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日々草(ニチニチソウ)の育て方

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日々草
目次
日々草とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
摘芯
花ガラ
病気・害虫
特徴・由来・伝承
関連記事
学名などの基礎データ
日々草の開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
日々草
科名
キョウチクトウ科
属名
カタランツス属
学名
Catharanthus roseus
別名
ニチニチソウ
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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日々草とは?

日々草(ニチニチソウ)はキョウチクトウ科の水と日光と肥料があれば、春から秋に毎日開花する一年草扱い(本来は低木)。現在の学名はカタランサス・ロゼウス(Catharanthus roseus)だが、旧学名が「ビンカ・ロゼウス(Vinca roseus)」だったので、現在でも「ビンカ」と呼ぶことがあります。

日の当たる場所に植えて、水をやれば、これといったことをしなくても毎日咲いてくれます。春から夏の定番初心者向けガーデニング材で、10月あたりにパンジービオラに植え替えるのが一般的。
ニチニチソウとインパチェンスは同時期に出回り、ちょっと雰囲気が似ているんですよね。でも性質がちょっと違います。一度でも両方を見たことがあれば…並べてみたことがあれば、違いは知っていると思いますが、以下に簡単にまとめておきます。

ニチニチソウ
花の中心部が引っ込んでいる。日光を好む。乾燥に強い。

インパチェンス
花の中心が出っ張っている。日光を好むが、乾燥が苦手で、どちらかというと半日陰を好む。
サントリーが作出しているニチニチソウの品種のシリーズで、多色展開しています。小花で、たくさん開花するのが特徴。花ガラが勝手に落ち、花ガラ摘はしなくていいとされるんですが、葉っぱに落ちると、くっついて取れずに、汚いので、やっぱり摘んだ方が綺麗にまとまります。
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日々草:ミニナツ
サカタのタネが販売している小輪品種のシリーズ。花の直径は2cmで開花は多いです。夏の暑さにも強い。
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日々草:天使のビンカ
海外で作出されたニチニチソウの園芸品種。半八重で独特な咲き方をする。半八重というか外側に1輪、内部に一輪という変な咲き方をしています。従来のニチニチソウに飽きた人は栽培してみては?
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水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。土が濡れているときは水をやりません。日々草(ニチニチソウ)は乾燥に強い反面、長い間土が湿っていると根腐れを起こして最悪枯れてしまいます。土が乾いてから、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやる。春・秋は毎日一回水をやります。梅雨の時期に水を控えるなどして調節をします。真夏は高温で蒸発が激しく、朝と夕方の二回、しっかりと水をやるようにします。

庭植えの場合は、土を見て、乾いていたら水やりをします。

葉っぱに水を掛けることでハダニ予防になります。花に水が掛かると花の寿命が縮みますので、掛けないようにするとよいですが、日々草の名の通り、毎日咲くので、全然気にしないでも構いません。

肥料

肥料がなくても葉っぱが枯れるといった変調は無いのですが、肥料が切れると花が減ります。開花時期に液肥を週に一回与えて下さい。開花促進剤と肥料が一緒になった液肥をあげると、更にこぼれるように咲きます。

植え付け・植えかえ

直根性なので植え付けの時に注意

植え付けの際は、苗ポットからはずしたら苗の土を崩さず、根をほぐさずにそのまま置いて周りから土をかぶせてやります。土をギュウギュウと押さえつけたりしないでください。日々草(ニチニチソウ)は直根性といって、太い根が一本だけ生えていて、その根を傷つけてしまうと弱るか枯れてしまいます。そのため一旦植えたら移植は出来ないと考えて下さい。…出来ないわけじゃないですが、難しいです。

連作障害

庭植えにする場合、連作障害が起きますので過去3年以内に日々草(ニチニチソウ)やキョウチクトウ科の植物を育てた場所では植え付けをしないでください。プランターや鉢植えの場合も毎年、古い土を全て入れ替えて新しい土で植えて下さい。

