サクラ・染井吉野(ソメイヨシノ)の育て方

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サクラサクラの基礎データ
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サクラ
科名
バラ科
属名
サクラ属
学名
Prunus × yedoensis
別名
染井吉野
耐寒
マイナス20度
水やり
水不要
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
サクラの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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育て方:サクラってこんな植物です

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サクラ:育て方:サクラってこんな植物です
染井吉野(ソメイヨシノ)はバラ科サクラ属の園芸品種の一つ。現在では桜(サクラ)というとを染井吉野をさすといっても間違いではないほど。

江戸時代から明治にかけて染井村の造園士や植木職人のよって育成された園芸品種。最初はヤマザクラの一種として流通していましたが、調査の結果ヤマザクラとは別種と判明。サクラの名所吉野山にちなんで「吉野桜」と呼んでいましたが、吉野桜というヤマザクラがあったので、分けるために「染井」を合わせて「染井吉野」と呼ばれるようになりました。

彼岸の時期に葉より先に花を咲かせるエドヒガン系と、葉とともに花を咲かせる花が大きなオオシマザクラを交配させたもの。そのためにソメイヨシノは春になるといきなり花が咲き、しかも花が大きいです。

ソメイヨシノが人為的に作られたのか自然交配によって生まれたのかははっきりしないが、意図的に選抜され、増やされたのは間違いないです。
樹高10m〜15m
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水やり

乾燥に弱く、あまり水はけのよい土だと生育不良を起こします。よく川土手に植わっているのはそういう意味もあります。庭植えの場合は降雨だけで十分育ちます。

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやります。ソメイヨシノに限らず、サクラは鉢植えにすると水やりが繊細になり、過剰だと根腐れ、少ないと乾燥で傷むと難しいので、一般的には庭植えで育てます。どうしても鉢植えにする場合は、土の水はけをよくして、水やりを調節します。

肥料

3月〜4月の開花前か開花後に株の周りに有機物として堆肥を置いてください。もしくは同時期に周囲の根の当たらない場所に深さ20cm〜30cmの穴を数カ所ほど掘って規定量の化成肥料を入れて埋めてください。

地上部の枝の先の真下まで根がきているので、そのちょっと先に穴を掘ると根に肥料が当たらないです。

肥料が少ないと開花が鈍くなります。

植え付け・植えかえ

時期

植え付けは11月〜3月の落葉時期に行います。あんまり寒いと根を傷めるので、寒冷地では真冬は避けましょう。

植えるときは大きくなることを計算してください。10年か20年内には幅10m、高さ10m〜15mの高さになります。もちろん剪定することで抑えられますが、ある程度考えておきましょう。

用土

一般的な培養土か、自作する場合は赤玉土4川砂3腐葉土3を混ぜたものを使います。庭植えにする場合は、腐葉土か堆肥を混ぜておきます。

庭植えの手順

植え付けの1週間前に深さ50cm直径50cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を元土に対して3割ほど追加して化成肥料も入れてよく混ぜておきます。土を1週間寝かせて馴染ませてから、用土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。グラグラするなら支柱を立てて動かないようにします。横風で動くと根が切れてなかなか根付きません。

根鉢を一晩水につけていると、植え付け後に根が広がりやすくなります。

管理場所・日当たり

日当たりで管理して下さい。日光を好み、日光が少ないと花が咲かなくなります。

剪定

サクラ:剪定
ソメイヨシノは庭に植え付けして10年〜15年くらいまでは非常によく枝分かれします。これを放置しておくと、よく見かける桜の木のようになりません。なんか雑然とした桜になってしまいます。若木から落ち着いてくると枝分かれは鈍くなり、剪定は邪魔な枝を落とす程度に控えます。

幼木のうちに幹と成る枝を決めてあとは、あとは剪定しておきましょう。剪定後は切り口に癒合剤を塗って殺菌することを忘れないで下さい。剪定時期は落葉している12月から2月です。

サクラ折るバカ、ウメ折らぬバカ、というように桜は剪定したり折れたりした切り口から雑菌が入って腐ってしまいやすい樹木です。剪定したり強風で折れるなどしたら、切り口に癒合剤を塗って殺菌後、接ぎ蝋を塗ってください。

ソメイヨシノの株はヤマザクラやオオシマザクラの株に接木しています。なのでたまに台木から枝が伸びてきます。この枝は早めに切って取り除いておきましょう。

伐採した枝の処理は?

剪定で出た枝は通常は自治体のゴミ処分場に持ち込むか、業者に依頼して処分してもらいます。

別案としては、剪定枝をガーデンシュレッダーで粉砕して、バークチップのようにして庭に敷き詰めてグランドカバーにすることもできます。グランドカバーなので雑草を抑えられます。

病害虫

ツボミが見られた頃にネオニコチノイド系殺虫剤を散布しておくと、その後の害虫病気の発生を抑えられます。ネオニコチノイド系殺虫剤は効果が持続し、強い薬剤なので便利です。ただし、ネオニコチノイド系殺虫剤は水溶性で環境問題にもなっています。

天狗巣病
枝の一部が突然、異常に枝変われし葉が茂る状態になるもの。「まるで天狗が巣をはっているよう」なために天狗巣病と呼ばれます。原因は一つではないですが、主に伝染病が原因ですので、早めに切除し焼却します。切ったハサミは熱消毒しましょう。

アメリカシロヒトリ
毛虫が発生することがあります。オルトラン乳液などで殺虫しましょう。チャドクガに勝るとも劣らないエグイ光景です。昔は本当によく見かけたんですが、最近は発生が少なくなっています。原因はハッキリしませんが、アメリカシロヒトリに対応した寄生蜂が現れたから?とも。

病害虫と対応の農薬
カイガラムシ→ STアクテリック乳剤
ケムシ→ 園芸用キンチョールE
モンクロシャチホコ→ オルトラン水和剤・バシレックス水和剤
うどんこ病→ トップジンM水和剤
ごま色斑点病→ トップジンM水和剤
炭そ病→ トップジンM水和剤
輪紋葉枯病→ トップジンM水和剤

オルトランは効かない

オルトランは植物が吸い上げて効果が出る薬剤で、高さ1m〜2mくらいまでの草や低木でないと効果がないので、ソメイヨシノには使わないようにしましょう。

特徴・由来・伝承

ソメイヨシノから種子が出来ることはほとんどなく、まれに種子が出来ることがあっても、発芽することがありません。ただしソメイヨシノと別の品種は交配可能で新しいソメイヨシノ系品種を生み出す試みは過去にあったし、今もあるらしいです。

数百年も生きる大樹がある中でソメイヨシノはそこまで長生きできないことがデメリットと言われています。数年で花を咲かせるようになり20年から40年の間は花見で見かけるような大樹になるのですが、その後50年か60年で衰えてきて枯れてしまいます。理由はハッキリとはしません。

ソメイヨシノに種子が出来ないために、日本中にあるソメイヨシノの全てが原木から栄養繁殖したもの。つまりほとんど全てのサクラは同じDNAを持っています。これがソメイヨシノが一斉に咲き、散る理由とされています。同時にソメイヨシノは同じDNAであるために、一種の病害虫にやられやすいです。

ソメイヨシノは生長が早く、若木のうちから花を付けるために喜ばれ庭に植えられました。また第二次世界大戦で荒れた日本の国土に非常によく植えられました。
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