オリーブに花が咲かない

オリーブの花が咲かない理由

ここではオリーブの木に花が咲かない理由をあげています。エルグレコは若くても実がなりますが、オリーブは開花して結実するのはなかなか時間がかかります。

オリーブの花芽ができる条件

オリーブが開花するには寒さに当たる必要があります。品種にもよりますが、花芽がつく1月に１０度以下の気温で20日以上当てないといけません。花芽というのは、将来「花」になる新芽のことです。ただし、目には見えず、オリーブの内部でゆっくりと育まれている状態です。そのためにオリーブは冬も戸外で管理するのが普通です。寒さといっても沖縄以外の暖地でも十分な気温です。室内に取り込まない限りは花芽はつきます。もちろん、開花・収穫を目的としないのであれば、戸外で栽培せず、室内インテリアとして、室内で管理してかまいません。

咲かない原因の候補

開花には一定の樹齢が必要

オリーブの中には若くても花芽をつける品種もありますが、ある程度の樹齢がないと花はつきづらいです。大事なのは焦らないことですね。葉っぱや木を見て、格別、異変が無ければ「まだ実をつける時期じゃない」と考えましょう。

挿し木で増やした場合は実がなるまで早くて5年。実生（種子から発芽して育てたもの）なら15年かかります。ただし、ホームセンターなどで出回っている苗は挿し木の苗で、手頃なオリーブは3年前後。よって実がなるまでは2年以上はかかります。

早くて5年ですが、大体、樹齢8年以上で花を付け始めると言われています（品種にもよるし、都市伝説とも）。あと、鉢植えの方が根が制限されて、オリーブが危機意識を保つために、実がなりやすいです。

日光不足

日光を好む植物ですので、日光が不足すると開花はどうしても鈍くなります。まー、鉢植えなら日当たりに移動させます。庭植えの場合は、まーしょうがないですね。様子を見ましょう。

肥料不足

肥料不足なら肥料を。肥料が不足するとオリーブの葉っぱが先から黄色く変色します。肥料不足であれば液体肥料をやって様子を見ます。固形肥料だと効果が見られるまで時間がかかるので、液体肥料がいいです。

水やりが不適切

水が多すぎて蒸れていたり、根腐れしていたり、逆に水不足で生育不良を起こしているなら、適した水やりにします。以下のページをを参考にしてください。
オリーブは乾燥に強いと思われがちですが、水はけの良い土が必要なだけで、水をあまり必要としない、って訳ではありません。水が切れれば生育不良を起こします。

鉢があまりに小さい？

オリーブは鉢植えでも庭植えでも育てられ、鉢植えの方が実がなりやすいです。しかし、開花→収穫となると、あまりに小さいと厳しい。直径３０センチの大きな鉢植えにして大きく育てないとなかなかです。収穫を期待するためには、出来るだけ大きな鉢に植え替えを検討します。

オリーブは樹形を楽しむ植物でもあるので、収穫にこだわる必要もないような…と個人的には思います。

病害虫

オリーブは病害虫に強い植物ではあるんですが、それでも気をつけていないとやられます。一番やっかいなのが、オリーブアナアキゾウムシです。これにやられると元気が無くなって、花が咲かないだけでなく、悪くすると完全に枯れてしまいます。株元に潜み、卵を産みつけて、幹を食害するので、よくよく観察して異変があればすぐに対処（薬殺）しましょう。

剪定の失敗

オリーブは去年伸びた新しい枝に花芽をつけます。オリーブの剪定は基本的にはあまりせず、適宜行いますが、剪定の時に去年伸びた新しい枝を落とすと、当然、花は咲きません。去年伸びた新しい枝は、古い枝よりも葉っぱの色合いが薄いので、誰でも判別できます。剪定の時に、これを落とさないようにします。

最後に…

開花しない原因で思い当たるものがありましたか？　改善するためにも、オリーブの普段の栽培条件をもう一度見直してみましょう。詳細は以下のページを参考にしてください。

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