ツリフネソウの育て方
目次
ツリフネソウ(釣船草・吊舟草)とは?水やり肥料植え付け管理場所・日当たり特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ツリフネソウ
- 科名
- ツリフネソウ科
- 属名
- ツリフネソウ属
- 学名
- Impatiens textorii
- 別名
- 釣船草・吊舟草
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
スポンサーリンク
ツリフネソウ(釣船草・吊舟草)とは?
ツリフネソウ(釣船草・吊舟草)は
ツリフネソウ科ツリフネソウ属(
インパチェンス属)の北海道から九州の山地の
半日陰の湿った場所や、水辺の近くに生える
一年草。花いろは紫ですが、白いもの(シロツリフネソウ)やキツリフネ(Impatiens noli-tangere)もあります。細い茎に独特な花を山では夏(8月)から平野では秋(9月〜10月)に咲かせる。野趣があり、派手で無い。育てるのは難しくないが、玄人好み。
春から夏に掛けて苗を購入して植え、夏が終わりかけたころに花が咲き、冬には枯れます。花に種が出来ると、はじけて周囲に飛び、それが翌年の春に芽を出します。一度植えると毎年生えてきます。
春から夏の定番植物のインパチェンス(Impatiens walleriana)とは同属です。
草丈40cm〜80cm
スポンサーリンク
水やり
土が乾いていたら水をしっかりとやります。ツリフネソウは水辺に育つ植物で、湿潤な土をこのみ、乾燥に弱いので、水が切れないようにしてください。ひとまわり大きな鉢を用意して、腰水にするか、こまめに水をやって水切れを防げば、その他の管理は難しくありません。
肥料
肥料は春と秋に化成肥料をやるか、生育時期(春から秋)に液体肥料を一ヶ月に二回か三回あげます。肥料はさほど必要ではありませんので、ひょろ長くなったり葉っぱばかりが茂るようであれば、肥料を止めてください。
植え付け
時期
5月〜8月あたりに植え付けをします。
用土
土は市販されている「花と野菜の土」か、自作するのであれば
赤玉土6に
腐葉土4を足した保水する土。日本に自生する植物なので、庭植えします。鉢植えにしても、種が飛び散るので、翌年からは鉢の外からツリフネソウが生えてきます。
鉢植えの植え付け手順
鉢なら5号〜
6号鉢に1苗を植えます。鉢の底の穴をネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を入れ、
用土と株を入れて、最後にしっかりと鉢底から水が出るまで、水をやって完成です。苗の土はほぐさないで植え付けてください。
庭植えの植え付けの手順
植え付けの二週間前に庭土を30cm掘り返して、その土に腐葉土か
堆肥を3割ほど追加して化成肥料を少量入れます。よく混ぜて一週間寝かせると土が馴染むので、一週間後に植え付けます。株同士は15cmかそれ以上空けて植え付けます。
管理場所・日当たり
半日陰が適しています。日が強いと乾燥しやすいのでツリフネソウには適していません。また直射日光が強いと葉っぱが焼けて傷みます。
特徴・由来・伝承
インパチェンスや
ホウセンカの仲間で、一年草。ツリフネとは生花の花器のことでこれに似ていることからきています。ツリフネソウ属の植物は主に山地・熱帯地域によく広がり、800〜1000種あるとされます。花には「距(キョ)」と呼ばれる部分があり、ここに蜜がつまっているので口が長い虫がやってきて蜜を得る代わりに花粉を媒介します。実が熟すと、はじけて
種子を飛ばして、翌年も芽を出す。花の時期は8月~9月、
暖地では9月~10月。和歌では晩夏から秋の季語。
育てるのは環境が合えば簡単。趣味の問題ですが、野趣のある姿は
初心者に向かないかもしれません。
スポンサーリンク
関連記事
ツリフネソウ科