ミノムシ

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ミノムシの概要

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ミノムシはミノガ科の「蛾」の幼虫のこと。幼虫が作る巣が「蓑(ミノ)」に似ているからミノムシと呼ばれる。ミノムシの方が一般的な呼び名。被害がある樹木はスギ、ヒノキ、イヌマキクスノキ、カシ類、サクラ、カエデ類、サンゴジュツバキ、チャなど。
幼虫が小さい頃は被害は少ないが、成長すると旺盛に食害がはじまる。場合によっては株が枯れることもあるが、最近(1990年以降)はミノムシの代表的種のオオミノガがオオミノガヤドリバエという寄生ハエによって減っているため、そこまでの被害がない。
まとめ
●オオミノガが1990年代以降に激減し、全滅寸前なため、ミノムシの被害は少なくなっている。
●多少の被害は大目に見る優しさも必要。
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生態

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メスは一生、巣の中で生活し、雄だけがガになる。幼虫のときに葉っぱを食害する。食害は7月から8月の梅雨後が多い(チャミノガ)。食べて枯れた葉っぱや枝を集めて巣にする。巣の材料は葉枝に限らず、ミノムシを毛糸クズや小さく切った色紙の中に放り込んでおくと、カラフルなミノを作る。
天敵
メジロ・シジュウカラなどの小鳥や、アシナガバチなどの肉食蜂、寄生蜂や寄生ハエ

オオミノガ…消えゆく種

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日本でかつてもっともメジャーだったミノムシ。大きなミノムシで、糸にぶら下がるミノムシをイメージしたなら、ほぼコレのこと。非常に食欲旺盛で食害が多かった。しかし1990年代以降に数を激減させる。原因はオオミノガヤドリバエという寄生蜂。ほぼ駆逐されてしまったと言っていい。

オオミノガは日本だけでなく中国でも見られ、農業被害が大きかった。そこで中国政府はオオミノガヤドリバエを放ち、駆逐を図った。非常に効果があり、農業被害は減った。そのオオミノガヤドリバエが日本にやってきたのだろうと思われる。
●オオミノガヤドリバエに寄生する寄生蜂がいて、この寄生蜂がいる地域ではオオミノガヤドリバエの広がりは抑えられている。
●オオミノガヤドリバエは低温に弱く、中国東北部では冬を越せない。日本の都市部で広がっていたオオミノガは、都市部の温暖化(ヒートアイランド)現象で冬を越せたオオミノガヤドリバエの餌食となったのでは?
●オオミノガヤドリバエはチャミノガには寄生しない。

現在はほぼ被害なし
オオミノガはもはやレッドデータブックに載るほどのもの。被害はほぼない。いつか復活する日が来るのか…

チャミノガの生態と駆除

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オオミノガより小さいが、個体差や幼齢によってはあんまり変わらないこともある。チャミノガの方がミノに枝を縦につかいがち。ミノが枝に対して45度の角度くっついているなど特徴はあるが、オオミノガが絶滅寸前では、この区別のポイントってあんまり意味ないな。
チャミノガにも寄生する蜂(チャミノガヤドリトガリヒメバチ)がいるが、オオミノガのような駆逐される勢いじゃない。
被害はそうでもない
被害はある。が、昔ほどの被害はない。チャミノガはミノで越冬し春に成虫になったものが卵を産み3月から被害が始まる。その3月に生まれた卵が7月ごろから成虫になったまた卵を産む。7月ごろに卵がかえり、その幼虫が食害しはじめる。被害自体は7月は微小で8月以降がひどい。7月に薬剤(スミチオン乳剤やマラソンなど)を散布して駆除する。秋以降にミノがあったら、手で取り除けば薬剤なしでもかなり抑えられる。
●ミノに入ったミノムシは薬剤はほぼ効かない。手で取り除くしかない。

ニトベミノガ

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幼虫は大きくても2cmくらい。ニトベは、昆虫学者の新渡戸稲雄が由来。生態はチャミノガに近いので上記のチャミノガを参考に対策をしてください。
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