カキノキの育て方

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カキノキ
目次
カキノキ(柿の木)の特徴は?
水やり
肥料
植え替え・植え付け
管理場所
年間作業
原木栽培
病害虫
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
カキノキ
科名
カキノキ科
属名
カキノキ属
学名
Diospyros kaki
耐寒
マイナス15度〜マイナス10度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
カキノキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。
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カキノキ(柿の木)の特徴は?

カキノキ:カキノキ(柿の木)の特徴は?
カキノキ(柿の木)はカキノキ科カキノキ属の落葉樹。春に開花して秋に熟す、昔から栽培される育てやすい果樹です。昔は田舎の一般家庭の庭に生えていました。

渋柿がまず中国から7世紀ごろに渡来し、この渋柿が日本で改良されてできたのが甘柿です。甘柿は完全甘柿と不完全甘柿があり、不完全甘柿は種ができないと渋いので、近くに雄花が咲く品種が必要です。また、甘柿でも寒い地域では渋が抜けきらず、甘くならないこともあるので、近所で栽培されている品種を植えるのが無難です。
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水やり

庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。ただし、真夏に日照りが続くようなら、様子を見て水やりをしましょう。

肥料

カキノキ:肥料
2月に株の周囲に深さ20cm〜30cmほど穴を数箇所ほど掘るか、周囲に深さ20cmの溝をグルリと掘って、有機物(腐葉土堆肥)を埋めます。有機物ではなく化成肥料でもいいですが、肥料は有機物(腐葉土・堆肥)の補助的なものだと考えてください。

有機物は家庭の生ごみを発酵させたものや、庭の落葉などでもいいです。

開花して結実した7月と、収穫し終える10月に化成肥料を説明書の容量だけ施肥しましょう。大量に結果して肥料を必要とするので、結実する様になったら必ず毎年追肥しましょう。

植え替え・植え付け

時期(11月〜3月)

植え付けは落葉時期の11月〜3月に行います。中間地暖地は秋、寒冷地は3月にするといいです。新芽が動き始めてから植えると枯れるほどでもないんですがダメージがあるので避けましょう。植え付けてから収穫までは3年以上かかります。

鉢植えの場合は2年か3年に一回、落葉時期に植え替えます。

用土

土質は常識的であれば問題ありません。庭植えの場合は、庭土に腐葉土か堆肥を混ぜて用土とします。

鉢植えであれば一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土7腐葉土3に化成肥料を混ぜたものを使います。

庭植えの手順

深さ30cm〜50cmを掘り出し、苦土石灰100gを入れて中和させておきます。中和は1週間〜10日かかるので、待ちましょう。中和が終わったら、元の土に対して2割〜3割の腐葉土か堆肥を入れて、化成肥料を説明書きの容量だけ入れて、よく混ぜて用土とします。

穴に用土を半分戻し、苗を入れ、隙間に用土を入れていきます。植える際に苗の接木部分が土の中に埋まらない様にしてください。苗は高さ50cm〜60cmのところで切っておきます。切ることで根の負担を減らし、回復を早めます。また、ぐらつかないように支柱を立ててくくりつけておきます。支柱がないとグラグラして根が切れてなかなか根付かないです。

最後にしっかりと水をやって完成です。

管理場所

日当たりで育てます。夏の暑さにも冬の寒さに強いです。

年間作業

剪定・切り戻し(11月〜3月)

基本の方針
剪定は冬の落葉時期に行います。

昨年のびた枝先に花芽がつくので、これを落とさない様にします。ただ、伸び放題にするとどんどん大きくなってしまいますし、沢山、結実すると一個が小さく、甘くもなくなりますし、隔年結果(豊年と凶作を繰り返すこと)も起こすので、残す枝以外は根本から切って、調節します。

2年目の剪定
植え付けのときに切り詰めているので、主幹から何本か枝が出ています。これが将来の主枝となります。2年目は出てきたこの主枝候補を半分に切ります。半分に切って、わき枝を出させます。

3年目の剪定
2年目の剪定後に出てきたわき枝をさらにまた半分の長さで切り、もう一度、わき枝を出させます。2年目に出ていた主枝候補のうち、主枝を元気な3本にしぼって、他の主枝候補は根本から落ちしてしまいます。

4年目以降の剪定
主幹から3本の主枝が出て、主枝から何本かの側枝が出ています。側枝から出た新梢に花が咲き、果実がなります。基本的な形が整いました。あとは枝が重ならない様に間引いて、変な方向に伸びた枝は落とします。

摘蕾(5月)

5月に花が咲きますが、開花する前のツボミのときに、新梢に花1個になるように間引きます。

受粉(5月)

不完全甘柿は受粉して種をつけないと甘くなりません。普通はミツバチが受粉してくれるんで、放置でいいですが、近所に雄花を咲かせるカキノキがない場合は人工授粉をしないといけません。
もしくは雄花が咲く枝を接木したカキノキを最初に植えると楽です。

摘果(7月〜8月)

結実した後に生理落果します。その後、残った果実を葉っぱが20枚につき果実一個になるように間引きます。

収穫(10月〜11月)

緑が黄色くなり、オレンジになり、朱色になっていきます。適した時期は品種によって違いますので、適した時期に収穫しましょう。

原木栽培

なめこ、ヒラタケ(シメジ)、舞茸、エノキタケ、キクラゲなどのキノコの原木栽培のホダ木にできます。もしも伐採したカキの木があるなら、ここに種菌を入れてキノコ栽培に切り替えるなんてことも可能ですよ。なかでもシメジが手間要らずでおすすめ。

病害虫

カイガラムシアザミウマ、ヘタムシ、カメムシハマキムシなどが発生します。
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