アメリカヅタの育て方…ヘンリーヅタやナツヅタとの違いは?
目次
アメリカヅタの育て方の概要水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定・切り戻し病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アメリカヅタ
- 科名
- ブドウ科
- 属名
- ツタ属
- 学名
- Parthenocissus quinquefolia
- 別名
- ヴァージニアヅタ、バージニアクリーパー
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
スポンサーリンク
アメリカヅタの育て方の概要
アメリカヅタは北米原産の
ブドウ科ツタ属の落葉性ツタ植物。長さは10m以上になります。夏に小さな花を咲かせますが、鑑賞するのは花より葉っぱ。でも、花もよくよく見ると線香花火みたいで綺麗です。
開花後、秋には果実ができます。ですが、この果実(
種子)から新株のアメリカヅタは生えてこない(ほぼ見られない)。
暑さに強く、耐寒温度マイナス15度と寒さにも強く栽培は容易。ただ、
乾燥には弱く、栽培に適した場所は
半日陰。
秋には
紅葉するのも魅力。紅葉ななかなか綺麗です。
冬は落葉し、春には芽きます。緑の葉っぱのが通常ですが、斑入り品種がよく流通しているので、植えるならそちらを植えるといいです。斑入り品種の方が紅葉とのコントラスト綺麗です。
草丈10m〜15m
植えてはいけない??
植えてはいけない、とされるほどでもない。でも、10m以上に伸びるものなので、注意は必要です。
吸着する機能がないため、壁を登ることはなく、フェンス・トレリスといった取り替えられるものに這わせましょう。しかし、それでも覆い尽くしたり、予定外のところへ広がっていくこともあるので、管理はしっかりと行いましょう。
ナツヅタとヘンリーヅタとの違い
ナツヅタは吸着して登っていくので、壁を傷つける。アメリカヅタはまきづるで巻き込んで登っていきますが、壁を吸着して登りはしないです。その点ではアメリカヅタの方が管理しやすい。また、アメリカツタの方が紅葉が綺麗。
ヘンリーヅタはアメリカヅタより葉っぱが小さく、まとまりやすいので、最近はヘンリーの方が見られる。ただ、ヘンリーヅタには吸盤があるので、注意しましょう。紅葉は同じくらいに綺麗です。
ヘンリーヅタか?アメリカヅタか?
アメリカヅタとヘンリーヅタは別種ではあるんですが、見た目が同じようなので区別がつきづらい。店舗で売っている両種も、おそらくごちゃ混ぜになっていると思われる。だから、アメリカヅタは吸盤がないのに、ネットで調べると混在している。
つまり、アメリカヅタとしているけど、実際はヘンリーヅタってことです。もしもあなたが購入したアメリカヅタに吸盤があるなら、
ヘンリーヅタを参考にしてください。
まずは栽培してみて、吸盤の有無を確認してから栽培の方向を決めていきましょう。
スポンサーリンク
水やり
鉢植えの場合、土が乾いてきたら鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやります。
水やりが追いつかないので、乾燥しないように株元にワラで蒸発を防いだり、鉢に日光が当たらないようにヨシズで遮光するといいです。
アメリカヅタは少し湿った場所を好むので、地植えにした場合でも、様子を見て水切れしないように水やりをします。
肥料
落葉している2月〜3月の、芽吹く直前あたりに化成
肥料を周囲にまき、
腐葉土(もしくは
堆肥)を土に混ぜ込んでやります。
腐葉土は有機物としても効果があるんですが、水もちを維持するために2年に一回の頻度で加えるといいです。
植え替え・植え付け
時期
植え付けは春か秋に行います。夏は生育時期ではあるんですが、植えた直後に乾燥で弱るので避けた方がいいです。
用土
一般的な花と野菜の
培養土で植え付けます。もしくは庭土に腐葉土か堆肥を2割か3割ほど足し、化成肥料を入れて土を作って植えましょう。
鉢植えの手順
10号鉢に1苗を植えます。もっと大きな鉢(12号〜14号)でもいいです。
鉢底の穴を鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を2cm敷いて、その上に
用土を入れて、苗を入れ、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。
地植え(庭植え)の手順
庭土を深さ30cm〜40cm、直径40cmの穴を掘って、腐葉土か堆肥を元の土に対して2割から3割足して、化成肥料を説明書の規定量を入れてよく混ぜておきます。
作った土を半分穴に戻し、苗を入れて、隙間に用土を入れていって、最後にしっかりと水をやります。
何に這わせる?
フェンスやトレリスなどに這わせる場合、場合によって地を這うばかりで登らないことがあります。その時は、紐でしばって誘引してでも登らせるといいです。
管理場所
日当たりだと夏に乾燥しやすいので、半日陰が適しています。が、株元に日光が当たらないなら、日当たりでもいいです。
剪定・切り戻し
剪定自体はいつやってもいいですが、落葉時期の方が作業がしやすいですし、樹液が出にくく適しています。春前の新芽が出る前に剪定すると、その後の生育が旺盛になります。このときに一緒に、肥料をやっておきましょう。
剪定自体は枯れ枝を取り除き、傷んだ枝を取り除きましょう。
挿し木で簡単に増えます。剪定した枝を土に刺していると発根して増えます。ただ、増やす必要はあんまりないですね。
病害虫
ほぼ見られない。
病
害虫よりは水切れの方が起きやすいです。
スポンサーリンク
関連記事