パラシュートプランツの育て方
目次
パラシュートプランツとは?水やり肥料植えかえ管理場所・日当たり剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- パラシュートプランツ
- 科名
- ガガイモ科
- 属名
- セロペギア属
- 学名
- Ceropegia sandersonii
- 別名
- セロペギア・サンデルソニー、アンブレラフラワー
- 水やり
- 乾かし気味に
- 場所
- 冬は室内 夏は外
- 難易度
- 上級者向け
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パラシュートプランツとは?
パラシュートプランツは
ガガイモ科ゼロペギア属のモザンピーク・南アフリカ原産の常緑
多肉植物でツル性植物。
学名はセロペギア・サンデルソニー(Ceropegia sandersonii)。非常に独特な花を咲かせる魅力的な植物。
販売しているときは、支柱に絡ませています。これを解いて植えると、地上に這うように増えていきますが、雨が降ったり水をやったりしたときに、葉っぱに水が当たると腐って枯れてしまいますので、やっぱり支柱に絡ませたままが良いです。
初夏~秋に掛けて花が咲きますが、開花が増えるのは9月。8月以降は
剪定をしないでおくと花が楽しめます。冬に室温を12度〜15度以上に保てれば周年の開花も可能です。
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水やり
多肉植物なので、乾燥には強く、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。土が乾燥していたら水をやります。土が乾燥していないのであれば、水はやらないでください。受け皿に水が溜まっていたら水を捨てて下さい。
気温が下がってくる秋以降、生育が止まります。最低気温が15度を切ったら水は控えます。冬は
水やりを減らすことで多少は耐寒性が強まります(まぁ、気休め程度ですが)。
肥料
生育時期に、一週間に一回、薄い液肥を与えます。
植えかえ
時期
越冬が出来たら、2年に1回、夏(6月〜8月)に植え替えをします。少し大きめの鉢に植え替えることで株が大きくなり、花が咲きやすくなります。
根詰まりすると花が咲かなかったり、開花が鈍くなります。ただ、いきなり大きな鉢にすると、冬に土に水が残って
根腐れしやすいので、大きくするのなら+1号程度にしておきます。
それも温室があって15度以上を維持できれば根腐れすることはほとんどないので、できれば温室を用意しましょう。
用土
市販されている多肉植物の土で植え付けをします。もしくは一般的な
培養土か
観葉植物の土を使います。多肉植物の土以外の場合は水やりを減らして対応する必要があります。どちらが向いているかは人と環境によります。
鉢植えの植え付け・植え替えの手順
鉢の底の穴を網で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を入れ、
用土と株を入れて、最後にしっかりと鉢底から水が出るまで、水をやって完成です。植え替えの際は土を少し落として、傷んだ根を切って整理してからひとまわり大きな鉢に植え替えます。
増やし方
ツルが土に接地するとそこから発根して新株になります。これを切って新しい鉢に植えると増やせます。
管理場所・日当たり
春から秋に掛けては、日当たりで管理します。最低気温が15度を超えたら戸外で管理するといいです。日が当たるとツボミを良くつけ花が咲きます。ただし、日本の真夏の直射日光は多肉植物でも辛いです。真夏は直射日光を避け、
半日陰で管理するか、寒冷紗やレースのカーテンなどで遮光してあげます。
越冬について
水やりを控えれば、0度〜5度くらいまでは問題なく寒さに耐える。地域によっては戸外で越冬するんですが、やっぱり室内管理が無難。
花が咲くのは12度以上で、12度以上を保つことが出来れば、まばらではありますが周年花が咲きます。冬に12度というのは高気密高断熱の家なら可能ですが、一般家庭にはない温度です。昼間に人が生活するリビングでも夜中には5度になります。
剪定
邪魔な方向に伸びたらいつ剪定しても問題はないです。ただ、開花の最盛期が秋なので8月以降は剪定しないようにします。
特徴・由来・伝承
パラシュートプランツはその花の形が特殊です。言われてみれば、パラシュートのような…
この植物は花から虫を呼び寄せる匂いを出し、花の中に招きよせます。花の中には、中向きに細かい毛が生えていて、虫が一回入ると脱出困難なつくりになっていて、花の中で動き回っているうちに受粉させられる、という仕組みです。通常の植物が「蜜」という餌を提供することで受粉を手伝わせるのに対して、パラシュートプランツは何も提供せずに、というコストパフォーマンスが良いというか、詐欺というか・・・・・・
ただしこのセロペギア・サンデルソニーは匂いは全然ありません。
ちなみに
ハートカズラは同じガガイモ科セロペギア属で同属です。全く印象が違いますし、耐寒性もあるのに同属なんですね。
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