大島桜(オオシマザクラ)の育て方…多くの品種の親株
目次
大島桜(オオシマザクラ)の特徴は?水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定・切り戻し病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- オオシマザクラ
- 科名
- バラ科
- 属名
- サクラ属
- 学名
- Cerasus speciosa
- 耐寒
- マイナス15度〜マイナス25度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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大島桜(オオシマザクラ)の特徴は?
オオシマザクラ(大島桜)は
バラ科サクラ属の落葉高木。白い一重咲きで、大輪で、香りがあり、生育が早く、頑健。開花と新芽が出るのが同時。開花後に5月ごろに果実ができ、食用には厳しいが、酒に浸けて果実酒にはできる。秋に寒さに当たると、茶色く
紅葉する。あんまり綺麗じゃないが秋っぽい色合いにはなります。
大島という名前は伊豆大島で見られたことが由来。潮風に強いのはそもそも島の海岸で自生していたから。関東に見られ、大島桜が武士の象徴的な植物であることから、関東のオオシマザクラはどうも植樹されて、元々自生していたサクラと交配していったのではないかなとも言われる。
突然変異しやすい性質で、そのためにサクラの交配の親株になっている。オオシマザクラを母株とした場合、「サトザクラ」と呼ばれる。ちなみに
ソメイヨシノはオオシマザクラとヒガンザクラの交配ですが、オオシマザクラは父株なのでサトザクラ群とは呼ばれない。
葉っぱや花にはクマリン由来の香りがあり、クマリンは分解されるときに香りが強くなるので、塩漬けにして香りを強めたものを桜餅に使われる。それでモチザクラとも呼ばれることがあります。
樹高10m〜15m
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水やり
庭に植え付けて根付いてしまえば自然に降る雨だけで十分。
肥料
開花を増やしたいならば、2月に寒肥をやります。根に当たらないように、株の周囲に数カ所の深さ20cmの穴を掘って、
堆肥か
腐葉土と緩効性化成
肥料を入れて埋めます。
植え替え・植え付け
時期
植え付けは11月〜3月の落葉時期に行います。
用土
庭植えにする場合は、有機物を好む植物なので、庭土に腐葉土か堆肥を混ぜておきます。
庭植え(地植え)の手順は?
深さ50cm直径50cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を元土に対して2割〜3割ほど追加して化成肥料も入れてよく混ぜておきます。この土を1週間寝かせて馴染ませて、
用土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。 グラグラするのであれば支柱を立てて、くくりつけて動かないようにします。
根鉢を一晩水につけていると、植え付け後に根が広がりやすくなります。
管理場所
日当たりで管理します。日当たりが悪いと徒長し、開花が鈍くなりますが、だからって枯れることもないです。
伊豆が自生地とされますが、北海道でも栽培可能なほど寒さには強いです。
剪定・切り戻し
12月〜3月の落葉時期に
剪定します。葉っぱがある時期に剪定すると樹液が止まらず、内部に雑菌が入りやすいです。また、強く剪定すると弱りますので、毎年、ちょっとづつ剪定して大きさを調節します。
徒長した枝、枯れた枝、密生した枝を落とし、大きさを抑える剪定をしていきます。ノコギリで切るような枝の切り口には
癒合材を塗って雑菌が入らないようにします。
病害虫
天狗巣病、
カイガラムシ、コスカシバなど。
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