ヒメユズリハの育て方
目次
ヒメユズリハの特徴は?水やり肥料植え付け環境・日当たり剪定毒性病気・害虫シンボルツリーとして関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ヒメユズリハ
- 科名
- ユズリハ科
- 属名
- ユズリハ属
- 学名
- Daphniphyllum teijsmannii
- 別名
- 姫譲葉・姫楪
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ヒメユズリハの特徴は?
ヒメユズリハは日本に自生する
ユズリハ科ユズリハ属の常緑高木。ユズリハより「葉が小さい」ので「ヒメ」とありますが、樹高は10mで、別に小型ではないです。ちなみにユズリハは葉が20cm、ヒメユズリハは12cmくらいです。
雌雄異株。晩春に小さな花が咲き、晩秋に実が熟して濃い紫になります。生育が遅く管理が楽なので中部以西では
シンボルツリーとしても利用される。
日向を好むものですが、日陰にも耐えるので便利ですが、寒さに若干弱いため中部以西の西日本では見られます。関東以東ではユズリハの方がよく見られます。斑入り種があり、庭が明るい雰囲気になるので、植えるなら斑入り種がいいです。
樹高10m
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水やり
庭植えにすれば、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。ただ、ヒメユズリハは水を好み、土の配合によっては
水やりが必要ですし、雨が少ない時期は庭植えでも水やりが必要になります。
肥料
2月に寒肥として、化成
肥料を株元にまきます。もしくは、株の周囲の土に
堆肥を混ぜ込んであげます。この肥料は春以降の生育のためで、肥料が不足すると生育が悪くなります。毎年施肥はしましょう。
また、堆肥や
腐葉土は時間経過で分解されてしまうので、追加することで水もちをよくしてヒメユズリハの乾燥予防にもなるので、毎年するといいです。
植え付け
時期
植え付けは春(3月〜5月)か秋(10月前後)に行います。夏は乾燥して根を痛めるので避けてください。
用土
ヒメユズリハは乾燥に弱く、少し水もちの良い土を好みますので、堆肥や腐葉土を多めに入れ、川砂・
軽石などが多く含まれる
水はけの良い場所は避けましょう。
庭植え
深さ20cm〜30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて
用土とします。
穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
植え付け後、2週間はしっかりと水やりをし、その後も様子を見て水やりをしてください。
環境・日当たり
ヒメユズリハは日当たりを好みますが、多少の日陰でも生育しますので、場所を選びません。ただ、乾燥にちょっと弱いので、株元に日光が当たったり、
西日が当たる場所は避けた方がいいでしょう。
寒さにはちょっと弱いので、中部以西の西日本の平野部で越冬しますが、それより寒い場所では枯れてしまいます。耐寒温度は0度〜マイナス3度くらいだと思います。
剪定
開花後の6月と、実が落ちた後の12月が
剪定に適した時期とされますが、ヒメユズリハは生育が遅い植物で、剪定すると回復するまで時間がかかりますし、剪定で整えなくても自然な樹形で綺麗にまとまりますので、基本的には放置し、乱れたり、大きくなりすぎたら適宜剪定するでいいです。
乱れた枝…徒長枝を根元から切り、枯れた枝や、変な方向にのびた枝を落とし、重なって密生している枝を落とします。ノコギリで切らないといけないような太い枝を落とした場合は、
癒合剤を塗って雑菌が入らないようにします。
毒性
ヒメユズリハの樹皮・葉には毒性があり、口にすると死亡することもあります。まぁ、食べることはないでしょうが、知っておきましょう。
病気・害虫
コブ病
雑菌が繁殖して、木の内部にコブ状の異変を起こし、栄養・水が届かなくなります。コブ病が発生した部分は回復せず。放置していると悪化するので、切り取ります。雨が多い時期に発生しやすいです。
サビ病など
菌が繁殖して、サビ病などが発生することがあります。剪定して風通しをよくして、病変部分の葉を取り除いてください。
ハマキムシ
葉を巻き込んで中に住んで食害する虫です。葉っぱをちぎって踏み潰します。
シンボルツリーとして
ヒメユズリハは「古い葉が春にゴッソリ落ちて、新芽が出る」ことから、縁起がいいとされ、よく庭に植えられていて、家紋になっていたり、正月の鏡餅の飾りに利用されます。
シンボルツリーとして、管理が楽でよいです。他にシンボルツリーに適した植物をまとめているので、
シンボルツリーを参考にしてください。
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