デンマークカクタスの育て方

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デンマークカクタスの基礎データ
デンマークカクタス
科名サボテン科
別名カニシャボテン、クリスマスカクタス、シャコバサボテン
耐寒0度
水やり乾かし気味に
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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シャコバサボテン(デンマークカクタス)とは?

シャコバサボテン(デンマークカクタス)はブラジルの高山地域で木や岩に着生して生きている植物です。サボテンという名前のように多肉植物であることもありますが、コチョウランのように着生して生活する性質上、土がずっと湿っていると根ぐされを起こしますので、水を頻繁に与えないで下さい。

シャコバサボテンはサボテンと名がつくために暑さに強いようなイメージを持ちがちですが、寒さに強く(強いといっても耐寒温度0度ですけど)、真夏の暑さに弱い傾向がありますので気をつけてください。デンマークカクタスやクリスマスカクタスという種類もありますが、これらはシャコバサボテンを品種改良したもので、育て方は同じです。

栽培のまとめ

水やりは控えめ。表面が乾いていても土の中に水が残っているのに水をやると根腐れするので、土に割り箸を突っ込んで濡れているかどうか確認するといいです。
●開花させるためには10月に「秋の葉摘み」をして、二週間ほど水を切って(水をやらないこと)、花芽を出す。やらないと咲かない。
●短日植物で日が短くならないと開花しない。
●生育時期は液体肥料をやる。
●春と秋は戸外の日当たり。夏は戸外の半日陰か日陰。冬は室内へ。

水やり

春と秋は土の表面が乾いたら水をやってください。夏は暑すぎて成長が鈍りますので、水を控えてください。土が乾いてから数日後に水をやります。冬も休眠期なので同様に水を控えてください。冬は一ヶ月に一回か二回程度の水やりになります。

土が完全に乾いているかどうか、割り箸を突き刺して内部の水がなくなっているか確かめます。もしくは土壌水分計で計測して判断するといいです。
土壌水分計
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首の長いジョウロで、葉っぱに水をかけないように水をやります。

秋の葉摘みの後、開花のために水を切る

秋の葉摘みのあとは二週間ほど水をやらないでください。すぐに水をやると花芽のつかない新芽が出てきます。ここを我慢して水をやらないでいると、小さな花芽がつきます。目視で確認できたら、水をやってください。ここで乾燥させるとせっかくの花芽が落ちます。

肥料

肥料は春~初夏にかけての生育期に与えてください。液肥を二週間に一回です。固形肥料なら一ヶ月に一回。夏から秋は肥料をストップします。肥料が残っていると、花芽がつかないので、夏以降は肥料をやらないようにします。
●固形肥料は一ヶ月ほど効果が続くので、タイミングによっては夏に肥料が残りますから、液体肥料が無難です。

植え付け・植えかえ

時期

植え替えは気温が上昇して20度前後になる4月に行います。

用土

多肉植物の土か、サボテンの土で植えます。自作する場合は赤玉土(中粒か小粒)1・腐葉土1・軽石1を混ぜたものを使います。
多肉植物の土
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鉢の種類

鉢の質は素焼きでもプラスチックでもいいです。現在の鉢と同じ大きさか1号か2号大きな鉢を用意します。

ある程度大きくなると、株がだらしなく伸びて、邪魔になるので行灯仕立ての支柱を立てて広がりすぎないようにするか、ハンギング鉢に植えて吊るします。ハンギングがいいですよ。

ちなみにさらに大きくなってハンギングにしても手に余るようなら、挿木をして小さな株を作って、更新します。

植え替えの手順

植え替えは葉摘みも一緒にします。

古い鉢から株を取り出して、少しだけ土をほぐします。土を落とすと根を傷めて生育不良を起こします。傷んで黒くなった根っこを出来る範囲でいいの取り除きます。

鉢底の穴に鉢底ネットを敷いて、その上に鉢底石(軽石)を2センチか3センチほど敷いて、その上に用土を入れて株を入れて、隙間に用土を入れます。鉢を揺らすと隙間ができるので、その隙間に用土を入れて、揺らしても隙間ができなくなるまでやり、最後に鉢底から水が出るくらいに水をやって完成です。

管理場所・日当たり

春と秋は戸外の日当たりで管理。

夏場、暑さや湿気を嫌います。あまりに湿気ていると腐ってしまいますので、夏は明るい日陰や風通しのいいところに移動させてください。

秋に葉摘みをして、11月までは戸外で管理して「日が短くなった」と認識させ花芽を付けさせます。というか花芽が見えたら室内で管理。春になったら葉摘みをして戸外へ。夏は日陰へ。この繰り返しです。

冬は室内へ。耐寒温度は5度。水やりを控えて乾燥気味に管理することで0度まで耐えます。凍結すると枯れます。霜に当たると枯れます。人が生活する場所…リビングなどでは昼間に暖房がかかっているので夜中になって5度以下になることはほとんどないです。ただし、窓の近くは外気に近いので、寒波が来ると窓から離して室内の中央へ移動させます。

葉摘み

シャコバサボテン(デンマークカクタス)の栽培のコツは葉摘みです。葉っぱをさばいて、株の形を整えたり、花を咲かせたりします。

春の葉摘み

新しい葉を増やすために行います。根元から3節から5節を残して上部2節を摘み取ります。節になっているのでプチっと切れるはずです。春の葉摘みの時期は3月前後ただし10度以下の寒い日は避けてください。植え替えと一緒にしてもいいです。
●作業をしてから10日ほどは水やりを控えめにします。

秋の葉摘み

9月下旬から10月に色の淡い葉先を摘んでおきます。若い芽には花芽がつきません。この若い芽を摘んでおくことで、多くの花芽がつきやすくなります。
●作業をしてから二週間ほどは水やりを控えめにします。
●小さな花芽が確認できたら水やりを再開します。ここで水やりしない(忘れてしまう)でいると、ツボミがポロポロと落ちます。

短日植物です

日が短くならないと花芽がつきません。つまり秋以降にならないと花芽はつきません。また、蛍光灯などの小さな光にも反応してしまい、室内で管理しているといつまでたっても花がつきませんので、最低気温が0度〜5度になる10月〜11月くらいまでは戸外で管理したほうがいいでしょう。その後は寒さで傷みますので室内に入れてください。このころには花芽はできています。

花芽をつける条件

デンマークカクタス:花芽をつける条件
花芽をつける条件
●10~20度の気温・日が当たる時間を12時間未満を一ヶ月
●水を切り
●肥料が切れた状態
●株が充実している

条件が揃うと新芽が出てきます。9月の秋分の日以降に昼の時間が12時間になるので、戸外で街灯に当てずに一ヶ月置いていると花芽が出来ますので、9月以降、10月11月の霜が降りる前に取り込みます。一旦花芽が出来たら、室内に取り込んでも、もう大丈夫です。
ちなみに上記の条件が揃えば秋でなくても開花します。
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