ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。
雌雄異株。5月6月に小さな花が咲き、10月11月に実が熟して濃い藍色になります。若干、乾燥に弱く、寒さにも若干弱い。近縁種の
ヒメユズリハは成長が遅いく、手入れが少なくて済むので、
シンボルツリーとしても利用される。日光を好むのですが、日陰にも耐えるので家の北に植えることも可能です。
樹高10m(ただし成長はやや遅い)
葉を譲る縁起物
画像のように新芽が出る6月〜7月に古い葉っぱが落ちる。これは生理現象で健康なことで、ユズリハの特徴であり、名前の由来。
新芽が枝先に出ると、昨年の葉っぱが一気に落葉する様子が、「新しい世代に譲っているよう」なことから「ユズリハ」と呼ばれる。この様子が、代々親から子供へと家が続いているようで縁起物とされて庭木・シンボルツリーにされる。ヒメユズリハは鏡餅などの飾りにしたり、家紋にもなっている。
ユズリハは日陰に耐えるため、庭に植えるときは日陰に植えられることが多く、なんとなく「日陰もの」のイメージが管理人にはあるんですよね。
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水やり
庭植えの場合、自然に降る雨だけで十分です。譲葉(ユズリハ)は若干乾燥に弱く、庭植えにした場合でも、日照りの時や、土の配合によっては様子を見て水をやってください。
肥料
2月に寒肥として
堆肥や
鶏糞などを土にすき込んでやります。
肥料を好み、肥料が少ないと葉っぱが落ちる時期(新芽が出る6月7月)ではないのに葉っぱが落ちることがあります。
窒素分の多い肥料をやると枝付きがまばらになります。
植え付け
時期
秋から5月に植え付けをします。寒冷地では真冬は避けます。また、乾燥するので、夏も避けます。
用土
乾燥に弱いので、水もちのよい土を好みます。多少粘土質でいいです。
軽石・川砂などが多い
水はけの良い土だと、水切れを起こして枯れてしまいます。そういう場所を避け、堆肥・
腐葉土を足して
用土とします。
庭植え・地植え
根鉢の倍の深さと直径の穴を掘り、掘り出した土に3割か4割の腐葉土か堆肥を追加して、化成肥料を入れて、混ぜ込んで用土とします。土の半分を戻して根鉢を入れて、隙間に用土を入れて行きます。最後に水をやって完成です。
植え付け後2週間は
水やりをしっかりとし、その後も根付くまでは様子を見つつ、水やりをしてください。
種まき
冬に成熟した種を採取して、これを適当に庭にまいていても株は増えます。もしくは濡らした砂に入れて、冷蔵庫で保存しておいて、春になってポットなどに種まきして増やします。
管理場所・日当たり
本来は日当たりを好むのですが、多少の日陰でも育ちます。
半日陰(午前中だけ日が当たる)くらいなら問題ない。
乾燥が若干苦手なので、あまり日当たりが良い場所よりは半日陰の方が適していますが、まぁ、土が水もちが良ければ、どちらでもいいです。その程度の苦手さだってことですね。あまりに日陰だと徒長(ひょろ長くなること)します。それでも日陰だからと言って枯れるってほどではありません。なので日陰に植えられることが多いです(建物の北側など)。
●大きくなるが、庭木として鑑賞価値が出るほどに大きくなるまで10年以上かかる。成長が遅い。
●大きなスペースが必要。
越冬
福島以南に自生しているので、該当する地域では戸外で問題なく越冬します。
剪定
剪定は開花が終わる6月7月か、実が落ちた後の11月12月に行います。基本的に放任で自然樹形に任せます。
邪魔なほどになったら太い枝を落とし、
癒合剤を塗ります。枝が徒長したら、半分の長さに切り戻すことで脇芽を出させることもできます。また、風が幹まで通るように邪魔な枝を落として行きます。風通しを良くすることで病
害虫の予防になります。
参考:
枝の種類(剪定の基礎知識)毒
葉っぱに毒性があり、家畜が食べて死亡した例があります。実にも毒がある。食べることはないと思いますが、ペットが口にすることがあるかもしれないので気をつけましょう。
病気・害虫
こぶ病
雨が多い時期に発生する
病気で、雑菌が繁殖し、ユズリハの内部で繁殖してコブを作り、栄養や水が通りにくくなり、生育不良を起こし、枯れることもあります。コブを取り除き、枯れた部分も剪定します。
さび病など
雑菌が繁殖し、斑点や病変が見られます。剪定して風通しをよくすることで予防できます。
特徴・由来・伝承
万葉集の歌にも見られるほど古くから日本人に関わっている植物。
ユズリハは本州の福島・関東から四国・九州・沖縄に分布。東北・北海道・本州の日本海側には「エゾユズリハ」という変種が分布。九州にはヒメユズリハが分布。そういう意味では日本中に分布している。
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