フリージアの育て方…葉っぱばかりで花が咲かないのはなぜ?
目次
フリージアとは?葉っぱばかりで…水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病気特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- フリージア
- 科名
- アヤメ科
- 属名
- フリージア属
- 学名
- Freesia refracta
- 別名
- アサギスイセン・浅黄水仙・コウセツラン・香雪蘭
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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フリージアとは?
晩秋に球根を植えて、冬を越して、春に花を楽しむ植物です。にもかかわらず、霜に当たったり、氷点下になると葉っぱが真っ黒に変色してしまいますので、氷点下になる地域は鉢植えにして、夜は室内に取り込んでください。
夜も氷点下にならない地域では戸外での越冬も充分可能です。
花がしぼんだものを「
花ガラ」と呼びます。花ガラは摘み、すべての花がしぼんでしまったら、茎を切ってください。
植物は花がしぼむと
種子を作ろうと栄養を回します。すると次の蕾が出来づらくなったり、つぼみが咲きづらくなったりします。花ガラを摘むのは花を長く楽しみ、株の疲弊を防ぐためのテクニックです。
●茎を切るときはハサミを火であぶって殺菌します。
モザイク病感染予防のためです。
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葉っぱばかりで…
秋に植え付け、春に開花するのです。それまでは花が咲きません。開花するまでゆっくり待ちましょう。
と言いたいですが、お花屋さんや
ホームセンターといった切り花を販売しているところで、冬に開花したものが流通しているんですよね。これを見ると「え?なんで?」と思う。これは当然、温室栽培で開花させているだけで、地植えにして開花するのは、やっぱり3月〜4月ごろです。
3月になっても
花芽が上がってこないなら、
肥料を追加しましょう。
あと、土に有機物(
腐葉土・
堆肥)が不足していると球根が太らず、開花しにくいですので、肥料もいいですが、長くじっくりきく有機物も追加しましょう。
育て方のまとめ
●秋に植えて春に咲く。
●霜が降りる前に植える。暖かいうちに植えず、霜が降りる前に植える。
●モザイク病に感染するので、ハサミやナイフはガスであぶって殺菌してから使いましょう。
●支柱をする。
●霜にあたると葉っぱが黒くなります。
●土が凍ると根が傷んで枯れる。
●夏に球根を掘り起こすものとされますが、まぁー面倒だからなかなかしない。
水やり
球根を植えてしばらくは、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。芽が出てからは水をやり過ぎると葉っぱばかりが大きくなって、自分の重みで葉が折れてしまいます。よって
乾燥気味に管理してください。
かといってひどい乾燥にも弱く、乾燥状態が続くと根を傷めます。特につぼみがついて以降は乾燥させないように気をつけてください。
肥料
元肥として植えるときに堆肥や化成肥料をやります。その後は
用土の有機物だけでもまぁまぁ育ちますが、追肥があった方が生育がよく咲きやすいので、芽が出て花が咲き始める3月に液体肥料を一週間に一回程度やります。
植え付け・植えかえ・種蒔き
同じアヤメ科の植物が過去に3年ほど植えてあったところには植えないで下さい。フリージアは連作を嫌います(
連作障害)。用土は市販の花と野菜の
培養土でも十分です。自作する場合は
赤玉土6腐葉土3
バーミキュライト1か、赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。
支柱を立てる
フリージアは切り花として品種改良されているために、茎が異常に長くなっています。切り花にはいいのですが、風が吹くと茎がポキっと折れてしまいますので、支柱を添えて折れないようにしないといけません。また茎がグラグラしていると球根からパックリと割れることがありますので、
支柱は絶対しましょう。
日当たりの悪いところで管理すると徒長して、なおのこと倒れやすいです。
植え付けは秋
秋に植え付けをします。9月に早々と植えると球根から葉っぱが出て、それが寒さにあたって枯れ込んでしまいます。
それで完全に枯死するわけじゃないんですが、芽が出ないくらいに寒い時期に植えて、春になると一気に育って花が咲くというのがコツです。植えるのは10月の中旬以降が良いです。霜が降りる直前です。
霜がない
暖地や霜が
中間地で当たらない場所に植えているなら早々と植えても問題ないですよ。もしくは鉢植えでその都度移動させるなら問題ないです。
ちなみに寒い時期は芽が出ないので変化がありませんが、地下ではしっかりと根を伸ばしていますから、安心して寒くなってから植えましょう。
●フリージアは25度前後になると発芽します。なので涼しいところで管理していると自動的に9月10月に芽を出して、そのまま寒さにやられます。9月までできるだけ30度くらいの気温の場所で管理して、発芽させず11月に入ってから発芽させるようにするといいです。
植えるときは浅めに
植え付けのときは鉢植えも庭植えでも、まずは浅めに植えます。深さは球根一個分くらい。それが春に芽が出たときに、土を寄せて茎が倒れないようにします。土を寄せないと倒れて、球根がパックリ割れます。
株同士は8cm〜10cm空けます。
球根なので乾燥に強く、過湿に弱い。だから庭土の
水はけが悪い場合や、雨が多い場所では植えっぱなしにしていると腐ってしまうのですが、割と植えっぱなしでも大丈夫。
●植えっぱなしにするときは、5号鉢に球根4個くらいに。少なめに。
夏には掘り起こす
春に花が咲き、花が咲き終わると、葉っぱだけになります。この時期に球根が太りますから、葉っぱが枯れるまではそのままにしておきます。葉っぱが枯れたら、掘り起こして、涼しいところで管理しておきます。
●地域によっては植えっぱなしでも腐って枯れない。地域というよりは、土の水はけですね。
●掘り起こしは面倒なのでやる人は少ない。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。
秋に植えて、冬を越して春に花が咲く植物だから、寒さに強い気がしますが、霜に当たると葉っぱが黒く変色するので霜にあたらないように軒下に植えたり、鉢植えで管理するようにします。
●霜に当たったら黒く変色するのですが、霜に当たっただけで即枯れるわけじゃないです。変色するだけです。
●霜にあたると変色するのですが、寒さにはそこそこ強いです。土が凍ると枯れます。土が枯れる気温はマイナス5度とかマイナス8度です。
●以上のことからフリージアは霜が降りない暖地が適地。あくまで適地であって中間地でも育てられます。
●霜を避ければ関東でも戸外で育つ。
●寒風が当たらない場所で育てます。
●寒冷地の場合は冬は室内の日当たりで管理して、春に戸外に出します。
病気
モザイク病になります。モザイク病はウィルスが原因です。ウィルスには薬が効きませんから、葉っぱに妙な模様が出たら、すぐに掘り出して処分します。処分しないと他の株にも感染します。放置していると全部枯れます。
モザイク病の予防
葉っぱや茎をハサミで切るときは、ハサミをガスコンで軽くあぶるか殺菌剤で殺菌しましょう。キッチンハイターでもいいです。じゃないとウィルスに感染します。
アブラムシ
アブラムシが発生したら薬で殺したり、捕殺します。前もって
オルトランを撒いておくと良いです。ちなみにアブラムシは植物の汁を吸っているので、
ウィルス病が広がるらしいです。
球根が腐る
春から夏にかけて乾燥ぎみに管理しないと球根が腐ってしまいます。
特徴・由来・伝承
南アフリカで植物採集をしていたデンマークの植物学者エクロンが友人のドイツ人医師フレーゼにちなんで名づけたのが名前の由来。
切花としても多く流通しています。
原種は香が強く、フリージアの香水もあります――アントニアズ フラワーズ(レイジースーザン)、FREESIA(Taylor Of London)、Boudoir Sin Garden(Vivienne Westwood)
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