ロウヤガキの育て方

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ロウヤガキ
目次
ロウヤガキとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
開花と受粉
摘果
剪定
病害虫
特徴・由来・伝承
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ロウヤガキ
科名
カキノキ科
属名
カキノキ属
学名
Diospyros rhombifolia
別名
老爺柿・老鴉柿
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ロウヤガキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ロウヤガキとは?

ロウヤガキはカキノキ科の渋柿の一種で落葉小高木。正式には老鴉柿(ロウアガキ)という名前で、実が黒く熟すところから老いたカラスになぞらえて名づいています。食用ではなく、ミニチュアの柿の「盆栽」として人気があります。食べられません。

雌雄異株ですが、雄株が無くても実はつけます。ただし種は出来ませんし、オレンジになる前に落ちてしまいます。一般的には雌雄株を揃えて、近くに置いて結実させます。

ロウヤガキの性質は頑健で、「ひこばえ」からも増えます。ひこばえは主株から出てくる小枝のことです。ひこばえはロウヤガキの株から少し離れた場所からヒョロヒョロっと生えてきます。これを掘り返して根が付いた状態のものを取り出し、植え替えして増やすことも出来ます。
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水やり

庭植えにした場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。ただ、乾燥する時期は水をやるようにしてください。ロウヤガキは夏場の乾燥が苦手なので庭植えでも注意してください。

鉢植えの場合は、土が乾いてから水をやります。他の山野草同様に水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。梅雨時期はできれば雨の当たらない場所で管理します。夏は水切れを起こすので様子を見て水やりをします。冬は土への水やりは控えて、葉っぱに霧吹きで水やりをします。
観葉植物・ランなどでの葉水の目的について
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雑学

肥料

2月に寒肥としてに骨粉が入った油粕のボカシを根本に置き肥します。寒肥とは春以降に出る新芽と花のための肥料です。リン酸とカリウムが多く入ったものなら油粕でなくても構いません。化成肥料でもいいです。
7月に同様に実を太らせるための肥料を寒肥同様にやります。
また、10月にお礼肥として…実をならせて弱った株の栄養補給として寒肥同様にやります。

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植え付け・植えかえ

時期・頻度など

植え替え時期は落葉時期の春先(3月前後)。葉っぱや花が出る前に植え替え・植え付けを行います。葉や花が見られる時期に植え替え・植え付けをすると調子を崩します。根詰まりするようなら毎年、最低でも2年〜3年に一回は植え替えをします。

用土

用土は一般的な培養土赤玉土7腐葉土3を混ぜたもので植え付けをします。庭植えの場合は、庭土に腐葉土か堆肥を追加して用土とします。

鉢の植え替え

古い鉢を取り出して、古い土を三分の一ほど落とします。新しい鉢は同じ大きさの鉢でもいいですしひとまわり大きなものでもいいです。新しい鉢の底に鉢底網を敷いて、その上に軽石(鉢底石)を2cmほど入れ、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れます。最後にしっかりと水をやって完成です。

庭の植え付け

直径30cm深さ30cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割ほど混ぜて用土とします。土を半分戻して株を入れて、用土を入れていきます。割り箸などで、根をつついて根の間に土を入れて馴染ませながら、土を入れていきます。最後に水をたっぷりやって完成です。

管理場所・日当たり

日当たりで管理します。ただ、夏の直射日光が強い時期は遮光するか、半日陰に移動させます。

冬になって落葉するものと落葉しないものがあります。品種による違いです。一般的な柿よりも耐寒性が弱いですが、基本的に大丈夫ですが、凍結すると枯れてしまうので、室内に取り込むか、株元を腐葉土などでマルチングして凍結を防止します。

開花と受粉

5月頃に花が咲き、それが10月に実になります。種をつけるには雄株を用意して、近くにおいて受粉させるか、雄花を切り取ってから花びらを全て取り、オシベを雌花のメシベに押し付けて人工授粉してやります。人工授粉の方が確実です。
●ジベレリンを使うと雄株がなくても結実します。

摘果

大量に結果すると株が弱りますし、株が負担できずに落果して、適度な数に落ち着きます。そうなる前に…前もって果実を間引いてちょうどいい位置、数にしておくといいです(個人的な判断でいいです)。

剪定

剪定
落葉している冬に剪定をします。枯れた枝や古い枝を落とし、徒長枝を落とします。変な方向に伸びている枝を落とします。遠くから見て、混み合っているようなら、風を通すように枝を間引いていきます。
●ロウヤガキは昨年伸びた枝の先に花が咲くので、昨年の枝は残します。
●花目は8月にできるので冬の剪定は花芽を落としてしまう剪定です。


6月の剪定
ロウヤガキは開花後の7月〜8月に翌年の花芽ができます。なので、8月以降に剪定すると花芽を落とすことになります。花が終わり、結実したあとの6月に剪定します。邪魔な枝を落としましょう。

病害虫

カイガラムシ
カイガラムシが発生します。日当たりがいいとカイガラムシは予防できます。発生してしまった場合は、幼虫は薬剤で駆除し、成虫はハブラシでこそぎ落とします。大量に発生するようなら、薬剤を散布します。また、管理環境を見直しましょう(水やり頻度・風通しなど)。
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カメムシ
カメムシが発生することもあります。発生したら捕殺し、多いなら薬剤で駆除する。
カメムシ
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特徴・由来・伝承

渋柿で食用には向かない。原産地は中国。日本へ第二次世界大戦中に京都府立植物園園長・菊池秋雄が持ち帰った。意外と日本に来たのは最近ですね。そのためにロウヤガキの育て方はいまいち確立されていない部分があります。といっても、頑健な植物ですので、盆栽で仕立てるテクニックとかそういう意味合いです。

実が小さく、鑑賞用です。盆栽に仕立てたものが、ちょくちょく流通します。
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カキノキ科

カキノキ
カキノキ
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