夏のガーデニング材はペチュニアサフィニア朝顔などいろいろあるので、交代させて植えるといいです。他の春から夏の植物は春から夏の定番のページを参考にしてください。

ブランド苗を植えるべき

一個100円以下の安い日々草(ニチニチソウ)の苗を数個植えるより、一個300円のブランド苗を植えた方が生育が良く、花色もよく、花つきがいいので楽しいです。初心者こそブランド苗をどうぞ。

植え付けの時期

4月〜6月に苗が流通するのでこれを植え付けます。霜に当たると枯れるので霜が降りなくなってから植えましょう。

用土

市販されている花と野菜の培養土で植え付けを行います。自作する場合は赤玉土腐葉土4を混ぜてください。

鉢の植え付けの方法

6号鉢10号鉢に苗1個を植えます。無印の日々草(ニチニチソウ)はそうでもないので、6号鉢に1苗、品種改良された日々草(ニチニチソウ)の園芸品種はかなり大きく育つので、10号鉢に苗1つ植えます。横長のプランターなら苗を二つか三つ植えますが、改良された園芸品種だと2つでもすぐに根詰まりしますので、10号鉢に1苗を植えましょう。
参考:鉢の大きさ

用意した鉢の鉢底の水が抜ける穴を鉢底網で塞いで、その上に2センチか3センチほど鉢底石(軽石)を敷き、用土を入れて、苗を置いて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。

苗の根・土はほぐさないで植えてください。ほぐすと生育不良を起こします。

管理場所・日当たり

日々草(ニチニチソウ)は日光を好みますので、日の当たる場所で管理します。日当たりが悪いと、花つきが悪くなります。少々日当たりが悪くても枯れはしませんが、株が小さくなります。出来るだけ日当たりのいい場所で管理しましょう。

室内で管理して何年も管理すれば低木になります。ですが、苗も安いですし10度以上というのは管理が大変ですので、一年草として扱うのが一般的です。
参考:ニチニチソウ(ビンカ)の冬越しまとめ

摘芯

苗の葉っぱが8枚以上になったら、摘芯します。芽をハサミで切ることで脇芽を出させて、株を大きく出来ます。このテクニックは他の植物でも使えますので試してみてください。梅雨明けに摘芯するのは春早くに摘芯して茂ると蒸れるからですが、あんまり気にしないでもOK。

花ガラ

花がしぼんで落ちたものを「花ガラ」と言います。
花は二日か三日でしぼんで花びらが落ちます。種を作ろうと栄養をメシベに回して次のツボミが少なくなりますので、花びらが落ちて剥き身になったメシベは摘んでしまった方がいいです。
花が終わると花びらが落ち、それが葉っぱなどにこびりつきます。病気の元になりますし見た目もアレなので取り除きます。

日々草(ニチニチソウ)の花を摘まないでいると、種が出来、その種が翌年芽を出して、日々草(ニチニチソウ)の花を咲かせることもあります。種子は親株の性質を受け継いでいかないので、毎年、新しく苗を植えた方が生育の良い綺麗な花が咲きます。

病気・害虫

アブラムシ・ハダニ・ウドンコ病にかかりますが、基本的に頑健です。オルトラン粒剤をまいておくといいです。

立ち枯れ病(青枯れ病)になることがあります。発症すると葉っぱが巻いて、水切れがおきやすくなり枯れていきます。立ち枯れ病(青枯れ病)は菌が原因の病気で日々草(ニチニチソウ)に拘わらず感染しますので、この病気が発生したら株を抜いて、土はすぐに廃棄、その土をリサイクルもしない方が無難。

特徴・由来・伝承

初夏から秋まで休み無く毎日咲くために「日々草」と呼ばれるようになりました。花は白やピンクなどで、涼しげな鮮やかさがあります。葉っぱに光沢があり、楕円形のフォルムもなかなか可愛いです。

原産地では冬を越して低木になりますが、寒さに弱く、日本では冬越えが出来ないために一年草として扱います。

ところで日々草(ニチニチソウ)には細胞分裂阻害作用のあるアルカロイドの一種が含まれていて、抗がん剤として使われることがあります。ただし、副作用が強いために単に口にしただけでは大変なことになりますのでご注意を。
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