インパチェンスの育て方
目次
インパチェンスとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承最後に関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- インパチェンス
- 科名
- ツリフネソウ科
- 属名
- ツリフネソウ属
- 学名
- Impatiens walleriana
- 別名
- アフリカホウセンカ
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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インパチェンスとは?
インペチェンスは
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の
多年草。花いろも赤・白・ピンクなどあり、八重咲きで繊細な印象のものもあり、華やかな植物です。本来は多年草ですが、寒さに弱く5度以下になると枯れてしまいます。室内に取り込んで管理すれば冬越しも可能ですが、一般的には
一年草扱いです。冬でも10度以上になると花を咲かせますので、気温があれば一年中咲かせることも可能です。
花が終わると勝手に花が落ちるので、
花ガラ摘まなくていい…と書いてあるサイトもありますが、花が葉っぱに落ちて、こびり付いて汚くなったり、そこから腐って
病気になることもありますので、やっぱり花ガラは摘んだ方がいいです。
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水やり
インペチェンスは乾燥に弱く、水を切らせるとすぐに葉っぱがダラリと垂れ下がってしまいます。
鉢植えにしている場合、土が乾いたら水をやってください。春と秋は晴れた日は毎日水をやるくらいの頻度になります。夏になって蒸発が激しくなってきたら、朝・夕の二回ずつ水をやってください。日光が鉢にガンガン当たっていると水切れを起こしやすくなります。あまりに水切れする場合は置き場所を変えてみてください。
インパチェンスは水を好み、湿度の高い状態を好むのですが、そうはいっても長い間、土が濡れていると根が腐ってきます。例えば梅雨に風通しの悪い場所だったり、
水はけの悪い土だと根が腐ることもあります。
肥料
インペチェンスは開花が多いので、春から秋に掛けて液肥を一週間に一回程度やります。もしくは一ヶ月に一回、固形
肥料をやります。肥料が切れると花が止まります。真夏は暑さで弱るのであげないでください。花や葉っぱの状態を見て肥料をやってください。
肥料は成長促進であって弱っているものを元気にする作用はありません。弱っている株に肥料をやると、とどめになることもあります。生育が止まっている時期(梅雨や夏)は肥料はやらないでください。
植え付け・植えかえ
直根性の注意点
インペチェンスは直根性といって、一本長い根が生えるタイプの植物です。この根を傷めると成長不良を起こしたり、枯れることもあります。他の植物の苗では、土をほぐすと根が広がりやすいと言われているので、ほぐしてしまいがちですが、インパチェンスは土をほぐさないようにしましょう。ポット苗から出したら土を崩さずに植え付けをしてください。
また長い間ポット苗の状態でいると植えつけても成長しづらいことがあります。例えば、店舗で長いこと放置されていたインパチェンスは植え付けに弱くなります。できるだけ入荷して間もない苗を買い、購入後はすぐに植えるようにしましょう。
根を傷つけやすいので移植は出来ません。どうしても移動させる場合は挿し穂で増やして移動させます。土に挿していると増えます。
時期
植え付けは霜が降りなくなる5月以降〜7月に行います。この頃に苗が流通するのでこれを植えるといいです。
春に流通する苗は温室で過保護に育てられているので、購入直後に強い風が当たると新芽が成長しにくい。最初は新芽を摘むと、根が出やすい(根が伸びると地上部も合わせて生育する)。
用土
市販されている花と野菜の土で植え付けをします。インパチェンスの
専用土もありますが、そんなに変わりません。
鉢の植え付け
プランターなら横に3株。鉢なら5号〜
6号鉢に1苗、8号〜10号なら3苗を植えます。改良品種でよく繁茂するものであれば8号〜
10号鉢に1苗を植えます。
鉢の底の穴をネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を入れ、
用土と株を入れて、最後にしっかりと鉢底から水が出るまで、水をやって完成です。苗の土はほぐさないで植え付けてください。
一年草扱いで冬に枯れるため、植え替えはありません。
庭植えの手順
植え付けの二週間前に庭土を30cm掘り返して、庭土に
腐葉土か
堆肥を3割ほど追加して、化成肥料を規定量入れます。よく混ぜて一週間寝かせると土が馴染むので、一週間後に植え付けます。株同士は20cmかそれ以上空けて植え付けます。
挿し芽で増やす
本来は多年草。葉っぱを何枚か付けて、水につけていると発根します。これを土を入れたポット状態で冬越しさせて春に大きな鉢に植え替えれば、毎年更新して楽しめます。でも、普通はしません。面倒なので。
挿し芽の詳細は以下のページを参考にしてください。
種子から増やす
種子が小さくて、一度はじけると目視では分からない。
暖地では春には発芽して新芽が出ます。流通するインパチェンスの苗から種子が取れても親株の性質を受け継いでいないので、色、生育、病
害虫の抵抗などで劣ることが多い。
管理場所・日当たり
インパチェンスの管理場所は基本的には「戸外の
半日陰」です。春や秋は日当たりでも構いませんが、真夏は直射日光に葉っぱが焼けてしまいますので半日陰で管理します。そもそも半日陰くらいの日当たりでも十分に花が咲きますので、一般的には半日陰で管理します。ヨシズを掛けて半日陰と同様の状況を作っても可。ちなみに室内では育てられても開花しないので必ず戸外で管理します。
耐陰性があり、少々の日陰なら大丈夫ですが、もちろん日陰だと花つきが悪くなります。
サンパチェンスというインパチェンスの
園芸品種は、真夏の暑さと日当たりに耐性があります。
ペチュニアや
ラベンダーと並んで品種改良の盛んな植物です。
病気・害虫
インパチェンスにはアリがたかります。
アリがたかっても害はありません。アリはインパチェンスについている小さな虫の卵や、小さな芋虫などは巣に持ち帰ってくれます。
インパチェンスは比較的病害虫に強いとされますが、スズメガ・芋虫・
バッタに食べられます。見つけ次第駆除します。
アブラムシ・
ハダニ、
ウドンコ病も発生します。
特徴・由来・伝承
アフリカのタンザニアからモザンピークにかけての海抜1800メートル以上の高原に自生する植物。19世紀にヨーロッパに持ち込まれて、品種改良後に非常に人気のあるガーデン植物になりました。特にアメリカでは花壇の材料として人気があります。
「我慢できない」という言葉が語源。種がはじける様子から、そんな名前が付きました。しかし市販されているインパチェンスは種苗会社が種が出来ないようにしていますので、大抵は種は出来ません。
ニューギニアインパチェンスは近縁ですが、葉っぱの色合いも管理方法も違いますので注意してください。
最後に
インパチェンスは春から夏のガーデニング材ではメジャーな方でしたが、夏の暑さ・水切れ・直射が苦手でペチュニア・
ニチニチソウには見劣りがしていました。現在は品種改良が進み、夏の暑さにもかなり耐性があり、夏の庭に植えられることも以前より多くなりました。
インパチェンス以外の春から夏によく植えられているガーデニング材をまとめているので参考にしてください。
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