ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草・ビンカミノール)の育て方
目次
ヒメツルニチニチソウとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ヒメツルニチニチソウ
- 科名
- キョウチクトウ科
- 属名
- ツルニチニチソウ属
- 学名
- Vinca minor
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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ヒメツルニチニチソウとは?
ヒメツルニチニチソウは
キョウチクトウ科ビンカ属(
ツルニチニチソウ属)のヨーロッパ・コーカサス原産の常緑ツル植物で、現在は日本に自生しています。
学名が「ビンカ・ミノール(Vinca minor)」なので、ネットや詳しい人はヒメツルニチニチソウではなく「ミノール」と呼ぶこともあります。
常緑とされますが、真冬にあまりに気温が下がると落葉することもあります。しかし根が生きていれば翌年にはまた芽を出しますので、そのままにしておきます。
寒さに強いですが、暑さに若干弱いです。ですが繁殖力が強く、繁茂せずともしぶとく残ります。ツルニチニチソウ(
ビンカ・マジョール=Vinca major)よりも耐陰性があり、より
シェードガーデン(日陰の庭)に適しています。
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水やり
土にしっかりと根を張ってしまえば、庭植えならばもう
水やりは不要です。ただし真夏に日照りが続くようであれば水をやります。
鉢植えにした場合は、土が乾いていたら水をやるようにします。土が濡れているのに水をやっていると、
根腐れを起こしてしまいます。夏は乾燥が早いので毎日やりますが、他の季節は土の状態を確認して水をやります。深い鉢に植えた場合は、表面は乾いていても土に水がしっかりと残ることがありますので、そういう場合は、毎回鉢を持ち上げて重さで水が残っているか判断するように習慣づけしましょう。
肥料
生育する時期・花が咲く時期である春から初夏に掛けて液肥や固形
肥料をやることでかなり生育がはやくなり、よく茂ります。液肥をやるときは一週間に一回程度を目安にしてください。ただ頑健で他の植物のテリトリーを邪魔するくらいなので、状況に応じて肥料を調節してください。肥料をやらなかったからといって枯れることはありません。
植え付け・植えかえ
植え付け・植え替えは冬と夏以外に行います。
用土
水はけが良ければ土壌は選びません。庭の土が粘土質で水はけが悪いならば、
腐葉土や
赤玉土・川砂を混ぜて水はけをよくしてから植えます。
鉢植えにするなら花と野菜の土で植えます。
鉢植えの植え付け・植え替え
鉢植えの場合は、現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。鉢底の穴を鉢底網で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。
ヒメツルニチニチソウは繁殖力が強いので、いきなり大きな鉢に植え替えても大丈夫です。また、植え替えのときは株を鉢から取り出して、古い土を3分の1〜半分ほど落として、あたらしい土で植え替えます。このとき株分けもできます。適当に半分か三等分して別々に植え替えてください。
庭植えの植え付けの手順
庭植えの場合は、深さ20cm〜25cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割ほどと化成肥料を規定量入れ混ぜておきます。できれば1週間寝かせるといいですが、すぐに植えても問題はないです。株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株を少し深植えすると、節から発根してよく広がります。
株間は30cm以上空けます。
管理場所・日当たり
非常に頑健なので、日陰でも育ちます。また、夏の暑さが苦手で、
葉焼けすることもあるので年間を通して
半日陰〜明るい日陰で管理します。あまりに日当たりが悪いと開花しにくくなるので、注意してください。
日陰でも十分生育する頑健さで、ツル性で匍匐するために日陰に植えていても、より環境のよい日向の方へと伸びて行きます。また、ヒメツルニチニチソウは匍匐している茎の節目から根を出しますので、放置しているとあっという間に広がります。広がりすぎないように引っこ抜くようにしましょう。
引っこ抜けば抑えることは十分可能です。その作業をするかしないか…その時間が取れるかどうか?です。自信がないなら植えない方がいいでしょう。日陰で育つ植物は
シェードガーデンにまとめているので参考にしてください。
越冬
耐寒温度はマイナス5度と冬の寒さに強いですが、土が枯れると根まで枯れてしまいます。寒冷地では枯れることもありますが、雪がつもると保温になって地面は凍らず、問題なく越冬します。
中間地・
暖地では問題なく越冬します。
病気・害虫
カイガラムシ
カイガラムシは蝋に覆われた虫で、内部で汁を吸い、植物を弱らせる。環境があっていればヒメツルニチニチソウの繁殖力の方がはるかに強いため、これで枯れることはないです。
特徴・由来・伝承
ツルニチニチソウの小さい版。矮化剤で小さくしているのではなく、小さい種ですので、薬剤の効果が切れて翌年には大きくなるということはありません。学名はビンカミノール。ヒメのつかないツルニチニチソウの学名は
ビンカマジョール。
ヒメツルニチニチソウは脳の機能を活性化する
ハーブとして、お茶にして飲んだり、サプリメントなどにその成分が配合されています。ただ成分が結構強く使用には制限があります。素人考えで口にしないようにしましょう。
同じキョウチクトウ科の「
ニチニチソウ」は成分が違います。毒性があります。絶対に口にしないでください。
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