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摘芯と仕立て方と摘果と収穫について(メロン)

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メロンの摘芯と仕立て方と摘果と収穫について

このページではメロン栽培でのツルの仕立て方と摘果から収穫について詳細にまとめています。美味しい果実を収穫するには参考になるんですが、メロンは品種によっては、そこまで手をかけなくても栽培・収穫は可能なので、まずは
メロンの育て方
メロンの育て方
ウリ科キュウリ属Cucumis melo L
を参考にしてみて、足りない部分をこのページを補うと考えてください。
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仕立て方・方針

メロンを育てるときにツルの先を切って、脇芽を出します。これを摘芯と言います。最初のツルを「親ヅル」。親ツルを摘芯して出したツルを「子ヅル」。子ヅルを摘芯して出したものを「孫ヅル」といいます。

親ヅルには雌花がつきづらいので、こういった仕立て方をします。小玉・中玉は以下にあるように厳密に摘芯はしなくても、子ヅルと孫ヅルを適当に伸ばすだけでも十分な収穫ができます。

作業

最初の摘芯

摘芯と仕立て方と摘果と収穫について(メロン):最初の摘芯
本葉が3枚から5枚あたりでツル(最初から生えてるツル…親ヅル)の先を切ります。葉っぱの根元から新しいツルが出てきます。このツルが「子ツル」です。品種によっては摘芯なしに子ツルが出てくるので不要。

摘芯が早いと子ツルが出にくい。本葉5枚というのはこのくらいが適しているという意味で、多少遅れても、とにかく摘芯はする。摘芯が遅いとそれだけ実が熟すのが遅くなって収穫が間に合わない(台風害虫が発生時期と重なってしまう)。

本葉3枚で摘芯する人もいる。この枚数は人による…というか大差はあんまりない。ちなみに、摘芯したツルを水につけていると発根して株になる。これから収穫もできなくもない。

子ヅルの間引き

最初の摘芯から、二週間ほど経って、新しく出たツル…子ヅルの葉っぱが3枚から4枚になったら、鉢植え・プランターの場合は1本か2本の子ヅル、地植えの場合は子ヅル3本を残して、元気が無いのは切ってしまいます。

孫ヅルの間引き

摘芯と仕立て方と摘果と収穫について(メロン):孫ヅルの間引き
間引いて残された子ヅルがグイグイ伸びて、その子ヅルの脇から孫ヅルが出てきます。花を咲かせて実をつけるのは孫ヅルです。孫ヅルを間引きます。10節以下の孫ツルは取り除き、11節から15節あたりの孫ツルのうち、元気の良いものを2本、残します。

子ヅルの11節から15節くらいに出来る孫ツルにメロンをつけるとよい。10節以下だと形が悪くて小さくなり、16節以上だと大きく育っても甘くない。あくまで理想論ね。目安としてください。

子ツルの摘芯

子ツルが20節以上になったら20節で摘芯をする。摘芯したすぐ下の葉の根元から脇芽が出てくる。この脇芽を「遊びツル」と呼び、この遊びツルは残しておきます。遊びヅルがあると生長点が確保されることで根が活動し、収穫前に生育が鈍くなるのを防ぎます。遊びヅルに花が咲いたら摘んでください。
大玉だと20節、中玉だと15節、小玉だと8節〜10節くらいです。

人工受粉

基本的にはミツバチがやってくれるが、確実に収穫したいならば人工授粉するとよい。メロンの収穫の目安が「受粉して何日」となっているので人工授粉したほうが分かりやすいです。

雌花には子房(=果実になる膨らみ)があります。膨らみのない雄花を取り、雄しべの花粉を雌花の柱頭にこすりつければ受粉する。乱暴に受粉すると柱頭が折れて失敗します。軽く受粉します。

受粉は晴れた日で、その後も雨や曇の予定のない日に行う。雨にあたったり、受粉後に低温(13度以下)にあうと失敗するので、気温がしっかりと高い(最低気温20度以上)時期に行うようにするとよい。

受粉が終わったら、ラベルに油性マジックで受粉日を書いて、分かるようにしておきましょう。
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株の生育が悪いと開花しても結実しにくい。その時は人工授粉しても失敗する。

トマトトーンを使うと成功しやすい。

20度以上で24時間経過しないと受粉がうまくいかない。問題は夜に冷え込む場合。温室じゃない限りはどうにもならないから、参考知識です。

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孫ヅルの摘芯

孫ヅルに花が咲き、そこに実がついたら、孫ツルの成長点を切って孫ツルの成長を止める。この後に新芽(脇芽)が出ても摘んでしまいます。

摘果

実を間引くことで栄養を集中させて、大きく太らせ甘くします。子ヅル1本につき2個のメロンを付けるようにする。よって地植えの場合は1株あたり3子ヅル×2個=6個。鉢植えなら最大で1株あたり2子ヅル×2個=4個が収穫できる。一つの孫ツルに2個以上の実ができたら、間引いて1個にします。

子ヅル・孫ヅルの葉っぱの下にゴロゴロとメロンがなっている。葉っぱで隠れて見えないので注意。品種によって適切な数は違います。大玉で1株4個〜6個。小さなミニメロンは多く作ることも可能。
逆に小玉種を丁寧に間引いて仕立てると、太りすぎて実が割れて腐ってしまうので品種の説明書きに従って間引きましょう。

果実にマットを敷く

大玉メロンの場合、このまま地面に果実が接したままだと腐るので、マットを敷いて防ぎましょう。小玉はなくてもいいです。
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収穫(7月)

メロンの果実と茎の境目に「離層(ネットの上がり)」というのが出る。果実につながっている茎にヒビが入るのもサイン。また果実の一番近くの葉っぱが枯れ込んで来るのも目安。甘い匂いがしたら収穫する、でもいい。

また、人工授粉している場合は、品種の説明書きに「受粉後40日で収穫」といったことが書かれているので、これを目安にして収穫日を決めるといいです。

ネットが出てきたら実に雨にはあてないようにする。ネットは小さなひび割れに液で塞いだ結果であり、この割れから病原菌が入り込んで傷んでしまいやすい。

実割れ

実割れは実がバックリと割れること。地植えなら収穫の1週間前に水やりをストップして実割れ予防する。収穫日の予想ができるので、人工授粉して受粉日を記載しておくといいです。プランターでは水を切ると、そのまま乾燥で枯れるのでできないです。そのまま今まで通りに管理しましょう。

実が割れると商品価値は無いが、多少のことなら食べられる。種子が見えるくらいに割れたら駄目だけど、そこまでじゃなくて家庭用なら問題になしに食べる(美味しいかどうかは別)。適当にカットして問題のある部分は捨てて食べればいいです。

5月に植えて収穫は7月8月の高温多湿気なので割れたところにはスグにカビが生える。決断(収穫か廃棄か)は早めに。

追熟

果実は収穫後に追熟するものですが、メロンは追熟しても柔らかくなっても糖度は増えない。ただ柔らかくなることで美味しくなり甘く感じる。よってメロンの特別な追熟作業はせず、単に常温で保存しておいて柔らかくなってから食べる。

マクワウリを常温で保存すると粉っぽくなって美味しくない。
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