オノエマンテマ(カーペットカスミソウ)の育て方…地植えは?増やし方は株分で

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オノエマンテマの基礎データ

オノエマンテマ
科名
ナデシコ科
属名
カスミソウ属
学名
Gypsophylla Cerastioidesva
別名
カーペットカスミソウ、ヒマラヤカスミソウ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
オノエマンテマの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

オノエマンテマとは?

オノエマンテマ(カーペットカスミソウ)はヒマラヤ原産のナデシコ科カスミソウ属(ジプソフィラ属)の多年草宿根草)。高山植物で標高2800〜4000mの高い場所で生育する植物です。ヒマラヤカスミソウとも呼ばれます。高山植物ですが、高山植物の割には育てやすい方です。

カーペットカスミソウという名前で流通することが多いので、ブワーっとカーペットのごとく繁茂しそうな気がしますが、何年も掛けて繁殖させる植物と考えてください。

オノエマンテマの生育の大事なところは夏越しです。暑さと湿気に弱いために、風通しの悪い場所で管理していると難しいですが、他の高原植物にくらべれば成功率は高いです。
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水やり

春・秋

鉢植えの土が乾いていたら水をやります。土が濡れているのであれば水やりはしないようにします。オノエマンテマ(カーペットカスミソウ)はぱっと見、水切れしやすそうですが、過湿を嫌いますので、水のやりすぎには注意します。梅雨の時期に雨が当たる場所は避けます。

過湿は嫌いますが、水はけのいい土であれば、それほど気にしないでいい程度の弱さです。
受け皿の水は捨ててください。夏でも冬でも。

夏の水やり

オノエマンテマ(カーペットカスミソウ)は高山植物で、真夏の暑さに弱く生育が止まりますので、水を控えてやります。蒸れないように葉っぱをむしり、土に水をやって、葉っぱに水をかけないようにします。

口の細いジョウロがあると便利です。
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冬の水やり

寒さに当たると地上部が枯れてしまいます。地上部は枯れてしまいますが、根は生きています。地上部がなくなると水やりをしなくなりがちですが、土が乾いてから数日経ってやる程度ですが水はやってください。

オノエマンテマは夏の暑さに弱いため、鉢植えで育てるのが一般的。庭植えの場合は自然に降る雨だけで、冬の間は十分です。

肥料

開花する時期(3月〜5月)に液体肥料を二週に一回ほどやります。基本的にあまり肥料を必要とはしていません。肥料が多いと徒長したり、多すぎると枯れることもあります。
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植え付け・植えかえ

時期

3月〜4月に植え替えをします。根はよくはるので、毎年植え替えをします。植え替えの際に株分けも可能です。

用土

オノエマンテマは酸性の土を嫌いますので、庭植えにする場合や新しい土で植えるのではない場合、念のために石灰で中和しておきましょう。用土は「山野草の土」を利用します。

酸性の土を嫌い、アルカリ性の土を好みますが、中性になってさえいれば問題ありません。山野草の土は中性に中和してあります。庭土は雨が弱酸性なので酸性気味になっているので石灰で中和した方がいいです。
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鉢植え

鉢の底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いてその上に鉢底石(軽石)を敷いて、その上に用土を入れ、苗を入れて、隙間に土を入れていきます。苗は少しほぐします。鉢を揺らすとまた隙間ができますので、用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。

植え替えの場合は三分の一ほど土を落とすと良いです。もしくは株分けして別々の鉢に同様に植え付けます。

地植えは?

深さ15cm〜20cmを掘り返し、苦土石灰を混ぜて中和させます。中和に1週間かかるので、中和が終わってから腐葉土堆肥を入れて土をつくります。ここに苗を植え、最後にしっかりと水をやって完成です。

ロックガーデンに適しているので、もっと水はけの良い土だとより夏越ししやすいですよ。

株同士は10cm〜15cm空けて植えます。もっと空けて密生を避けた方がよりよいです。

地植えは春に植えて夏には枯れるものとした方が気が楽。夏越しするならば、木陰の風通しの良いところに植えます。

管理場所・日当たり

オノエマンテマ(カーペットカスミソウ)は日光を好みます。好むのですが高温多湿が苦手なので春から秋は半日陰で、雨の当たらない場所で管理します。半日陰というのは木漏れ日の当たる場所か、午前中だけ日光が当たるような場所です。

夏越し

夏は半日陰か日陰か…ともかく涼しいところに移動させて管理すれば中間地・寒冷地では夏越しできる程度の難易度です。暖地では半日陰・明るい日陰でも夏越しは厳しいです。
高温多湿に弱いとされますが、高温よりは多湿の方が問題。風通しのよいところで管理しましょう。

オノエマンテマ(カーペットカスミソウ)は寒さに当たらないと花芽が出来ません。耐寒温度はマイナス15度〜マイナス25度あたりと、かなり寒さに強い植物なので室内で観賞するということはあまりないでしょうが、温室で育てているとほとんど花芽ができないということがあります。必ず冬は戸外で管理しましょう。

切り戻し・剪定

春に花が一通り終わった後に花の少し下あたりで切ってやると脇芽が出てきて、もう一回花を咲かせる場合がありますのでやってみてください。

また、梅雨前に全体を三分の一に刈り込むことで、梅雨と夏の過湿を防いで夏越ししやすくなります。

病気・害虫

梅雨時期に腐って枯れる立枯病が発生します。これは水やりを控えて、雨の当たらない場所で管理して、用土の水はけが良ければ問題ありません。

アブラムシハダニが発生します。アブラムシは発見次第捕殺し薬剤を撒く。アブラムシは予防法はほとんどなく、近くの雑草を刈るくらい。
ハダニは乾燥すると発生します。ハダニが発生すると葉っぱの所々に色が抜けてしまいます。見つけ次第薬剤を散布。水を葉っぱにかけることで予防できます。

特徴・由来・伝承

ヒマラヤ原産の高山植物。高山植物のため夏の高温多湿に弱い。山野草の一種として扱われることが多いです。標高2800メートルから4000メートルというかなり標高の高い草原・雑木林の植物。高さは生育しても20センチ前後と低く、グランドカバーの植物と考えてください。

花屋さんで見かけるカスミソウソウとはかなり容姿が違いますが、同属別種。カスミソウに関しては以下のページを参考にしてください。
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山野草高山植物

ナデシコ科

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