ニューギニアインパチェンスの育て方
目次
ニューギニアインパチェンスとは?水やり肥料植えかえ管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ニューギニアインパチェンス
- 科名
- ツリフネソウ科
- 属名
- インパチェンス属
- 学名
- Impatiens hawkeri
- 耐寒
- 5度〜8度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 日の当たる室内
- 難易度
- 中級者向け
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ニューギニアインパチェンスとは?
ニューギニアインパチェンスは
ツリフネソウ科の
多年草。
インパチェンスの仲間でニューギニアの高冷地で自生するものから交配して作られた園芸植物のグループ。葉っぱの色合いが濃く、インパチェンスとは印象が大分と違います(花の形状は確かに同じ)し、栽培の感覚も違う。
冬は5度以上で越冬しますが、水の加減が難しく、また夏も暑さに弱く、とにかく日本の気候にあっていないので
一年草扱いです。最近は夏の暑さに強い品種も出ています。諦めて翌年買った方が楽です。しぼんだ花をこまめに摘んだ方が、次の花が咲きやすくなります。
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水やり
土が乾いたら水を鉢底から水がしみ出すくらいに、しっかりとやります。ニューギニアインパチェンスは水が切れるとすぐに葉っぱがしなびてしまいますので、水切れしないように気を付けてください。
夏は朝と夕方の2回しっかりと
水やりをします。場所によってはそれでも水切を起こすことがあります。その場合は、日陰に移動させましょう。
底面給水になっている場合は春〜秋はここに水をしっかりとためておけば萎れることはないです。
冬の水やり
冬は水を吸い上げる力も落ちますし、蒸発もしにくくなりますので、乾燥気味に管理します。土が乾いてから三日ほど経ってから水をやります。乾燥気味に管理することで、耐寒性も上がります。
土の表面が乾いていても、土中には水が残っていることがあり、それなのに水をやっていると
根腐れを起こしてしまいます。持ち上げて重さで水量を判断するか、
土壌水分計で計って水やりの判断をします。
底面給水タイプの鉢は、カップを外して水がたまらないようにしておかないと根腐れしてしまいます。
肥料
鉢植えでも庭植えでも、生育する期間(5月〜10月)に液肥を月に二回か三回あげてください。もしくは緩効性化成
肥料を一ヶ月に一回やります。肥料が切れると花つきが悪くなります。
ニューギニアインパチェンスは夏にも開花するので、水を欲しがり、肥料を欲しがるんですが、水をやっていると土中の成分が流れ出やすく、肥料切れが起きやすいです(真夏は1日2回水をやるのでよく流出する)。肥料切れを感じたら追肥しましょう。
植えかえ
ニューギニアインパチェンスは根が傷つくと枯れてしまいます。植え替えをするときは、土を崩さずに、一回り大きな鉢に植え替えをします。繁殖旺盛な
園芸品種(ファンファーレなど)はできるだけ大きな鉢に植え替えるといいです。その後、植え替えは最低、3年に一回はします。植え替えはニューギニアインパチェンスにはダメージなのでできるだけしない方がいいです。植え替えをする場合は、前もって
挿木で保険の株を作っておくか、最初から古い株は廃棄して、挿木で作った株を育てるようにします。
用土
用土は市販の花と野菜の土を利用します。一般的な
水はけ、一般的な水もちの普通の土でいいです。越冬させる場合は室内に取り込むので、匂いのしない
観葉植物の土で植えるといいです。
植え替え手順
古い鉢やポットから取り出して、土を落とさず、根をほぐさずいじらず植え替えをしてください。いじると生育不良を起こします。鉢植えの底の穴を網で塞いで、その上に
軽石を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。 植え替えたら1週間は日陰で管理して養生してから、
半日陰に移動させます。
挿木
3節〜4節がつくように枝を切り、下葉を取り、
水揚げをします。水揚げは切り口を水につけて葉っぱの先まで水を行き渡らせる工程です。これを用土に挿します。用土は
バーミキュライト単用か、挿木用土にします。コレらに水をやり、挿し穂を挿します。ニューギニアインパチェンスの茎は柔らかいので、前もって棒で穴を空けて、そこに刺すといいです。あとは日陰で乾燥しないように水やりをしていると、2週間前後で発根します。
発根したら、土に植え付けます。
挿木は必ず成功するわけではないので、10本ほど作りましょう。また、切り口に発根剤を塗ると成功率が上がります。
挿木に関する詳細は
を参考に。
管理場所・日当たり
基本的に半日陰で管理します。
熱帯の植物ですが、高山植物で特に夏の暑さには弱く、夏に日当たりのいい場所に置いておくと、暑さと直射日光で傷みます。
冬の管理
耐寒温度は5度以上とされますが、実際はもう少し弱いです。8度か10度以上にしたいです。一般家庭ではかなり厳しいので冬には枯れる
一年草として扱われることが多いです。最近では高気密高断熱の家が増えていて10度以上も可能ですが、そうではない家では簡易温室が必要になります。
冬は日当たりで暖房の効いた部屋で管理し、暖房の風が当たらないようにします。空気が乾燥するなら、
葉水で葉っぱに水をかけ、土への水やりは控えます。
病害虫
灰色カビ病
湿度が高く、気温が低いと発生しやすいカビ。梅雨前後に発生します。風通しをよくすることで予防できます。花がしぼんだら取り除くことでも予防できます。
アザミウマ
葉っぱを削るように食べる虫で、ニューギニアインパチェンスにはよく発生する。少量であれば取り除けばいいですが、大量なら薬剤で駆除します。
特徴・由来・伝承
インパチェンス自体は19世紀にはアフリカで発見されていましたが、1970年にニューギニア島で新たに発見されたのが「ニューギニアインパチェンス」です。
インパチェンスよりも花が大きく、株も大きい。葉っぱの色がインパチェンスより濃いです。インパチェンスが春から秋までガーデニングで楽しむものであるのに対して、ニューギニアインパチェンスはギフトになったり、家庭内で楽しむものとして流通しています。
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